カルチュラルスタディーズコース

6月30日の特別講義の様子をご紹介します

6月30日の3、4年生ゼミでは、カーディフ大学のキャサリン・バトラー先生と清泉女子大学の笹田裕子先生をお招きし、Finding Real Places in Fantasy Landscapesと題して講義をしていただきました。

                 

イギリス文学の舞台を巡る聖地巡礼という講義内容だけでなく、英語で講義を受けるという体験も、学生にとっては貴重な経験になったことでしょう。

 講義終了後は、さらにお話を聞きたいという学生が集まり、キャサリン先生、笹田先生との議論を楽しみました。

                 

講義を受けた学生の感想文をいくつか紹介いたします。

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  イギリスでも、日本のように漫画やアニメの舞台となった場所を巡るというような、聖地巡礼の文化があることを知りました。作品にゆかりのある場所を訪れる聖地巡礼は、日本人が多く行っているイメージがあったので、少し驚きました。しかし、イギリスはハリー・ポッターなどの有名な作品が数多く生まれた地であると考えると、あって当然なのかもしれないとも思いました。
 今回は、ほとんどが英語で行われていた講義であったために、細かいところまでは聞き取ることができませんでした。普段聞くことのできない特別な講義の中身を理解できないというのは、やはり勿体ないし、残念に思います。やはり、言葉というのは、発言した本人から出た言葉でないと、多少の意味のずれが生じ、正確に理解ができないものだと思います。私は今まで、学校の机の上で行う英語しか勉強しておらず、生の英語に触れる機会がほとんどありませんでした。今回の講義を受けて、他国の言語を瞬時に理解することへの難しさや使用する言語が違う人とのコミュニケーションの難しさも実感できたと思います。

 
 
 

 キャサリン・バトラー先生が実際に行って見て感じた風景を、写真という形で見れて楽しかったです。多くの作品の舞台となった場所の写真と共に、行った人の話を聞く機会はあまりないと思います。質疑応答の際に「聖地巡礼が作者ゆかりの地が多かったが、作者が住んでいたわけでなく、作品自体の聖地はあるのか?」というニュアンスの質問ありました。それに対して、『フランダースの犬』がイギリスの文学作品でも、現地のイギリス人にとっては馴染みがないというお話は、日本でも同じ現象が起きてそうだと感じました。
 キャサリン・バトラー先生の話を聞いて改めて、現実とフィクションを結びつける楽しさは世界共通であり、世界の人々を繋げるのだなと思いました。事前にその場所について、知って読んでおくとより楽しめて、作品内のキャラクター達が同じ(ような)ものを見ていたと思うと胸にこみ上げるものがあるでしょう。こうして、聖地化する動きが広まったら世の中楽しくなりそうだと思います。

 

 

 ダイアナウィンジョーンズは、自分が住んでいた街をモデルにした舞台でのストーリーを描いていて、さらにそのモデルとする場所には戦争によって今は壊れてしまっている場所もあるということで、彼女の作品には実際にその街が存在しているというリアルさと、同時に、今は無くなっていても彼女の想像で新たに描き出される街というファンタジー性のふたつが備わっているのだと思った。また、作者の出身地に関係なく、物語の中で現実に存在する場所を扱うということがイギリスでは珍しい、ということで、イギリスの作品を読んでから聖地巡礼をする人は作品そのままの景色をリアルに隅々まで体感できて嬉しいだろうと思った。

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副手 髙野