地域創生学部公共政策学科

社会の「こまった」を見つけ 人々の「よかった」に変えていく
Public Policy

動画でわかる!公共政策学科

知識・理論×体験・実践

地域社会や政策についての基本を学ぶ「知識・理論」、自治体や地域住民などの声をダイレクトに聞き、課題解決を考える現場での学外のフィールドでの「体験・実践」、この両輪でみんなが豊かで幸せに暮らせる方法を考えていく。それが公共政策学科の学びです。

公共政策学科で描く未来へのロードマップ

“主役”は学生。自由度の高い環境で積極性と行動力が向上します

学生が主体的に学ぶグループワークが多く、自分で調べて考える力やコミュニケーション能力が磨かれます。育てたいのは、幅広い分野で「仕事ができる人」。卒業後に役立つ汎用的なスキルとして問題解決力を身につけます。

街を歩き、市民との対話も楽しめる「フィールドワーク」

首都圏や地方の自治体が提示した課題に対して、学生がチームワークで住民への聞き取り調査などを行い、解決策を探ります。社会で求められる協調性を磨きながら、自分の「得意」を活かしてチームに貢献する方法を見つける絶好の機会にもなります。

INTERVIEW

私が参加したフィールドワークでのテーマは、1年次が千葉市の観光振興策、2年次が京都市で伝統文化を守る方法でした。現地では市役所職員や住民と交流する機会もあるため、事前にインタビュー項目やアンケート項目を検討。実際に生の声を聞くと、京都市であれば後継者の有無などの人の問題に加え、歴史や社会背景、地域性などにも視野を広げる大切さを実感しました。そして地域住民の立場で課題に向き合い、解決策を考えることに大きなやりがいを感じました。

公共政策学科 金子 愛さん

複数分野を横断的に学ぶことで興味のあるテーマが見えてくる

学内外で幅広い事例に触れることで知識が蓄積され、その中から個別分野への興味が向上。いわゆる「公共的」な課題解決に限らず、自分の興味や目標とする将来像に沿って、専門的で実践的な課題解決に向けた学びを深めていきます。

INTERVIEW

私が興味を持ったテーマは、鉄道事業によって地域社会の発展を実現させる「交通まちづくり」。出発点となるのは、地域の課題を把握するための現状分析です。首都圏の自治体や京都市でのフィールドワークは、インタビュー調査やデータ分析に基づいて課題を見つけるための予行演習となり、実現可能性の高い具体的な解決策を導き出すためのプロセスを学ぶことができました。卒業後は鉄道会社に就職し、鉄道と地域の新たな関係づくりに貢献することが目標です。

公共政策学科 髙橋 凜さん

公務員試験合格への環境・サポート体制が充実

在学生の多くが国家・地方公務員を志望し、学生同士で切磋琢磨し公務員試験合格を目指しています。
3年次の『公共政策実習』では市(区)役所など行政組織でのインターンシップも可能。
教員には元市長や元議員、国家公務員経験者がおり、国や市町村行政の生の情報に触れることができ、学びへの意欲を維持・向上させる仕組み・環境が整っています。

公共政策学科の目指すこと

近年、公共的な課題・問題は多様化し、かつ複雑性を帯びています。その解決のためには、政治学、経済学、社会学といった既存の学問のみならず、労働政策論、コミュニティ政策論、文化政策論、環境政策論、観光政策論などの知識を活かしていく必要があります。また、公共的な課題・問題の抽出においてリアリティを追究するための実地調査も不可欠です。そこで公共政策学科では、「人間が豊かで幸せに生きることができる社会の実現」に向けた実践的アプローチの方法をみなさんと一緒に考えていきます。

カリキュラムの特徴

いかなる問題解決を論じるうえでも政策の理念、分析の手法、政策形成のあり方が重要です。そういった「知識」を体系的に学ぶとともに、社会に存在するさまざまな課題を見出し、働きかけや政策提言を行うための技法も身につけていきます。座学とフィールドワーク、つまり理論と実践を行き来して学びながら、社会や地域の課題を解決するための力を養います。

ピックアップ授業

観光マーケティング論

観光は地域外からの訪問者を主な顧客とするビジター産業であり、移動と見物が大半を占める時間消費型産業。その特徴を理解し、「顧客創造」のための商品設計やプロモーションに必要な基礎知識を習得します。

環境教育論

公害や開発、自然保護といったキーワードを紹介しながら、環境保全や持続可能な社会の形成に向けた教育や公衆の意識啓発のあり方を学習。環境教育が誕生した背景、関連法規と役割、日本での取り組みなども理解します。

観光国際比較論

諸外国における観光資源の保全・活用方法や、各種ツーリズムの取り組み、観光に関わる制度や実態、課題などについて日本との比較を行いながら、持続可能な観光地経営に必要な視点を養い、具体策を検討します。

社会共生論

他者の人権を尊重する「多文化共生」、自然と共生する「環境まちづくり」、差別と排除を回避するための「ケア」の視点から、地域社会に不可欠な共生社会のあり方や、共生社会の実現に必要な基礎知識を身につけます。

文化政策基礎論

在留外国人の増加をはじめ、日本の社会構造が急速に変化する中、多様な文化的背景を持つ人々との共生に向けた差別的な民族意識の克服など、文化政策として進められ課題解決策を文化人類学の視点から考察します。

労働政策基礎論

ワークライフバランスや働き方改革、男女共同参画、外国人労働、高齢者雇用など、労働行政に関わる多様な問題について、現在の具体的な政策や今後の課題を考察。政策の立案・遂行に必要な視点・知識を身につけます。

期待される主な進路

  • 公務員(自治体職員・警察・消防など)
  • 銀行・信用金庫
  • 損保・生保
  • マスコミ・出版
  • 一般企業(エネルギー関連、サービス、流通、メーカーなど)
  • 環境NPO・NGO
  • 観光サービス・レジャー産業

民主的で自由な社会を支え、公共政策上の課題を解決するためのリーダーおよびフォロワーとして課題を積極的に解決しようとする人材が今、社会で求められています。

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