宗学コース

【智山研究室だより】智山豊山合同大学院新入生発表会

平成27年11月11日（水）、大正大学2号館8階　大会議室におきまして、「智山豊山合同大学院新入生発表会」が執り行われました。これは、本年度進学した大学院生を対象としたものです。進学し始めて諸先生の前で自分の研究方向について発表する。いわゆる所信表明ともいえる場でもあります。

　　

人の前で話をするということは大変緊張するものです。それも先生方を前にするとその何倍にも思えることでしょう。緊張で手や声が震える人もいます。私もその一人です。そんな後輩の皆さんの心のなかでは、何とかこの場を乗り切ろうと思いつつも、これまでの研究成果を一生懸命発表し尽そうと頑張っていることでしょう。そのように思いながら彼らの姿勢を見ていると、思わず自分の発表のようにも感じてしまい応援せずにはいられません。




ですが、先生方は彼らの状態を承知の上で、かなり突っ込んだ質問や問題点を指摘してきます。いわれている当人からすれば、その場から今すぐ離れたいと思っているでしょう。しかし後々わかることですが、この指摘がありがたいと感じる日がきます。先生方はその点を理解した上で、あえて厳しいことを言うのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

最後に木村秀明先生より、総評のお言葉を頂戴しました。発表された皆さん、ご指導いただきました諸先生方、諸先輩方そしてこの発表会のため裏方として準備等に協力をしてくれた後輩の皆さん、お疲れ様でございました。

　

以下、発表者と題目を記載いたします。

 

①関口　龍輔　　十住心思想の研究―四家大乗に見られる教判論―　（豊山）

②細田　啓彰　　真言声明の研究　　　　　　　　　　　　　　　　（智山）

③片野　真陽　　如意輪観音の研究　　　　　　　　　　　　　　　（智山）

④幡谷　俊一　　『倶舎論』の研究―Īśvaraを中心に―　　　　　　（豊山）

⑤中村　信教　　十八道の研究　　　　　　　　　　　　　　　　　（智山）

⑥氏家　由希子　『菩提心論』の思想構造の研究―菩提心を中心に―（豊山）

⑦猪瀬　孝史　　徳一菩薩の先行研究について　　　　　　　　　　（豊山）

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責　智山コース副手　関