この研究科がめざすこと

実務能力養成と資格取得、専門家の再教育まで行います

本専攻では、心理臨床の実務能力養成と臨床心理士の資格取得のための教育をはじめ、既に心理臨床や近接領域で働く専門家の再教育を行っています。
教育課程は、心理臨床実践教育と臨床心理学研究からなり、特に本学附属のカウンセリング研究所、ならびに教育・医療・福祉の各領域の外部機関と連携した実習体制が特徴です。日中は実習・実践にあてられるよう、講義は夜間と土曜日に行っています。
村瀬嘉代子客員教授をはじめ外部から第一線の臨床のエキスパートを迎えての事例演習も、本専攻ならではの貴重な機会です。

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

臨床心理学専攻は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする大学院生を育成するために、臨床心理学専攻の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた大学院生に学位を授与します。

知識技能
  • 臨床心理学の諸理論と技法を実践力として獲得している。
  • 幅広い知的好奇心と社会性を兼ねそなえ、社会人としての良識を備えている。
  • 心理学の科学的研究方法を身につけている。
思考判断表現
  • 客観性を重視する科学的視点と共感性を軸とする臨床的視点の両方を身につけ、多面的な実践ができる。
  • 専門的文献を正確に理解するとともに、自らの問題意識に照らした建設的批判精神をもって評価し、臨床と研究に応用することができる。
関心意欲態度
  • 互いの個性や多様な価値観を尊重しながら他者と協働し、学びや研究を構築しようとする姿勢を有している。
  • 臨床心理実践における倫理と研究者としての倫理の重要性を学ぶことを通じて責任ある専門職としてとるべき行動や態度が身についている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

臨床心理学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  • 医療/司法/教育/福祉/労働等の他領域にわたり、臨床心理的課題の発見とその解決に向けた知識と技能を身につけるための講義科目を開設します。
  • 臨床的倫理と研究倫理の両面を身につけるための科目として「臨床倫理特論」を配置します。
  • 臨床心理の実務を身につけるために、実習科目を配置します。
  • 修士論文の執筆を通して研究者としての技能を獲得します。
教育方法
  • 研究指導ならびに実習指導は複数教員による少人数ゼミナール形式で行います。
  • ケース担当ならびにアセスメントにおいては、スーパーバイザーのもとで定期的な指導を受けます。
  • 紀要等による研究発表の機会を提供します。
評価
  • 2年間の学習の総括として、修士論文への取り組みとその成果に対して、主査・副査を中心とする口頭試問及びルーブリック評価を実施し、カリキュラムの評価・改善を図ります。
  • 毎学期、各授業における院生の情報を交換し、個々の問題に対応するとともに、専攻の教育課程の改善を図ります。
  • 修了時には、カリキュラムアセスメントを実施し、カリキュラムのPDCAサイクルを推進します。

アドミッション・ポリシー(AP)

臨床心理学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下の資質・能力を備えた大学院生を求めます。

知識技能
  • 臨床心理学専攻の学びに必要な心理学の基礎知識を有している。
  • 専門文献の講読と検索に必要な英語力を有している。
  • 年齢やキャリアの異なる人々との協調性と社交性を有している。
思考判断表現
  • 物事を論理的に考えることができる。
  • 心理学分野の既存の見解に対する建設的な批判をすることができる。
  • 正確でわかりやすい文章により自分の考えを表現することができる。
関心意欲態度
  • 文化や歴史、人間の生活にかかわる様々な問題に対して深い関心を持っている。
  • 自らの学びを通して臨床心理実践に積極的に関わっていこうとする意欲を持っている。
  • 他人の立場に立って物事を考え行動する態度を有している。

カリキュラム

担当教員

専任教員 専門分野
教授 青木聡 離婚後の面会交流と片親疎外に関する研究
教授 伊藤直文 非行犯罪臨床、思春期・青年期の攻撃・暴力行動からの改復支援・犯罪経験をもつ方の語り研究
教授 内山登紀夫 児童精神医学
教授 近藤直司 児童青年精神医学、家族療法・家族支援、精神力動的精神医学
教授 玉井邦夫 虐待・DVの家族支援、障害をもつ子どもと家族への支援
教授 日笠摩子 自助・心理療法・臨床家教育としてのフォーカシングの活用とその研究
教授 廣川進 会社臨床、働く人のメンタルヘルス、惨事ストレス、キャリアカウンセリング、失業などに関する心理的援助の研究
教授 森岡由起子 低出生体重児の発達のアセスメントと母子支援& 就学後の学校内支援、児童青年期の神経症・心身症の治療と援助
准教授 栁田多美 臨床心理学、トラウマ体験後の介入

卒業後の主な進路

特別区 /学校法人 専修大学松戸中学校・高等学校 /学校法人 大正大学 /学校法人 根津育英会 武蔵学園 /国立大学法人 千葉大学 /医学部附属病院 /東京都庁 /東京都教育相談センター /法務省 /独立行政法人 /労働政策研究・研修機構 /港区役所 /埼玉県立精神保健福祉センター