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宗教学専攻

【震災と宗教】第11回定期研究会が行われました

 11月11日(月)、大正大学宗教学研究室にて、「震災と宗教」研究会の第11回定期研究会が開催されました。今回は、8月と9月に行われた、いわき・東北調査の仏教班と新宗教班から報告がありました。

 

 仏教班からは、教団の支援活動が2年半の間にどのように変化したのか、活動に携わった宗教者への聞き取り調査の報告がありました。また、現在の活動内容や、支援組織の変遷についても考察が発表されました。

 

 新宗教班からは、被災三県の新宗教教団の調査報告と、いわき市内の新宗教教団の調査報告がありました。被災三県の調査には哲学・宗教文化コースの学部生が同行しており、参加した学部生2名から報告がありました。9月14日から17日にかけて行われた調査は、岩手県、宮城県、福島県の3県を縦断し、それぞれの施設や信者から話を聞かせていただきました。特に、普段はなかなか聞くことのできない、被災地における信仰生活について、聞くことができました。報告では、被災地の信者による震災直後の活動と、現在の活動について報告がありました。

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女川町 液状化と津波で倒壊した建物

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富岡町 帰還困難区域近くまで訪れた

 

 一方、いわき市内の新宗教教団の報告では、震災発生から現在までの活動が報告されました。また、現在行われている「みなし仮設」での支援活動や、公園でのスタンプラリーへの参加について、詳細な報告がありました。

 震災後から今日まで、被災者のニーズは時間の経過と共に変化し、同時に支援のあり方も変化しています。更に、信仰生活も時間と共に変化していることが、今回の報告から明らかになりました。今回は、そのニーズの変化、支援の変化、信仰生活の変化を聞くことができ、今後の支援のあり方についても考えさせられ、更なる調査、考察が必要であると感じさせられました。

(文責 福原さとみ)

 

 (この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

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