学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間環境学科

カンボジア・シェムリアップ調査報告(後編)

カンボジア・シェムリアップ調査では、大正小学校以外にもさまざまな関係機関・団体・場所を訪問し、コミュニティ創出に関する学習の可能性を探りました。まずはシェムリアップ州教育長を表敬訪問し、今後の協力を打診したところ、快く受諾の表明をしていただきました。中央が教育長のオンサレディー氏です。今後もお世話になります。

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工芸品を製作する技術者養成学校を見学しました。大学生くらいの年齢の青年たちが日々、一生懸命技術を磨いています。この日は休日にも関わらず、多くの若者が作業をしに工房にやって来ていました。

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市内のクメール伝統織物研究所を見学し、また聞き取り調査もしました。カンボジアに昔からあった絹織物は、いったんは衰退したのですが、森本さん(左側)はそれを復活させ、技術を身につけた女性たちに働く場を提供しています。長年の努力の結果、ようやく軌道にのって、ここを含めて3か所に作業場を設けるまでになってきました。また絹の素材を確保するために、郊外に村をひとつ、ゼロから作り上げたとのことです。

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トンレサップ湖の湖上にも、生活の場があります。お店や学校、各家も湖に浮く構造で作られていて、完全なる水上生活を送っている地域が見られます。こどもたちは船で、学校と家を往復しています。たくましい生活の風景です。

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郊外の集落の民家を訪問して、聞き取り調査を実施しました。このときは、農作業の合間に、現金収入を得る手段として、植物でカゴやお皿を製作していました。この家はなぜか女性ばかりでしたが、快くわれわれを受け入れてくれて、なかなか賑やかな雰囲気で、楽しく会話をしました。

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異文化体験として、このようなレストランにも出かけてみました。冷麺等の食事の提供の他に、民族衣装を着て歌を歌ってくれたのは、かの国の女性たち(本物)でした。なぜかみんなものすごく美人で、長い黒髪を後ろで束ねています。

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カンボジア・シェムリアップと言えば、世界遺産の「アンコールワット」が有名です。せっかくの機会なので、アンコールワット遺跡群にも寄ってみました。アンコールワットはカンボジアの国旗にも描かれていて、クメールの人々にとっては誇り高い建造物です。

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カンボジアの内戦のときには多くの人が犠牲になりました。同じような悲劇が二度と起こらないような世界を築いていくことが、われわれの世代に課せられた課題です。これは内戦犠牲者の供養塔にお参りをしている風景です。

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以上、駆け足でカンボジア・シェムリアップ調査報告をしました。過去の負の遺産はあるけれども、子どもたちの未来を明るいものへとしていくために、国や行政、他国の支援団体も、一生懸命にそれぞれの地域で努力していることがよくわかりました。特に人々は日々の暮らしの中でそれこそ奮闘努力しています。そのような取り組みをしっかりと理解し、支援していけるような学習を、ワークショップにどう取り入れていくことができるか、これからも考えていきます。(了)