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宗学コース

【智山学研究室だより】「花会式」勤修について

平成28年1月23日(土)に執り行われました、「花会式」についてご報告いたします。

この「花会式」という法要は、いつも当大正大学のブログをご覧の方はご存知のこととおもいます。すがも鴨台観音堂を道場として、大正大学の設立宗派であります、天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗に時宗を加えた五宗派の学生が中心となり、日ごろの法式研鑚の成果を実践する場として、特色を活かした法要と法話をしていただいております。今回は智山派が担当させて頂きました。法要に出仕してくれたのは、智山派に属する学部生と院生の皆さんです。今回の導師ならびに法話の講師つとめたのは、博士後期課程に所属する院生の鈴木雄太さんにお勤め頂きました。

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法要の内容は、我々の総本山であります智積院で行っている祈願次第をベースに、声明を取り入れ、太鼓にアレンジを加えた、大正大学バージョンのものです。

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写真を見ていただきますと、衣の色に特徴があります。萌黄色の衣を着ているのは院生、黒色の衣を着ているのは学部生です。この色の違いは、僧階、つまり僧侶の位に応じた色なのです。黒色はまだ修行中の立場、萌黄色は色衣といって、僧侶の資格を得たものの立場を表わしております。

この色衣を着るには、大学在学中に、僧侶になるための授業カリキュラムを履修し、かつ夏休みや春休みなどの長期休暇の期間に本山にこもり、厳しい修行を修めた学生のみが、卒業と同時に晴れて一人前の僧侶と認められ、本山より色衣を着ることを許されるのです。この萌黄の色以外にも、紫や緋といった高い位の僧侶が着る色衣があります。

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法要の配役については、学生には読経を担当してもらい、院生には読経の他に太鼓と声明やお経の音頭を取る「経頭」をしてもらいました。大寒という寒さが一番厳しい時期の法要となりましたが、晴天にも恵まれ、一生懸命に白い吐息を吐きながら読経し、太鼓をたたいている姿を見ますと、「ありがたい」という気持ちはさることながら、若さあふれる力強い熱気に感動を覚えました。

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この法要に際し、多くの近隣の人たちに参列いただき、学内では智山研究室の元山公寿先生に御出席いただきました。最後に準備の段階より御協力いただきました、地域連携推進部の皆さまに感謝申し上げます。

                                                    
                                       智山コース副手 文責 関

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