学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

塚田ゼミ・九州合宿レポート(後編)

 前編に引き続き塚田先生ゼミの九州合宿、2日目3日目をご紹介していきます。

王塚古墳壁画館

 ゼミ旅行2日目の午前は、王塚古墳壁画館に行きました。ここでは、実際の古墳とその資料館を見ました。
 王塚古墳は前方後円墳で、壁画を保有する装飾古墳です。九州の壁画古墳は高松塚古墳やキトラ古墳と異なり、幾何学的な紋様がメインであり、王塚古墳は九州の壁画古墳の中でも一番彩色豊かな古墳です。生の石室は見ることができませんでしたが、資料館に石室の実物大のレプリカが作られているので、石室内の構造が容易にわかり、また壁画に使われた顔料について高松塚古墳と比較して分析結果を展示解説しており、王塚古墳の壁画だけでなく、高松塚古墳の壁画顔料も知ることができ、とても興味深い展示でした。
 卒論で私は高松塚古墳を扱うので、ここで学んだ知識を生かしていこうと思います。(佐藤)

 
              王塚古墳の石室壁画

九州歴史博物館
 午後は、大宰府天満宮を参拝。その後、門を出て左へ向かうと、山の中へ伸びるエスカレータが数機連なっていた。見ただけでは駅と見紛うような大きさだが、九州国立博物館へ向かうための経路である。かなりの高さを上り、少し歩いた先に、巨大な建物が現れる。それが九州国立博物館だった。
 まず驚いたのは、前述した建物の大きさだ。山の中に建てられているとは思えない、見上げるほどの高さは、自分の行ったことのある博物館の比にならないくらい大きい気さえする。奥行きもあり、内部の広さもうかがえた。入口からエントランスに出ると、上階まで吹き抜けになっており、広々とした空間が出来ていた。
 展示室に入ると、一つのフロアで資料が展開されているのがわかった。フロアは7、8部屋に区切られており、それぞれに年代ごとのテーマに合わせた展示がおこなわれていた。中でも古墳時代を取り扱ったブースに置かれた巨大な頭椎大刀には驚かされた。宮地獄古墳から出土した大刀のレプリカというが、3mもの大きさで、到底持ち上げられないほどの大きさを原寸で再現したものだという。何のために作られたのだろうか、想像の絶えない面白い展示だった。(平田) 

元寇防塁
 12月22日の最終日は、朝から生憎の雨でした。いろいろあり(?)、2人の寝坊で1時間遅れて出発(笑)。
 博多駅から電車で西新駅に行き、少し歩くと元寇防塁がありました。目の前には学校、周りは住宅が建ち並ぶ中に存在していたのでびっくりしました。
 元寇防塁は、鎌倉幕府が元の来襲に備えて、九州各地の御家人に西は今津から東は香椎まで博多湾の海岸沿いに約20㎞にわたる防塁を築かせ、警備させたものです。土手と石垣の一部が、今も福岡市内のあちこちに残っています。
 実際に見て、防塁の先に海があり、元の人たちが攻めに来ていたと思うと、物凄い戦場だったのではないかと感じました。(野村)

                               
                元寇防塁

福岡市博物館
 元寇防塁を見学した後、福岡市博物館へと向かった。館内は広々とし、近代的な建物であった。
 常設展に入ると、入口付近に金印の展示室があった。展示室は暗く、一筋の光に照らされ輝く金印がすぐに目に入った。この金印は江戸時代、志賀島で農作業中に発見されたもので、1978年に福岡市へと寄贈された。ケースに顔を近づけてみると、細かな模様や傷が見ることができた。一辺2.3㎝、重さ108gと、とても小さなものだったが、そこから歴史の重さを感じることができた。
 常設展示では、福岡の歴史や民俗に関連した文化財や資料を観察した。順路通りに進んでいくと、古い時代から新しい時代へと移り変わっていく展示となっていて、とてもおもしろかった。一風変わった展示コーナーや、体験学習室などもあり、飽きずに楽しむことができた。
 この三日間は、今まで知らなかった福岡の歴史や民俗について学ぶことができ、とても良い経験となった。(松澤)


         歩き回ったあと、博多のまちで記念写真