学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

4年生から3年生の就職活動にエール

3年生の就職活動が12月1日に始まりました。

社会の仕組みがそうである以上、企業への就職を希望するカルチュラルスタディーズコースの3年生にも、出遅れることなく、それぞれの希望をかなえてほしいと心から願っています。

最善の就職対策は何か、と問われたら、「大学生活を充実させること」と私たちはまちがいなく答えます。大学で自主的な活動を実現していることが、もっとも大きな力です。

カルチュラルスタディーズコースの3年生はこの時期に卒業研究のテーマを確定します。1年生、2年生のときに積極的に授業に参加し、自分で考えることの楽しさと難しさを十分に味わい、そして3年生になってから、どのような分野なら、どのようなテーマなら、自分ならではの研究を展開できるかを模索したからこそ、自信をもって自分のしてきたこと、これから取り組みたいことを、社会に向かって、説得力のあることばで発信できます。

一番の核は、大学でのまなび、それがあってはじめて次の確実なステップがあるはず、企業への就職だけではなく、大学院進学も、留学も、公務員試験の受験も、あるいは自分の夢をきわめるための進路も、充実した大学生活、達成感を感じる研究の積み重ねの先に拓かれていくと私たちは考えています。

進路の開拓と大学でのまなびは両立します。両立させる力を培ってきた3年生たちです。

 

11月13日、それでも3年生に不安がないわけではないだろう、自分たちだって、不安にかられながら就職活動を続けた、という4年生たちが、就職活動開始直前の後輩たちを励ますために、自分たちの経験を語りました。就職①.JPG

 

それぞれが体験したことをもとに、3年生に力強いエールをおくってくれた4年生たち。

就職活動の体験を4年生から直接聞き、3年生たちも一気に緊張の表情です。就職②.JPGのサムネイル画像

Maさんからは

・大学生にはわからないマナーが社会にはある。CECの講座などを受け、マナーの心得があれば自信をもってふるまえる。

・業界によって募集、選考の時期は異なる。乗り遅れてチャンスを逃さないように、業界研究は早めにしよう。

・12月から説明会は始まる。説明会には参加したほうがいい。企業もいいところをアピールしようとするし、何よりも楽しい。非常に有益な体験になることは間違いない。

・選考の途中で切られると心は折れる。覚悟は必要。

・自分がどのくらいの活動ができるか、活動量を見極めて動くことが大事。週何日説明会に行けるか、どのくらいなら無理をせず、充足感を持ちながら活動を続けられるかを自分で知らなければならない。(Mさんは週に2日の活動をコンスタントに入れていったそうです。)

・就職活動に慣れるのに、時間は絶対に必要。必死に歩いて4カ月、ここと思える企業から内定をもらった。

・卒業論文について、自分のことばで簡潔に説明できるようになっていないといけない。

 

Tさんからは

・はじめからCECを頼りにした。ガイダンスもSPI講座も、受けられるものはすべて受講した。

・メモは重要。とにかくあらゆる情報をメモした。(実際に就職に使ったノートを見せてくれました。ぎっしり書かれたノートに、3年生は圧倒されました。)

・グループワークはすべて合格。次の段階に進めた。手法は「絵に描く」ということ。図としてまとめることで自分のグループをまとめる力と説明する力をアピールした。

・履歴書にも絵を描いた。これがどの程度効果があったかは不明、でも自分らしい履歴書を作りたかった。

・筆記テストを受けた時には、教養の大切さを身にしみて感じた。

・就職は縁、合同企業説明会で、たまたま近くにいて意識することもなく話をした人事担当者に関心を持ってもらい、拍子抜けするくらいトントン拍子で決まった。(ずっと努力し、卒業論文の勉強も、就職活動も、部活も、すべてに全力であたってきたTさんならではのことです。)

 

Muさんからは

・12月最初からセミナーや合同説明会に積極的に参加し、就職活動のノーハウを身につけることが大切。企業が直接、どのような学生がほしいが説明してくれる。企業の人事担当者のことばは説得力がある。方向性が見えて、安心できる。

・業界をあまりしぼりすぎないほうがいい。

・SPIを実施する企業は限られている、SPIを受験して進むのか、それともSPIを避けて就職活動をするのか、見極めてかかったほうがいい。中途半端にSPI対策に時間をとられ、焦りばかりが募るのなら逆効果。

・とにかく忙しい。それは間違いない。しかし忙しいからといって、これまでやってきたサークルやバイトをやめて就職活動の成果があがるわけではない。(Muさんは資格をとるための授業もあって、たいへん忙しい思いをしましたが、大学の授業も、卒業論文のための研究も、バイトも、就職活動とともに力を注ぎました。)

・過剰なストレスをためないようにすること。疲れきったときに、CECで相談。なんとか乗り切れた。

・内定をもらった企業は、卒業論文についてたくさん質問してくれた。卒業論文について話題にもならなかたところもあるなかで、自分が一生懸命に取り組んでいることに関心をもってもらえる企業から内定が出たことが嬉しい。自分のことをしっかり話せるように、卒業研究に力いっぱい取り組んでほしい。

・就職活動はこれで終わり、と区切りをつけたときの達成感は、ことばにできない。

 

4年生のことばに聞き入る3年生、あっという間に時間が過ぎました。

そして11月27日には、CECの青木さん、武田さんに励ましていただきました。就職③.JPGたくさんのポイントをお話くださいましたが、そのなかでとくに心に残った点は、

・自分のいいところを探そう。人と比べて自分にないものを探しても何の得にもならない、自分のよさを、人にないものを、自信をもってアピールしよう。たとえ欠点と思えることも、同じ人間のなかにある資質、かならず長所に連結するものであり、欠点をも長所に転化してアピールできるようになろう。

・質問されることが苦にならないようになろう。なぜこんな質問をされるのか、と思うのではなく、どのようなことを問われるか不安に思うのはやめよう。自分に関心を持ってくれるからこそ、質問をしてくれると考えよう。

・就職活動の期間の長短はある。自分にとって質の高い活動をしよう。

・CECはいつでも開いている。春休みも、授業のないときも、いつでもみなさんの活動を支えられる態勢で応援している。

・どうしてそのように感じるのか、どうしてそう考えるのか、自分の考えや感情の理由を、自分自身に問いかけてほしい。そうすると本当に選びたい道、本当になりたい自分の姿が見えてくる。

 

心のこもったことばを、いただきました。青木さん、武田さん、本当にありがとうございます。

 

4年生は12月はじめに卒業論文を提出しました。卒業論文を完成させた4年生も、まだ口述試験が残っているので気は抜けませんが、それでも一つの達成感を味わっています。

12月18日には、卒業論文を書きながら進路を決めていくプロセスについて、4年生から3年生に話をする機会を計画しています。学年から学年へ、それぞれの経験を伝えていきたいと思います。

一人ひとりの学生に幸運がありますように、その幸運を本当のチャンスとして活かす力をカルチュラルスタディーズの学生が備えていますように。さらに切磋琢磨していきます。  

 伊藤淑子

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