この学科がめざすこと

複眼的に「Life」をとらえ、総合的に理解する。

人間とは、じつに複雑なものです。しかし、この複雑系をそのままに把握することはできません。むろん、人間も動物です。だが、その「心理」や「身体」も社会や文化によってとても多くの根本的な影響を受けています。人間科学科では、人間の生活や生命、生涯を表す「Life」に着目し、それを複眼的かつ総合的に学びます。

「人間発達科目」では身体科学や発達心理学、心の認知科学、感情心理学などを、「現代社会生活科目」では社会心理学、文化の社会学、職場の社会学などを、「現代心理社会科目」ではライフコース論、ジェンダー論、メディアと社会などを、幅広く、かつ総合的に学習します。

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

人間科学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、人間科学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた学生に学位を授与します。

知識技能
  • 「Life(人びとの人生・生活)」に関して社会学・心理学及び身体科学の観点から領域横断的な知識を有している。
  • 人間科学に関する実験・調査・観察などの技能を身につけ、「Life」について科学的にアプローチすることができる。
思考判断表現
  • 「Life」について複眼的に思考し、それに基づいて判断できる。
  • 根拠に基づいて論理的に表現することができる。
関心意欲態度
  • 「Life」に関する多様な課題に関心を抱き、自ら調査・分析し、解決しようとする意欲を有している。
  • 今日的な課題に対して、時流にとらわれることなく、主体的な態度で向き合うとともに、他者と協働して解決しようとする姿勢を身につけている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

人間科学科は、ディプロマポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  • 学部共通部門:学部共通部門においては、「基礎科目」と「現代心理社会科目」を設けています。心理社会学部での学びの基礎となる心理学・社会学の基礎的知識を修得するとともに、それらの研究法の基礎を学ぶために「基礎科目」を設けます。現代社会における心理学・社会学的なテーマについて幅広い知識と教養を修得するために「現代心理社会科目」を設けます。
  • 基礎部門:人間科学を体系的に学んでいくための基礎的な科目により構成されています。「人間科学の基礎」では、人間を科学する上での基礎を学びます。「基礎ゼミナール」では、「Life」を複眼的に考察する人間科学の現代社会におけるテーマを題材とし、「読む」「書く」「聴く」「話す」基礎技能を修得し、根拠に基づいて論理的に表現できる能力を育みます。
  • 研究法部門:「Life」を複眼的に理解するために、社会学・心理学及び身体科学の研究法を専門的に学び、実験・調査を通して科学的な手法に基づいた調査研究が実施できる技能を修得します。研究法を理解し、実践するために、各学術分野の統計学、研究法、実験・調査実習を系統的に学ぶことによって、仮説を立て、データを収集し、実証する技能を養います。心理学における科目群は認定心理士取得の主要科目となり、社会学における科目群は社会調査士の主要科目としても位置づけられます。
  • 専門部門:「人間発達科目」「現代社会生活科目」「特別研究」「演習科目」から構成されています。「人間発達科目」「現代社会生活科目」では人間が受胎してから死に至るまでの変化について、あるいは現代社会における様々なテーマについて、社会学・心理学及び身体科学から領域横断的に学ぶことにより、その有り様を理解できるようになります。「特別研究」では、心理学・社会学における最新の海外の学術研究の原書講読を通して、先行研究を批判的に読み、新たな研究をおこなうための基礎を養います。「演習科目」では、人間科学における実証的な研究を行うために必要な論文講読をした上で、「Life」に関する課題に対して、仮説設定、データ収集、量的・質的な分析、考察という科学的な研究を学生が主体的におこなうことによって、学術研究の基礎技法を修得します。
  • 基礎部門、専門部門における所定の科目を履修することにより、社会調査士、認定心理士、認定心理士(心理調査)の資格を取得することができます。
  • 卒業論文:①~④の部門の学習を踏まえて、「Life」に関する今日的な課題について、自ら問いを立て、実験・調査などの科学的な手法を用いてデータを収集し、論理的に問いへの解を導いていきます。
教育方法
  • アクティブラーニング:演習科目(基礎ゼミナール、基礎演習、専門演習・応用演習、社会調査実習など)を中心として、他者との協働によって問題解決に取り組んだり、発表したりする機会を設けています。
  • 少人数教育:演習科目や卒業論文の個別指導などにおいて、専門的な知識や技能を身につけるために少人数の学習を行っています。また、専門演習や社会調査実習、卒業論文については、その学習成果を報告書や概要集としてまとめたり、発表したりして表現しています。
  • ピアインストラクション:演習科目や講義科目において、学生同士が互いの理解を深め合い、他者を尊重する姿勢を育むために、学生同士で学び合うピアインストラクションを活用した教育を提供しています。
  • 演習・実習:領域横断的な知識を専門的な知識・技能や現実社会で実際に活用できる知識・技能に変化させるために、基礎演習、専門演習・応用演習、社会調査実習を行っています。社会調査実習では、調査を通して地域状況の把握をするだけでなく、実習報告書を国会図書館に納付し、地域・社会の総合的な発展に寄与する機会をつくっています。
評価
  • 4年間の総括的な学習成果については、卒業論文に対する口述試験を通して担当教員により評価することによって、DPで示された資質・能力の達成状況を評価します。
  • 卒業時には、カリキュラム改善の指標とするため、学生生活全般に対する調査を実施し、カリキュラムを漸次的に見直します。
  • 学科教育については、本学科の学びの特徴に応じたカリキュラムアセスメントを実施し、随時改善します。

アドミッション・ポリシー(AP)

人間科学科は、ディプロマポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。

知識技能
  • 人間科学科の教育内容が理解できるように、高等学校の教育課程において学習した基礎的な知識・技能を有している。
思考判断表現
  • 物事を順序立てて考えることができる。
  • なじみのないテーマであっても、情報を整理することによって理解し、自ら意見を述べることができる。
関心意欲態度
  • 身近な人たち、異なる文化や価値観を持つ人々の生活や人生に多面的な関心を抱いている。
  • 家族や学校、地域、職場で生じている問題や、文化・環境・メディアなどのあり方に関心を抱いている。

カリキュラム

期待される主な進路

報道・出版 / 広告関係 / 企画・調査 / 商品開発 / 金融・保険 / 公務員・警察・NGO / 観光(ホテル・旅行業) / 小売り・卸売り

人と接すること、ライフサポートを希望する学生は、商品販売、保険、住宅販売などの仕事に。習得した分析力や説得力を活かしたい学生は、広告や出版、IT業界、商品企画や販売計画などの仕事に。なおグループワークで培った自らの考えを伝える力、グループをまとめる力は、幅広い職業に活かせます。

担当教員

名前 専門分野
教授 井出裕久 産業社会学、社会調査論
今村成夫 図書館情報学、資料論、情報検索論
内田英二 運動生理学、健康科学、分子遺伝学
大野道夫 青年文化、新しい社会運動、文化の社会学
澤口恵一 家族社会学、ライフコース論
長谷川智子 発達心理学、食行動の心理学に関する研究
張江洋直 社会学理論、社会学史、メディア論
准教授 荒生弘史 生理心理学
荒川康 環境社会・地域社会学
田中俊之 男性学
谷田林士 社会心理学、対人援助の心理学に関わる研究
専任講師 井関龍太 認知心理学