地域貢献・国際交流「まち」が大学になる、大学が「まち」になる
東北再生「私大ネット36」
東日本大震災からの復興に向けて、教育的視点から支援活動を行った私立大学27校による連携活動団体です。
※活動は2022年3月をもって終了しました。
東北再生「私大ネット36」とは
東日本大震災からの復興に向けて教育的視点から支援活動を行うため、2012年4月に発足した私立大学27校の連携活動団体です。大学生が現地に集い、交流する中で社会的視野を広げ、人間として成長していくことを期待して、宮城県南三陸町をフィールドとする「南三陸スタディツアー」などを実施しました。2021年12月には10年間の軌跡を辿る「成果報告シンポジウム」を開催し、2022年3月31日をもって活動に幕を下ろしました。
南三陸に寄り添った10年間の歩み
現地での活動は「南三陸まなびの里いりやど」を拠点とし、合計56のプログラムに、延べ1,257名の学生が参加しました。被災現場の視察やボランティア活動、ワークショップなどを実施。仮設・公営住宅、町の集会所などで南三陸の方々と交流を深めるプログラムや、南三陸の産業やものづくり、食文化に触れるプログラムなど、多彩な活動を行いました。コロナ禍では規模の縮小を余儀なくされましたが、オンラインを活用した交流を主とするスタディツアーなどを実施しました。
「成果報告シンポジウム」を開催
2021年12月には「東北再生『私大ネット36』成果報告 ~活動10年間の軌跡~」と題したオンラインシンポジウムを開催しました。当日はプログラムに関わってきた教員や在学生、卒業生が登壇。町の姿や住民の価値観、そして南三陸の復興ニーズ自体が変化していく中で、学生が震災を我が事のように感じ、視野を広げながらたくましく関わったエピソードや、自ら発言する積極性や主体的な行動力などを向上させていった事例が報告されました。
全国27の私立大学が一致団結
東北再生「私大ネット36」は、埼玉工業大学・こども教育宝仙大学・大正大学の運営幹事校3校を中心に、加盟している私立大学27校が専門性を活かしながら活動しました。加盟校にとっては、現代における大学の在り方を問い続けた10年間。学生にとっても、震災を知り、南三陸に学ぶ経験をとおして、将来につながる生き方や働き方を自らに問うきっかけとすることができました。