2016年採用
総合学修支援部 共通教育課
2016年に大正大学へ入職し、学生支援部に配属されました。配属期間中、奨学金管理と学籍管理に関する業務に従事し、学生と直接関わる中で、支援の喜びと、個々の学生に応じた対応の難しさを実感しました。
その後、学長室企画調整課に異動し、教員人事、寄付金、法人業務、学部設置など、大学の企画・運営に関わる業務を担当しました。大学全体を俯瞰して業務を進める重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
2020年度には新型コロナウイルス感染症の影響により全授業がオンライン化された際、「オンライン授業サポートチーム」の一員として環境整備に携わりました。当時の部署業務と並行しての対応は困難もありましたが、大学の変革期に関わる経験として大きな学びとなりました。
現在は総合学修支援部に所属し、FD(ファカルティ・ディベロップメント)の運営、アントレプレナーシップ育成教育プログラムのカリキュラム運営の業務に取り組んでいます。物事の本質を捉え、目的に沿った業務企画・実施に日々努めています。
これまでのキャリア
学生支援部 学生課
奨学金管理、学籍管理
学長室 企画調整課
教員人事、寄付金・法人業務、学部設置
総合政策部 企画課
教員人事、寄付金・法人業務、学部設置
総合学修支援部 共通教育課
FD運営、チューター育成、カリキュラム運営
※配属部署は当時の名称です。
現在、担当している業務内容は
現在は、総合学修支援部に所属し、主にFD(ファカルティ・ディベロップメント)の運営を担当しています。FDとは、大学教育の内容や方法の改善を目的とした教員による組織的な取り組みです。研修やセミナーの企画・運営・実施を通じて教員の教育力向上を支援し、教育の質保証及び継続的な改善を図る活動を支援しています。
以前の担当業務とは性質が大きく異なり、正確性やスピードが求められる事務処理中心の業務から、状況や目的に応じて、最も適した方法を自分で考えながら進める業務へと変化しました。当初は、思うように進まないもどかしさもありましたが、上司や教員など周りの方々のご助言をいただきながら知識を深め、現在は少しずつですが、FD担当としての役割を果たせるようになりました。
これまで本学が築いてきたFD活動をさらに向上させるために、FD担当教員と連携しながら、参加教員にとって実りある研修となるよう日々検討を重ねています。
業務の中には大変なこともありますが、教員の方々からいただく「学びの多い時間となりました」「参考になりました」といった言葉が大きな励みとなっています。
FD業務は、教員対象とした支援が中心ですが、その取り組みが教員を通じて学生の学びや成長につながっていくことを意識しながら、日々やりがいを持って取り組んでいます。
業務で大切にしていることは
常に疑問をもつ姿勢
業務に取り組むうえで、「この業務は本当に学生のためになっているのか?」、「このやり方は最適なのか?」と常に問いかける姿勢を大切にしています。
魅力ある大学づくりのためには、業務の目的や本質を見失わないことが重要です。
経験を積んだ業務であっても、1年前の自分の判断が今も正しいとは限りません。状況は常に変化するため、今この瞬間において何が最適な方法なのかを考え、より良い方法を模索しながら業務に取り組んでいます。
スケジュール管理
入職1年目、奨学金業務を担当していた際に、先輩からスケジュール管理の重要性を教わりました。
期日を過ぎると学生に奨学金が支給されないなど、直接的な影響が生じるため、業務の完遂までに必要な期間を逆算し、計画的に進めることの大切さを学びました。
この経験を通じて、スケジュールを立てて管理する習慣が身につき、現在も業務を円滑に進めるうえで大きな支えとなっています。
印象に残っているエピソード
業務をきっかけに、他大学の職員と長く続く信頼関係が築くことができました。
学生支援部に所属していた際、他大学の職員と学生生活に関する情報交換を行う定期的な研究会に参加する機会がありました。
その中で出会ったある職員の方とは、業務上のやり取りをきっかけに親交を深め、現在ではプライベートでも相談し合える関係となっています。
仕事の悩みだけでなく、社会人としての不安や迷いを共有できる存在ができたことは、私にとって大きな支えとなりました。
私が今日まで職員として前向きに働き続けられているのは、その方の存在があったからこそだと感じています。
業務を通じて得た人とのつながりが、長く続く信頼関係へと発展したこの経験は、私にとってかけがえのないものです。
これから実現したいこと
私は、人間だからこそ担える大学職員業務の価値を、これからさらに見出していきたいと考えています。
AIの発展により、私たちは新たな知識を得るとともに、業務の効率化や精度の向上を実現できる状況にあります。しかし、AIには代替できない業務も存在しており、そこに大学職員としての本質的な役割があると考えています。
例えば、自身の経験や社会的背景を踏まえた経営改革の提案、対人だからこそ感じ取れる相手の感情、学生一人ひとりの状況に応じた柔軟な対応やアプローチなどは、人間ならではの力が発揮される場面です。
今後は、こうした人間的な価値を活かしながら、AIを利活用によって業務の質と効率を高め、人と技術が共存する形で、より魅力ある大学づくりに貢献していきたいと考えています。
オフの日のすごし方
私は月に2回、木工教室に通っています。
もともとものづくりに興味があり、木材製品が好きだったことから、同僚の勧めをきっかけに木工教室に通い始めました。
作品が完成するまでに時間はかかりますが、自分の手で世界に1つだけのオリジナル作品を作り上げる過程はとても楽しく、達成感があります。
つい先日、初めて自分でデザインを考えた作品を完成させることができ、現在はスツールの製作に取り組んでいます。
基本的には就業時間以外に仕事のことは考えないようにしていますが、休日に好きなことに熱中する時間を過ごすことでより気分転換ができています。