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宗学コース

仏教フィールドワークC(韓国海外研修)報告 その1

  

    大正大学仏教学部仏教文化コースでは、このたび初めて海外研修を実施いたしました。いまや恒例となっております奈良・京都・鎌倉・江戸などの古都をめぐって仏教思想・仏教文化を探る古都仏教文化研修も人気がありますが、このたびの海外研修には24名の参加を得て、9月12日(月)~14日(水)の2泊3日で韓国・ソウルを中心に開催されました。

 参加した教職員は、平井宥慶先生・塩入法道先生・野口圭也先生・大塚伸夫・池田そのみ助手で、参加学生の皆さんは1年生から4年生にわたる幅広いものでした。
 この海外研修の目的は、日本のみならず仏教が伝わった国々の仏教文化や芸術に直接ふれることによって、幅広い仏教文化の展開を実感するところにあります。今回は、もっとも身近な国で、日本に仏教を伝え、多くの影響を与えた韓国で研修を行いました。ちょうど研修期間が韓国のお盆に当たる秋夕(チュソク)の時期であったため、韓国ならではの民族舞踊や慣習にもふれることができました。
 このたびの海外研修は授業の一環として行われ、教室での事前研修と事後研修を受講すれば、大学の単位としても認定されるということで、参加者の一人ひとりが高い意識をもって研修に臨んでくれました。
 
今年度の海外研修は以下のような行程で行われました。
 

 

【初日9月12日】
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   金浦空港に到着!台風の影響で生憎の曇天。
 ところが大正大学パワーか御仏のご利益か、台風を吹き飛ばし、
3日間お天気に恵まれました。
横付けされたバスにお世話になりました~! 元気よく研修のはじまり!(^^)!    
 
① 国立中央博物館
 
この博物館には二体の傑作といわれる半跏思惟像が所蔵されています。
一つは京都広隆寺の弥勒菩薩像に大変よく似ている国宝83号と、三日月と太陽の装飾がなされている国宝78号です。
当日は、後者の国宝78号のみでしたが観覧することができ、日本の飛鳥奈良時代の仏像を彷彿とさせる尊容に魅了されました。
その他にも巨大な石塔や毘盧遮那仏、また観音菩薩の像に参加者の皆さんが釘付けになっていました。
 
3.jpg   ほほ 
本当に大きな博物館です。丹念に鑑賞するなら、3日必要だとか・・・
 
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韓服の女性が日本語堪能な学芸員さん、
今回特別にお願いをしました(カムサハムニダ♡)
様々な角度から鑑賞できるのが、博物館の醍醐味です。
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  あっ熱心にメモをとっている学生発見!
  この梵鐘に興味をもったのでしょうか?
 
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これぞ、事前学習の時から楽しみにしていた国宝78号「半跏思唯像」です。
この衣紋の線は、法隆寺でみたことありますよね!朝鮮半島からの文化の影響を感じます
なんと!写真撮影可でした・・・
 
 
②曹渓寺
 
同寺は、韓国曹渓宗の総本山にあたります。
当日は秋夕(チュソク)の時期でもあることから参拝者が多く、堂内は信者であふれ、各自が瞑想したり、静かに祈りをささげていました。
信者さんたちによる、日本とは少し異なった仏教信仰の実際の姿を垣間見ることができました。
 
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  大雄殿の外から覗いています。それでは堂内の様子はどうなっているのでしよう?
 
    堂内は目が眩むほど金ピカな仏様と熱心な信者さんたち
    初日から圧倒されました!
           ↓    ↓    ↓
 
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                      曹渓寺門前の集合写真
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  その2に続く・・・
 
                 文責:仏教学部仏教学科准教授 大塚伸夫
                     (写真コメント担当 助手池田そのみ)
 

 

 

 

 

 

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