大学紹介

ABOUT TAISHO

学長挨拶

大正大学学長大塚伸夫

近年、大学を取り巻く社会環境は厳しさを一層増し、少子化の影響などにより大きな影響がでています。このような状況の中、本学では2026年の100周年に向けた大学改革・教育改革に取り組もうとしています。その基本理念が本学独自の「TSR(Taisho University Social Responsibility=大正大学の社会的責任)マネジメント」です。経営の主体である法人が「3つの経営基盤」を担保し、教職員が総力で「5つの社会的責任」を果たすことにあります。今後、大正大学は社会や時代の変化に対応して、持続可能であるために「大正大学の魅力化」を打ち出していきます。

この魅力化の実現のために、建学の理念「智慧と慈悲の実践」と教育ビジョン「4つの人となる」のもと、不確かな社会に向かって自立勇進し、生涯にわたり向上心を持って学び続けることのできる人材を育成することを目指します。その中心となる使命は、3つのポリシー(※)を実質化して、教育の質保証をはかることです。この教育の質保証のためには、学習成果を可視化し、関係者(ステークホルダー)への説明責任を果たすことが必要となります。そのために教育のそれぞれの実行レベルでPDCAサイクルを回し、一体感のある立体的な仕組みを作り上げていきます。

TSRマネジメントシステム

一体感のある立体的な仕組みとは、学長ガバナンスにより3つのポリシーを軸として、入試改革や高大接続教育への取り組み、カリキュラムアセスメントなどに基づいた教育課程の改善、授業改善、学習成果の評価改善、FD(ファカルティ・ディベロップメント)が行われること。そして、教育目標と学生の学習目標を段階的に合致させる仕組み作り、主体的に学んだ成果を可視化する仕組みの構築に向けた取り組みを行うこと。そして、これらの取り組みが個別に行われるのではなく、有機的な連携を目指し、学生と教員、学生と職員、学生と学生、教員と教員、教員と職員との「対話」が行われることです。

以上の方針を柱として、5つの社会的責任の枠組みにより2018年度重点施策に取り組みます。

1.優れた教育・研究

多様な学生が自らの目標を設定し、その目標を達成するために自ら考えて行動し、知的好奇心や探究心を充足しながら、さらなる自主性とチャレンジ精神を発揮できる教育とその体制を構築します。この実現のために以下の項目を今年度の「優れた教育・研究」領域の重点施策とします。

  • 2020年度を目標に、時代に即応する学部学科へ改編するために、準備委員会を発足し、魅力ある教育組織の実現を目指します。
  • 学習意欲が高く志のある学生確保のために、2016年度より展開してきた高大接続に関する取り組みや多面的評価による入試改革をさらに推進します。
  • 3つのポリシーに基づいて、学生が学力の3要素を身に付けるため、教員はアクティブラーニングや教授法を改善して教育力の向上をはかります。
  • 学生自らの目標を達成させるために、学習ポートフォリオによる学習成果を可視化できる新たな学修支援体制を計画策定します。
  • 学生の自主性とチャレンジ精神を発揮させるために、今年度より学部横断型のチャレンジプログラムを実施します。
  • 昨年度に設置した「大正大学学術研究機構(TARI)」を拠点とする研究支援体制を強化して教員の研究力をアップさせ、もって教育に還元させるとともに、外部研究資金の採択率をアップする総合的研究支援体制を構築します。

2.充実した学生生活

多様な学生の充実した学習活動や学生生活を支えるため、より良い学習の環境作りや学生相談体制を拡充する他にも、従来の就職活動支援を強化し、学内外における充実したキャンパスライフの実現をめざします。この実現のために以下の項目を今年度の「充実した学生生活」領域の重点施策とします。

  • 学生生活の支援を強化するために、全教職員による学生生活支援体制を構築して、全学協働で学生をバックアップします。
  • 上記の項目と連動して、学習ポートフォリオを活用したエンロールメント・マネジメント体制の構築を目指し、同時に休学・退学の是正に向けた取り組みを推進します。
  • 学生が自らよく学ぶための環境と支援組織などを整備して学修支援体制を充実するとともに、図書館の利用率やラーニングコモンズの稼働率をアップする施策を実施します。
  • 企業との連携を強化するとともに、インターンシップを中心とする就職活動支援を拡充します。
  • 従来推進してきた各種資格の取得や公務員試験対策をさらに強化します。
  • 学内外における学生活動の活性化を実現するために課外活動支援を強化します。

3.特色ある地域・社会貢献

東日本大震災の復興支援から発展的に継続してきた本学の地域・社会貢献を通じて、学生に社会の一員としての社会的責任を自覚させるため、以下の項目を今年度の「特色ある地域・社会貢献」領域の重点施策とします。

  • 本学の地域・社会貢献活動の一環として、地域実習を始めとする各種実習を拡充します。
  • 本学が一般社団法人「コンソーシアムすがも花街道」と協働し巣鴨で展開している「座・ガモール」を活用して、学生が地域活性化と社会貢献を体験するプロジェクトを展開します。
  • 学生が社会的責任を自覚するためのサービスラーニングを拡充します。

4.学風の醸成

母校愛を醸成し、卒業生の同窓会組織である「鴨台会」を活性化する方策として特に若い世代の鴨台会を支援するため、以下の項目を今年度の「学風の醸成」領域の重点施策とします。

  • 鴨台会組織を充実するとともに、とくに若い世代の交流を活性化します。
  • 愛校心を育成するための自校教育教材の作成に向けた自校史研究プロジェクトの準備に着手します。
  • 大正大学ブランド確立のため、時代の変化やニーズを捉え、WebやSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を中心とした広報を推進します。

5.TSRによる大学運営

2015年度より実施してきたTSRセルフマネジメントシートを利用した自己点検・評価システムをさらに充実させ、学生第一の改善サイクルを実現するため、以下の項目を今年度の「TSRによる大学運営」領域の重点施策とします。

  • 魅力化構想・働き方改革を実現するTSRマネジメントを確立するため、本学独自のTSR-KPIの構築を目指し、大学全体・学部学科・大学院専攻・教員にわたる全学的なTSRマネジメント体制を推進します。
  • 上記と連動する時代に即応した新たなガバナンス体制を構築します。
  • 従来実施してきた教育改革のためのFDに留まらず、カリキュラム改革から授業改善に及ぶまで、一貫したFDの充実をはかります。
  • 学生第一を考慮した教育・学習環境を充実するため、大学キャンパス整備事業を推進します。

以上の5つの領域にわたる各事項を今年度の重点施策と位置づけ、その実現に向けて邁進する所存です。ぜひとも、92年の伝統を有する大正大学の未来を期待していただくとともに、ご来校いただき、本学の学風を直接体感していただきたいと存じます。

大正大学 学長 大塚伸夫