2012年採用
経営マネジメント本部 経理課
2012年に大正大学へ入職し、総務部総務課に配属されました。
会議調整、式典運営、校内環境の美化整備などの管理業務に携わりました。
2015年に教務部教務課へ配属され、教員免許、福祉・臨床系国家資格、その他民間資格など、大学で開設している免許・資格課程全般、他大学との教育提携事業などを担当しました。配属初年度には、年内入試合格者向けの入学準備学習、授業評価アンケート、EMIR(エンロールメントマネジメント・インスティテューショナルリサーチ)関連業務なども担当しました。教育アセスメントに関わる業務を経験することができ、非常に勉強になりました。
2022年1月から2023年7月までは教務部業務に加えDX推進担当を兼担し、MA(マーケティングオートメーション)を活用した学生募集広報を担当しました。マーケティングに関する知識もなく、学生募集も広報も未経験、年度末は教務部の繁忙期と重なるなど負荷は高かったものの、多くの学びを得る貴重な経験となりました。
2024年4月からは、経営マネジメント本部経理課に所属しています。一般的な経理に関する知識に加え、学校独特の会計基準を理解するため、学びを重ねています。
これまでのキャリア
総務部 総務課
公文書・郵便、式典、食料費管理
教務部 教務課
諸資格課程、入学準備学習、授業評価アンケート、EMIR
教務部 教務課
諸資格課程、教育提携事業
魅力課推進部 DX推進課 兼担
DX推進(募集関係)
学生募集広報におけるMA活用推進
教務部 教育研究支援課
諸資格課程、教育提携事業
経営マネジメント本部 経理課
金銭出納
決算・予算
※配属部署は当時の名称です。
現在、担当している業務内容は
経理課は大学に出入りするすべてのお金の流れを管理しています。業務は大きく分けて、学生生徒等納付金(授業料)、金銭出納、予算、決算に関することがあります。このうち支出全般の管理、科研費・外部資金の受入れを担当しています。特定の時期は予算編成や決算・監査に関する業務を全員で担当します。
毎月の支払いは、各部署・学科からの依頼が多岐に渡り、すべて合わせると約1,000件近くあります。これらを複数のスタッフと確認を重ねて、間違いのないように処理しています。いかに省力化・省人化しながら確実かつ効率よくできるかを課題に、日々試行錯誤しています。
また、全学のDX基盤整備やデータドリブンな組織を目指すことを目的に法人直結の「DX推進会議」が設置され、その委員を務めています。経理課では、経費精算システムの導入により業務が効率化できた一方、長年の慣習による非効率な運用が取り残されているなどの課題が見えてきました。課内や関連部署、ベンダーと対話を重ねながら、働き方を変える運用ができるように取り組んでいます。
経理課の仕事というと、ひたすら伝票を確認してお金のことだけを見ている個人業務の印象があるかもしれませんが、全く正反対で多くの教職員と関わることが求められます。業務や支払内容を細かく聞いたり、CMで見かけるような伝票修正の依頼をしたり、手間のかかるお願いをすることもあります。一般的には裏方、バックオフィスですので、さまざまな部署をサポートする役割を担い、他部署と連携して業務を進められるコミュニケーションスキルが求められます。
業務で大切にしていることは
頼まれごとはできるだけ断らないことです。
部署で仕事をしているとつい忘れがちになってしまいますが、私たちは部署に所属しているだけではなく、大正大学という組織に所属しています。
他部署の職員や学科の教員からの相談や依頼は、自分の現在の業務に直結していなくても、ステークホルダーのために誰かが解決しなければならないことです。「担当ではない」と一言で終わりにすることは簡単ですが、少し間に入るだけでも、自分の知らなかった業務を知ることができたり、関わりのなかった人とのコミュニケーションが生まれたり、常に新しい発見があります。一見関係がないように思えても、自分の業務を工夫すればミスの再発を防げることに気づくなど、業務を見直すきっかけになることもたくさんあります。
これってどういうことなんだろう?と色々なことに興味を持って、どんなことからでも何かを得たいと思う気持ちを大切にしています。
また、自身のこのような姿を見て、どんなことでも聞いて良いんだと後輩に感じてもらいたいと思っています。業務でわからないことがあった時、今聞いても良いのかな?どうしよう?と迷うことがたくさんあると思います。不安や恥ずかしさを感じることなく、安心して仕事ができるチームを作りたいですし、部門や職位を超えて色々な方と仕事をすることがどのような楽しさを生むのか、見ている方が感じ取れるように仕事をしたいと思っています。
印象に残っているエピソード
教務部に所属していた際、支援が必要な学生が学外実習に参加することになりました。学科の先生方やキャンパスソーシャルワーカーと連携し、低学年の頃からこまめに情報共有を行いながら見守ってきました。ケースによっては対応が難しいこともありましたが、複雑な課題を一人で抱えず、チームで対応することを常に意識していました。
実習後、本人が報告に来てくれた際には、顔つきや話し方が別人のように変わっており、卒業後の進路についても前向きに考えられるようになったと話してくれました。学位授与式当日では、お礼の挨拶に来てくれましたが、その晴れやかな姿を見て、関係する教職員全員で支えてきて本当に良かったと心から感じました。
経理課では、DX推進委員として得た知見を業務に活かし、チームの働き方改革を意識しています。たとえば、これまで経理除籍者の傾向分析を行ったことはありませんでしたが、EMIR担当者と連携し、勉強会を実施しました。その結果、経理除籍者数の推移や、入試結果・成績との関連を明らかにし、入学前後の支援策を検討するための材料とすることができました。さらに、対象になりそうな学生に個別連絡を行うことで、多数の経理除籍を未然に防ぐことができました。この一連の取り組みを会議で報告した際には、直属の上司だけでなくDX推進の担当上司からも評価をいただき、大きな達成感を得ました。
学生や上司の言葉も嬉しかったですが、「一人でできる仕事はない」「仲間と共に仕事をつくる」―その意識を持って取り組んできたことが形になり、その喜びをチームで共有できたことが、何より嬉しい瞬間でした。
これから実現したいこと
コロナ禍を経て、教育の姿は一変しました。あれだけ辛かった日々も、細かく思い出せないことも多くなり、日々目まぐるしく社会は変わっています。変化の激しい時代を生き抜く人材を養成・育成することが、大学に求められている一つのミッションだと思います。
より良い教育内容を求め、時にはトップダウンで大きな改革を実行することがありますが、そのためには日頃から適切な財政基盤の確保に努めなければなりません。
学生の学修環境を最優先に、教員の研究環境や職員の就業環境も、経理・財務の視点から支えていけるよう努めていきます。
大正大学が掲げる「知識創生」、自らを拠りどころとして生きていく力を養うというミッションの実現に向けて、学生がしなやかな強さを身につけて社会へ羽ばたいていけるよう、教職員が一丸となって支援する組織づくりに貢献したいと思っています。
オフの日のすごし方
美術館や博物館に行ったり様々な文化財・文化遺産を見たりすることが好きです。国立博物館のように学術的信頼性の高い施設、個人のコレクションによる美術館、地域に根ざして守られてきた寺社仏閣など、それぞれに異なる魅力を感じます。
大学では文化財について学びましたが、改めて博物館学や文化財教育について学び直したいと思い、通信制の大学院に通っています。
本学では、SD活動への支援制度が整備されており、業務に必要な資格取得や、教養・素質向上のための自己啓発等について一定の補助があります。大学院入学にあたっては、授業料の一部に使わせていただきました。学生に学びを促す立場として、教職員も常に学ぶ姿勢を持ち続けたいと思っています。