11月に実施したカンボジア・シェムリアップ調査、もうひとつの目的は、シェムリアップ郊外の村にある「クメール伝統織物研究所」を訪問することでした。この村は、数十年かかって日本人の森本喜久男さんが、失われてしまったクメール織を復活させるために築かれたところです。予想以上に大変な悪路で、ときどきバスがスタックしてしまうので、悪戦苦闘しながら進みます。

予定を大幅に遅れてやっと到着。森本さんがにこやかに出迎えてくれ、この村の成り立ちなどを説明してくれました。

クメールの女性たちに仕事を与え自立してもらう、という目的を掲げているので、ここで働いているのはほとんどが女性です。子育てをしながらの方も多いです。これは糸をつむいでいる作業。クメール織の糸は黄色い色をしています。

機織りの作業場です。やはり女性たちがたくさん働いています。

昔ながらの織機を使って、少しずつ丁寧に作業をしているため、出来上がりまでは途方もない時間がかかってしまうそうです。

糸に色を染める作業は、色素をしっかりと定着させるため、たらいなどに打ち付けていきます。

色素の原料となる木材を、細かくチップにしている作業です。子どもが近くで遊んでいますが、親が作業している内容を、子どものうちから見ながら学んでいくそうです。

村には子どもたちも多く住んでいます。小さい子たちは母親のそばで、または子どもたちと一緒になって、成長していきます。突然日本人の団体が村にやってきたから、ちょっとびっくりしてる子どもたちです。

最後にクメール伝統織物研究所に併設されているショップを訪問しました。製品のクオリティの高さに驚くばかり。

ゼロから村を作り上げ、そこで古来からの伝統を復活させ、さらに女性の就業も支援し、自然の中での子育ても確立している、そんな現場を実地で見学することができたことは、今後「環境コミュニティコース」での学びを豊かにすると思われます。本当に大変意義があったと考えます。記念写真にも写っていただいた森本さん、どうもありがとうございました!