学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間科学科

授業紹介07:専門演習・卒論ゼミ(谷田) 番外編 夏合宿

前記事が授業紹介06と思いますので、07として夏の合宿を紹介をします。
9月23日から25日にかけて、長野県上田市の菅平高原にて、3年次専門演習Ⅰ(谷田)の合宿を行いました。さらに、この合宿では、卒論ゼミの4年生10名と、卒業生のOBOGの4名が加わり、総勢28人で合宿に向かいます。そしてこの合宿は、長野大学と上田女子短期大学と合同での合宿になりますので、60名前後の学生が学びあい、語りあいました。
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この合宿に参加する3年生には、専門演習の一環として実施されるため、全員発表を課しています。今年度は23日に開催されたポスター発表会に10名の3年生がポスター発表を行いました。24日からの合同心理合宿会には3名の3年生が口頭発表を行いました。それに加え、卒論を控えた4年生も中間報告としてポスター発表6名、中間報告ゼミでの発表3名と、ほぼ全員が課題を持ち合宿に挑みます。そのため、夏休み期間もゼミを行い、発表準備を重ねてきました。全員発表をポリシーにすることは指導する教員にとっても大変なことなのですが、一生懸命発表に向き合う経験は学生にとってとても大切なものだと思っています。同級生と支えあったり、競い合ったり、そして後輩をフォローしたり、先輩に感化されたり…今年の合宿では、こういった経験を学生が重ねてくれました。

まず大きな存在だったのはOBOGや4年生のフォロー力です。今年は4名のOGOBが参加してくれましたが、OBOGたちも学生の時に参加した合宿では数々の伝説を残してくれていました。その経験を活かし???、後輩にあたる在学生の横のつながりの強化を目標に打ち上げで盛り上げてくれるOBOG(沢山の差し入れをありがとうね)、口頭発表のPPTの手直しや練習を夜遅くまで支えてくれるOG。こういった機会も在学生にとっては貴重なものでした。

そして、2度目の合宿となる4年生が輝いていました。発表スキルはもちろんのこと、率先して荷物運びなどの裏方を行ってくれたり、他大学の学生との交流も積極的に展開していたり、3年生にとってはまさにお手本のような活躍でした。長野大学や上田女子短期大学の学生たちとつなぎあい、語り合っている4年生をみて、3年生も大いに刺激を受けることができたと思います。その結果、3年生の横のつながりも強くなりました。一安心ですね。
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この合宿の目的は、おおいに学び、おおいに語るです。ポスター発表や口頭発表というアカデミック(学術)での学びはもちろんのこと、夜は親睦を深める交流会があり、おおいに語ってもらいました。3大学の2、3、4年生、OBOG、教員が混ざりあって、語ったり、研究の話をしたり、馬鹿話をしたり…これも合宿のだいご味の一つです。
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合宿の一コマを簡単に紹介します。
23日のポスター発表会
この日に向け、夏休みも週一でゼミを行ってきました。春学期に取り組んできた卒論再分析の成果を発表します。3年生にとって初めてのポスター発表。開始時にはもじもじしていましたが、経験者の4年生の堂々とした発表に刺激を受けはじめ、徐々に3年生もスイッチが入って自信をもって発表し始めました。全員投票の結果では、2位に3年の姫野君がランクインしました。こういった刺激は学生の成長を促進するなぁ傍から見ていて感じました。発表準備もみんなでわいわいですね。
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23日の交流会
初日の夜、ポスター発表会後の宴会では、発表を終えた飲むぞ組と、明日の口頭発表を控え準備に追われる組が交錯するカオスな合宿の夜になります。OBOGや4年生が盛り上げてくれて交流を深めてくれる一方、翌日に口頭発表を控えた3年生3人はその輪に加わることなく、隅でパソコンとにらめっこ。手直ししたり練習したり。。。そうすると、昨年までに口頭を経験したOGや4年生の先輩たちが、必死に練習する3年生の横に座ってアドバイスしてくれます。夜遅くまでフォローしてくれます。私が何も言わなくても。こういった受け継がれていくものをこれからも大切にしたいですね。
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24日の合同合宿
初めての口頭発表は、本当に緊張するものです。みんなが見ている中、研究を発表する。私の方針でカンペは持つことができないので、自分の言葉で必死に伝えます。3人ともベストを尽くした発表だったと思うし、発表に向かう過程、すなわち苦しみと向き合う中で、友のいい部分を認め、助け合って、でも負けたくないと頑張ってくれました。この合宿の真の目的は、こういった切磋琢磨の大切さをみんなに埋め込むこと。その点に関しては大成功の合宿だったと思います。
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最優秀発表賞とベスト・クエスチョン賞
口頭発表をした3年生の三村さんが、参加者全員投票によって選出される最優秀発表賞に選ばれました。三村さんは大学のオープンキャンパスで学科を説明してくれたり、初年次教育のSAとして学生の前で発表するなど経験を重ねてきましたが、今回の発表はプレッシャーの中での発表でした。見事プレッシャーに打ち勝ち受賞です。本当におめでとう!それに加え、4年生の植田君がベスト・クエスチョン賞に選ばれました。すべての発表に対して、質問を準備してきと受賞スピーチで語ってくれました。的を得た質問が選出者代表者の長野大学稲木先生をうならせました。本当におめでとう!
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長野菅平高原の自然の中で、学生たちが真剣に学び、語り合う場となる合宿となったのも、主催の長野大学の遠藤先生や稲木先生、上田女子短期大学の市東先生のおかげです。これからも3大学で切磋琢磨しながら、学び語ることができる合宿をこれからも続けていきたいと思っています。
文責 谷田林士















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