地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

ミュンヘンに来てから気づくと一ヶ月!

ミュンヘンに来てから気づくと一ヶ月以上が過ぎました。最初の一か月は語学学校に通うので、まだ大学の本格的な授業は受けていません。しかし、この一ヶ月の間にも様々な経験やたくさんの人と交流することができました。
 

まず、語学学校についでですが、驚いたのは学生の多くがヨーロッパ系や英語圏の人たちだったことです。ノルウェーやオランダ、カナダやオーストラリアなど、もし自分が英語学習のために留学していたら出会えなかったであろう国の人たちと、一緒に勉強することができました。その分、授業外では英語で会話をしなければならなかったり、英語圏の人との会話のスピードに苦戦したりと苦労もありました。やはりアジア圏の人はアジア圏同士で仲良くなるし、ヨーロッパ圏の人はヨーロッパ圏同士で仲良くなりがちです。分断とまではいかないけれど、文化の差や、雰囲気の違いから、仲良くなるのに時間がかかるのだと思います。しかしそれは当たり前のことで、決して悪いことでもないし、差別だとかそういうものでもないと思いました。ほとんどの人が知り合いのいない中来ているので、安心するコミュニティーを築こうとすると自然と近しい人同士で集まるのはしょうがないことです。安心する土台ができてから、また外に行こうとした時にヨーロッパ圏もアジア圏も関係なく、自分に合う人と友達になっていくのだと思います。

話は少しそれましたが、私の語学学校のクラスはアジア圏が比較的多く、みんなわけ合い合いとしていました。特にクラスの担当の先生がとても優しくてエネルギッシュな方だったので、本当に楽しく授業を受けられました。授業は教科書に沿って文法の説明があったり、リスニング問題を解いたり、会話の練習をしたりしました。先生は基本的にドイツ語しか喋りませんが、分からないところがあれば英語でもドイツ語でも質問できます。先生は、私の下手な説明にも親身になって聴いてくれ、絶対に笑ったり怒ったりせずに答えてくれます。そのため、私は質問をすることを恐れずにどんどんドイツ語で話すようになりました。扱っている文法は決して難しいものではなかったですが、実際に会話で使おうとすると簡単な文でも難しく感じます。また、ドイツ語には名詞の前に必ず「性」が付きますが、私が日本で勉強している時はおざなりにしがちでした。しかし、こちらに来てからは、必死になって丁寧に「性」を覚えようとしたし、複数形や動詞の不規則変化にも気を配りました。それを意識しようとしたのは、もちろんテストや授業で必ず「性」を聞かれたからなのもありますが、クラスメートのタイ人の子が会話の練習をする時に必ず「この名詞の性は何?」と聞いてくれて、辞書で調べたからでした。こういったクラスメートからの刺激を受けながら、私のドイツ語もゆっくりですが上達してきたように感じます。ドイツ人の友人と話している時も、恐れずに話すようになったし、動詞が思いつかない時も、違った言い回しで伝えられるようになりました。



次にドイツでの生活についてですが、ミュンヘンは比較的都会な方なので、生活に困るようなことはなかったです。交通網もたくさんあり、スーパーやドラッグストアもすぐ近くにあって、アジアマーケットも中心街に行けば何件か見つけられました。ただ、日本の調味料は高かったりするので、日本から持って来ればよかったなと少し後悔しました。また、ドイツは山が多くあるのでハイキングに行くこともあります。ある日、語学学校の先生から明日はハイキングだから歩きやすい靴で来てねと言われて、どっかの丘で散歩でもするのかなと軽い気持ちでいました。次の日、中央駅に着いたら確実に遠乗りだろうと思われる新幹線のような形をした電車に乗って、「一時間くらいかかるわよ」と言われました。そして着いた先にあったのはガチの山だったのです。しっかり往復3時間ほどの山登りをして帰ってきたときにはへとへとでした。この時にドイツ人のハイキングに行こうと誘われたらそれなりの装備と心構えをしようと心に決めました。ドイツ式の余暇の過ごし方もまた楽しいですが、時にはドイツでできた友人を呼んでホームパーティーを開いたりショッピングをしたり、普通の大学生らしい遊びをして遊びました。また、どこの国にも日本人のコミュニティーはあると思いますが、早めに見つけてそこに入った方が情報ももらいやすいし、友達もできやすいのでお勧めです。

 

4月の中旬からは本格的にまた大学の授業が始まるので、不安も多少ありますが、とてもワクワクしています。長々と書きましたが、やはりどこの国であっても環境を変えると人はおのずと成長すると思います。また、外国、しかもヨーロッパ圏だからこそ、今まで感じたことが無かった疎外感や空気の違いに気づくこともできます。どんなことが起きても、その時感じたことは人生に深みと刺激をもたらすので、辛いとは感じません。たった一ヶ月でも様々なことを経験できたので、留学をしたいと思う人は、期間の長さや目的に囚われずに挑戦してみてください。


(Hさん)

 
GO TOP