先輩職員の声Member

職員紹介 高貝 宗樹

Hiroki Takagai

情報を整理し、学生の「学びたい」という意志に応えたい

高貝 宗樹 2016年採用

教務部 教務課

2016年に大正大学へ入職しました。
学生課へ配属され、最初に担当したのは障がい学生支援でした。本学には聴覚障がいのある学生や車いすを利用している学生、そのほか様々な特徴のある学生が学んでいます。支援を希望する学生それぞれと面談を行ったうえで、他の学生と一緒に授業を受けるための支援を検討し、教職員だけでなくボランティアで支援に参加する学生、外部の支援団体との調整、支援開始後のフォローなどを行いました。先輩方や上司、協力いただく方々の支えがあり、支援した学生が卒業した時には、頑張ってよかったと心から思えました。
その後、日本学生支援機構奨学金を担当しました。複雑な手続きをいかに簡潔に学生に伝えていくか、利用中の1000人を超える学生に対しどのように効率よく説明をしていくかなどの課題に対し、従来から方法を変えるなどして対応しました。
4年目に教務部へ異動し、授業運営業務を担当しています。授業運営と一口にいっても履修登録の準備や教室調整、次年度の授業日程提案、授業編成の整理など多岐にわたります。大学で講義やゼミが行われることは「あたりまえ」ですが、そのあたりまえを保つには昨年と全く同じことをすればよいのではなく、いまの大正大学や学生に合わせた課題の整理、解決策の実行が必要です。私だけで解決策を考えるのは難しいですが、チームで意見を出し合い、円滑に授業が開始された時には達成感があります。
また大正大学の夏の風物詩である「鴨台盆踊り」は授業の一つですが、担当職員として学内調整を行いました。当日は合計で1万2千人を超える来場者があり、予想しなかった出来事もありましたが、笑顔で帰っていく来場者ややりきった教員と学生の顔を間近に見られたことは本当に嬉しかったです。

職員紹介 高貝 宗樹

これまでのキャリア

2016年4月

総務部 人事課

教学部門(教務部・学生課・地域連携推進部 ※当時)にてローテーション研修

2016年6月

学生支援部 学生課

学生生活担当(障がい学生支援、卒業アルバム、夏期仏教研修道場、外国人留学生、学籍管理、日本学生支援機構奨学金、学生相談等)

2019年6月〜現在

教務部 教務課

カリキュラム担当(授業教室調整、履修登録、卒業論文等)

配属部署は当時の名称です。

現在、担当している業務内容は

現在は、次年度カリキュラムや授業時間割の取りまとめ、履修登録に関する準備と処理を行っています。
本学では、夏に次年度の授業方針が教員へ示されます。教員はそれぞれの学科にて夏にかけて次年度の授業時間割を整理し、秋に教務部へ報告します。私は、報告された年間1,200ほどの授業をポータルサイトへ反映させるためにデータを作成し、実際に反映、様々な面から確認を行います。そして冬には専任、非常勤あわせて500名程度の教員へ、担当科目に齟齬がないか確認の連絡とポータルサイトへのシラバス入力の依頼を行い、春に向けて履修登録設定を細かく行っていきます。
DX推進の取り組みにより、令和5年度からポータルサイトが新しくなったことで、学科からの授業報告内容やデータ処理など、従来のフローを見直す必要があります。確認や検証を繰り返し行い、3月末から始まる履修登録が円滑に進むように準備を進めます。
このように授業は半年以上をかけ準備されるのですが、スタートの段階から携わることができるため、本学でどのような授業がいつ開講されているのかを把握することが自然とできていきます。入学年度によってカリキュラムが変わることもあり、正しく把握できていないと履修登録のシステム設定を誤ることにつながってしまうため、かなり気を張ります。教務部は全員が学生や教員から質問を受けます。職員数が多いので答える情報に差が出ないように、情報整理やメンバー内での共有に努めています。
また学期末には卒業判定や進級判定を行います。会議資料の作成や学生へのポータルサイトを通じた成績開示、文書による通知の発送と様々な工程があります。こちらも職員で作業を分担し相互で確認をとりながら進めています。時間に限りがある中での大変重要な業務のため辛いときはありますが、やり終えた際の達成感は大きいものです。

業務で大切にしていることは

一つ目は、進捗の状況や対応したことをチームや上司に報告・共有することです。失敗したことやうまく取り組めていない業務を報告することは気が重いです。しかし、私の担当の業務は課や部の担当業務ですから、全体の進捗が遅れるとやがて他部署や教員、学生に影響してしまうような大きなトラブルに発展してしまいます。私の意識では大丈夫だと思っても実はリミットが近づいていた、ということもあります。自分はまだまだ気が付けないことが多く情けないと思う一方で、チームで行う大切さを実感します。
二つ目は、記録に残すということです。教務部において、年間の業務サイクルはだいたい毎年同じです。しかし、別のパートでも触れたように「履修登録の準備」といっても年度で大きくカリキュラムが異なるため、まったく同じように準備をしても通用しないのです。他の業務をしている時、ちょっとした会話の中や、振り返りをしている時に思いつくことがあります。メモを残しておけば、自分の蓄積にもなりますし、ミスやトラブルの回避につながります。
これは仕事をするうえで基本になることですが、忙しい時期はこれらも疎かになることがあり、この文章を書きながら改めて気を付けようと思いました。

職員紹介 高貝 宗樹 職員紹介 高貝 宗樹

印象に残っているエピソード

私が学生課で障がい学生支援を担当しているときに、とある学生が入学してきました。学生は病気を患っていました。治療のために大学に通学可能な日が限定され、また体の機能も制限されていることもあり、履修計画や支援をご家族、教員を含め面談や調整を細かく行いました。
その学生は修学に対してとても前向きで、学生課に来る度に学んだことを楽しそうに話してくれました。また、「人の役に立ちたい」と、聴覚障がい学生が授業で利用する映像の文字おこしを担当してくれました。少し難易度の高いものでしたが、「やってみます」と元気に返事をしてくれたことをよく覚えています。
後でご家族から聞いたことですが、本人にとって初めてのアルバイトだったとのことで、困難なこともあったが、頑張って取り組んでいたことを伺いました。また、ご家族の方から「大正大学に入学させてよかった」と有り難いお言葉をいただきました。
この出会いや経験は、大学という場で私は何ができるのか、と再考するきっかけとなりました。また、学生の「学びたい」という意志に応えるために、学生に寄り添った支援や対応を続けていきたいと強く感じました。

これから実現したいこと

働く人のモチベーションアップを様々な角度から行う企画や制度を作りたいです。
これは私の経験ですが、私は、大学生の時にテーマパークで清掃のアルバイトをしていました。平日は大学へ行き、金曜日は夜遅く帰ってくるのに土日の勤務の日には朝5時台の始発に乗らないと遅刻になってしまうというなかなかハードな状況であったにもかかわらず、飛び起きて向かっている程、働くモチベーションが高かったのです。理由を考えると、好きな場所であったこと、働く人のモチベーションを高めるイベントや制度があったからだと思います。
大正大学でも同じようなことができないかな、と考えることがしばしばあります。すでに自らの頑張りに対して給与に反映される、というような制度がありますし、面倒を見ていた学生が卒業したという経験はモチベーションアップにつながるのですが、せいぜい年間2回しかありません。日々の生活にちょっとした仕掛けがあれば気持ちの面でもっと楽しく仕事ができるようになるのではと思いました。
もちろん、アルバイトで経験したことすべてが使えるとは思っていませんが、「教務部の高貝」といえば、「あぁ、あの人ね」と顔を思い浮かべてもらいやすい規模であるのが、この大正大学の良さであると私は考えています。アイデアを聞いてもらえる機会があれば、ぜひ提案してみたいです。

オフの日のすごし方

オフの日は、ダンスをしにスタジオに行っています。もともと運動をする方ではなかったのですが、テーマパークのパレードを見ていて「自分もやりたい!」と、社会人になってからスクールに入りました。
ダンスつながりで友人もでき、月に1回ほどそれぞれが作った振りをみんなで踊っています。ただ友人は私とは全く違うジャンルを踊っているので、私は毎回初心者になってしまい悔しい気持ちになることも多いです。年齢や職業の異なる方とお話しするのは良い刺激になります。
旅行も好きで、休みのたびに日本各地に出かけています。最近は北海道へ芝桜を見に行きました。丘一面に咲く芝桜は圧巻で、ぜひ皆さんにも足を運んでほしい場所です。全国各地にあるゲームキャラクターのマンホールも見に行くのも楽しいですよ。
色々な方法でリフレッシュをしていたら、学生時代よりアクティブに行動できるようになりました。

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就職を考えている
皆さんへ

職員紹介 高貝 宗樹職員紹介 高貝 宗樹

まず「あなたにしか話せない経験をたくさん増やしてほしい」ということです。
入局したら、あなたは本学の職員です。一人の大人として学生や先生方、職員から頼りにされます。皆さんも想像してみてください。目の前に困っている学生がいたとき、何を、どのように伝えるとその学生のためになるでしょうか。時には厳しい言葉をかける必要もあるかもしれません。どんな態度を示すのか、それはあなたがこれまでに何を経験してきたのかがカギになると思います。もちろん社会人になってからもたくさんのことを経験し、学んでいくことでしょう。しかし、大学生時代の知識や経験は学生だけでなく教職員、あなた自身も助けてくれるはずです。これまでの経験がいつ役に立つかは、思いがけない瞬間にやってきます。
次に、「大学職員の仕事についての理解を深めてほしい」ということです。よく友人に「パソコンにずっと向かっている仕事」とか「夏休みとか春休みって暇なんでしょ?」と言われますが、ではそのパソコンでは何をしているのかとか、業務によっては休業期間が一番忙しいとか、話すと驚かれることがたくさんあります。ぜひ調べたり話を聞いたりしてほしいです。
最後に、就職活動においては様々な企業や団体を見てほしいです。先入観にとらわれず、ぜひ色々な角度から就職活動を進めてほしいです。でも、一人では疲れてしまうこともあります。OB訪問や気の知れた方から「働くこと」について腹を割って話を聞くことも自分の世界を広げる方法の一つになるのではないでしょうか。
私にはないたくさんの経験を持つあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。

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