文学部
歴史学科
東洋史コース

アジアに生き
アジアを知る

東洋史コースは少人数。 教員との〝距離〞が近く、 学年の垣根を越えて 上級生や大学院生からも親身な指導を受けながら、 興味のあるテーマについて 黙々と勉強していけることが魅力です。

歴史を“鵜呑み”にすることなく主体的に検証する意識高めます

歴史学の探究に不可欠な史料が充実

授業では、清王朝の時代の絵師が商業都市・蘇州の様子描き上げた絵巻物と、当時の社会状況を記した古文書を照らし合わせ、双方の内容を検証する時間なども設けます。貴重な史料があるからこそ可能な学びを展開し、学生の理解度を高めます。

実体験をとおして史実を紐解く実地調査

都内の博物館や横浜の中華街など、“東洋”を肌で感じられるスポットは多いものです。中華街を訪れれば、伝統的な建築技法や門の名称のつけ方など、授業で学んだ内容を再確認できるなど、街歩きをしながら理解を深めることができます。

中国語を使った史料の読解にも挑戦

中国史に興味があれば、高校までに学習した漢文の読解力を活かせるほか、本格的に中国語の勉強に力を注ぐ学生もいます。史料の分析に加え、聞き取り調査なども可能になるため、研究を深めることができます。

東洋史コースでの4年間の学び

  1. 一年次

    中国をはじめとするアジア諸国の歴史や文化の全体像を把握。少人数でのゼミもスタートします。

  2. 二年次

    古い史料を読み解く手法を身につけるほか、理解を深めるために漢文や中国語のスキルも磨きます。

  3. 三年次

    自分が得意分野にしたい分野の方向性を絞り込み、できる範囲で実地調査にも挑戦します。

  4. 四年次

    テーマを決めて卒業論文を作成。史実を問い直す視点を持ち、専門性の高い内容に仕上げます。

INTERVIEW 01

信頼する先生や先輩のサポートを受けながら中国史の学びをさらにつきつめたい

高校時代に読んだ小説が中国史への学びの入口となり、春秋時代・戦国時代が学べる大正大学へ入学しました。現在はさらに学びをつきつめるため、大学院へ進み、修士論文の制作に取り組んでいます。
アイデアが浮かばないときは先生や先輩に相談できる環境が整っています。

東洋史コース(卒業生) 川杉 仁紀さん
※現在、大正大学大学院に在籍

INTERVIEW 02

3年次の研修合宿で台湾へ。専門知識が豊富な先生方が行く先々で現地の歴史を詳しく説明してくれました

在学中の一番の思い出は、台湾での研修合宿です。学年の垣根を越えて学生間の交流を深められたほか、街歩きをしながら先生がガイドをしてくれる贅沢な時間を過ごしました。大学で学んだ東洋史を体感するためにも、実際に海外を訪れてみることをオススメします。

東洋史コース(卒業生) 刀澤 智志さん

東洋史コースの目指すこと

高校までの歴史が“覚える歴史”ならば、大学で取り組むのは歴史的事実の真偽を検証する“考える歴史”。新たな史料の発見によって、これまで信じられていた歴史が覆ることもある。それほどスリリングな学問なのです。東洋史コースでは中国を中心に、アジアの諸地域の歴史を総合的に学びます。中国の歴代王朝・諸国が行った政治・経済・軍事・法制の歴史、あるいはその背景、さらにそこに生まれた思想・文化まで幅広く知識を身につけることで、みなさんがグローバル社会を生きるうえでの大きな力になるでしょう。

カリキュラムの特徴

歴史学は、人間活動のすべてが対象となり得る学問のため、東洋史以外の分野にも触れられるようにカリキュラムを編成しています。1年次には歴史学全般の基礎的な知識を学び、2年次に史料・資料読解のための手法を身につけます。そして3年次には専門的な知識を修得するとともに自らの課題を見つけ、4年次にその問題を分析して解決できるだけの力を養います。

ピックアップ授業

歴史基礎ゼミナール

歴史学の研究方法を学ぶために、東洋史や中国史がどのような研究分野であるかを理解した上で、具体的な時代の流れや、史料の読み方の基礎を修得。歴史用語の解釈に必要な知識など、歴史研究の基本を身につけます。

基礎資料学

東洋史をテーマにした卒業論文に有効な文献や先行研究論文、歴史史料の探し方や、的確な活用方法などの方法論を学習。テーマに応じて英語や中国語の文献を使用する可能性もあるため、初歩的な中国語も学びます。

東洋文献講読

歴史を学ぶうえで重要な史料の講読をおこないます。『史記』・『春秋左氏伝』(『左伝』)・『戦国策』・『三国志』等から、基本的な漢文の読解法を学び、同時に中国古代中世社会について理解を深めます。

東洋史特講

中国の古代中世における春秋・戦国や、後漢末の動乱から三国時代、五胡の華北侵入による南北朝といった混乱期において展開された軍事政策や外交政策について、それぞれの時代背景や意義を多角的に考察します。

東洋史概説

夏・殷・周の初期王朝から秦漢帝国成立、魏晋南北朝の貴族社会を経た隋・唐帝国の時代、そして、五代・宋王朝以降、20世紀までの中国の歴史の流れを学びながら、中国史を世界史の中に位置づけて理解します。

専門演習

中国近世近代史の諸問題についての興味・関心を歴史研究プロセスに投影し、先行研究の成果や問題点を整理分析。関連する歴史事象を概観しながら、自ら設定した研究課題の分析を進め、課題解決策を探ります。

期待される主な進路

  • 教員
  • 公務員、図書館などの公的施設職員
  • 文化財修復、美術関連
  • マスコミ、出版関係
  • 教育産業
  • その他一般企業(企業の企画、調査部門など。語学を習得することで国際舞台での活躍も期待されます)

歴史的史料や文化財を取り扱う仕事、教育関係など、文化を守り継承していくための人材としてさまざまなフィールドが広がっています。また一般企業やマスコミなど、多彩な進路選択が可能です。

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