昨年まで大正大学京都アカデミアで開催していた「仏教・文化サロン」。今年度は、これまでご縁をいただいた講師の皆さまのお寺を会場に開催しています。

佛現寺の副住職・油小路和貴さんは、「いろいろな人の人生における“とまり木”のようなお寺でありたい」と語られます。その思いから始まった活動は大きな広がりを見せ、京都の町寺の活動を活性化し、まち全体を盛り上げることを目指して、多様な人や団体とつながりながら幅広い取り組みを展開されています。
当日はまず、参加者の自己紹介を兼ねて「お寺といえば?」という問いかけからスタートしました。
「心を穏やかにできる場所」「ほっとできる場所」といった声が多く聞かれ、お寺に対する温かなイメージが参加者の間で共有されました。
アイスブレイクの後は、油小路さんによる佛現寺の紹介です。本堂のご本尊や脇壇、祭具、供物台などについて、普段なかなか知る機会のないお寺の内部やその意味を丁寧に解説していただきました。
続いて、浄土真宗のお勤めを体験。その後は「浄土真宗とは?」をテーマに、参加者から寄せられた素朴な疑問や質問をもとにフリーディスカッションを行いました。

仏教の教えをいかに多くの人へ届けるかを日々真摯に考えておられる姿勢が伝わってきました。その思いに触れながら、参加者の皆さんとともに貴重な時間を共有することができました。
参加者の緊張もほどよくほぐれたところで、写仏の時間へ。それぞれが阿弥陀如来を約10分かけて描きました。自然体で参加されている方が多かったからでしょうか。完成した作品を見比べながら、「なんだかみんな似ているね」と笑顔が広がる、和やかなひとときとなりました。
今回のグラフィックレコーディングは、奥野美里さんが担当。一枚のシートに当日の内容を分かりやすくまとめてくださいました。さらに今回の出会いをきっかけに、仏教に関心をもつ人々とICT分野のクリエイターが交流し、新たなコラボレーションを生み出す場づくりも動き始めています。

お寺が人と人とをつなぐ「とまり木」となる——。
佛現寺での時間を通して、そんな可能性をあらためて感じることができた一日でした。ご参加くださった皆さま、そして温かく迎えてくださった油小路さんに心より感謝申し上げます。
今回のイベントの開催場所:佛現寺