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#2稲田 香奈子さん三栄書房 vikka編集長Profile大学卒業後、美容専門誌の誌面作りに携わる。その後、ファッション誌、旅行情報誌などさまざまな雑誌制作を経験し、現在は「vikka」編集長として、多彩な企画を手がけている。休日はフットサルや自転車で体を動かしてリフレッシュしているそう。作品名「vikka(ヴィカ)」本のプロに聴く「本と私」FeatureSPECIAL真摯に求めているものがある時に書店や図書館に行くと、不思議とその瞬間の自分自身にあった本が現れてくれる。そこが本の魅力だと思っています。私が編集長を務めている『vikka(ヴィカ)』という雑誌は、2015年に新創刊をしたのですが、新しいことをやると、良い反応もある反面、逆も然りです。『vikka』をどんな雑誌にしていこうか迷っていた時、書店で出会ったのが坂東眞理子さん著の『女性の品格』という本でした。「“品格”という日本語って、改めて聞くとすごく素敵な言葉だな」と感じたのがその本を手に取ったきっかけです。本の内容は、礼状をこまめに書く、流行に飛びつかない、聞き上手になる……といった、上品で魅力的な人になるためのノウハウが詰め込まれていたのですが、それを読んだ時に、ふと「こんな女性になれたら素敵だな」と頭をかすめたことで、こちらの本をモチーフに企画を組むことにしました。結果、非常に手応えを感じられる号となり、新生『vikka』の目指すところも見えました。いつも新しい世界を見せてくれる。本にしかない力だと思います。誰かに影響を与えられる本をつくりたい。その思いで出版業界に足を踏み入れましたInterview新しい世界との出会いのきっかけはいつも本OHDAI Vol.103052017 AUTUMN

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