地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

夏休みの思い出

8月は突然寒い日が続いたり、めちゃくちゃ暑くなったり不安定な季節ですが、ドイツにもとうとう夏休みが来ました。

夏休みは旅行に存分に当てていろいろなところに行きました。特に、今までは南ドイツか、真ん中の街しか行ったことが無かったのですが、初めて東ドイツのドレスデンとライプツィヒに行きました。ベルリンに近いためか、古い建物よりも新しい建物が多くありました。山が多いのはアルプスが国境沿いにある南ドイツですが、ドレスデンにもまたザクセンスイスと呼ばれる有名な山脈があります。山登りは苦手だし好きではありませんが、やっぱり山に囲まれた雄大な景色を見れるのは感動しますし、世界が広がったようにも見えます。

  

 

 

ドイツでの思い出が多くできた月でした。そして8月から私は新しい家にホストファミリーと住んでいるのですが、だいぶ慣れてきてホストファミリーとも仲良く暮らしています。休みの日は一緒にテレビで映画を見ていますが、ドイツ語の字幕があれば内容もほとんど理解できるようになり、少しずつ語学力が上がっているように思えます。また、8月は別れの月でもあり、私より半年前に留学してきた日本人の留学生たちや、日本に留学するドイツ人の子たちは日本に行ってしまうので、何度も空港に行ってさようならをしてきました。すぐに会えないことは寂しいですが、また日本に帰った時にいろんな県に友達がいるので、会いに行くのがとても楽しみです。

夏休みの思い出はほどほどに、今回はドイツでしなければならないビザ関連の手続きについてお話します。詳しくは書ききれないので、都度関連するウェブサイトから最新情報を調べてみてください。

まず、ビザを申請する前には住民登録に行かないといけないのですが、ミュンヘンの場合だと、住民登録ができる市役所が予約制になっています。(2023年9月時点)「Muenchen.de」というサイトで住民登録の予約やフォームを確認できます。ビザも同様です。ただ、ミュンヘンは他の街よりも予約が取りにくくなっており、最初に予約サイトで見ると全ての日程が予約不可となっている場合もあります。しかし、当日にキャンセルが出る場合が多いので、朝の8時前に予約の空きが無いか確認することをお勧めします。住民登録の際は、パスポートと必要書類を持っていけば、かなりすんなりと手続きできるので、ドイツ語や英語に自信がなくても困らないと思います。

次に、保険についてですが、学生ビザを申請する際には必ず保険に入っていないといけません。AOKやTKがドイツで有名な公的保険ですが、TKはLMUと繋がっているようで、IUCMというLMUが主催している語学学校でもTKの説明があったりします。自分一人で手続きを進めるのが不安な場合は、TKに入ることをお勧めします。ただ、どちらも場合によって、入国より一ヶ月遅れの加入になる時があります。ビザの書類を申請する時には、保険に加入した証明書が必要なので、ビザの申請が遅れてしまうかもしれませんが、ビザの申請前に保険に加入しているかどうかは問われないので、一ヶ月遅れての加入でも焦らないでください。また、なかなか保険の加入証明書がもらえない場合は、何店舗か近くに保険会社の支店があると思うので、直接行くことをお勧めします。

次に銀行口座と閉鎖口座についてですが、閉鎖口座はExpatrioかCoracleをお勧めします。どちらもオンラインの閉鎖口座で開設が楽なのと、維持費が安いです。Expatrioは多くの留学生が使っているので信頼できますし、Coracleは一年間の維持費で見ると一番安く、また問い合わせの返信も早いです。日本の銀行からでもお金を送ることは可能です。親名義になったとしても、その旨を送金先に伝えれば大丈夫です。また、Wiseという海外送金アプリを使えば簡単に安く送金することができるので、ダウンロードすることをお勧めします。奨学金証明書でもビザの申請はできると言われていますが、友人はそれでかなり時間がかかってしまったらしいのでお勧めしません。また、為替が変動しやすいのと、買い物の際にユーロの方が毎回日本円で考えずに済むので全てユーロに変えてしまった方がいいと思います。

閉鎖口座を開設するためには、お金を毎月受け取る先の銀行が必要になります。それは日本銀行ではできず、必ずIBANコードを伝えなければなりません。そのため、現地で別の銀行を開設する必要があります。実店舗がある銀行は安全だと思いますが、外国人ということで開設には時間と労力がかかります。オンライン銀行は日本よりも充実しており、N26やVivid moneyという銀行をお勧めします。開設も楽ですし、維持費もほぼかかりません。

次に、学生証明書についてですが、入学する前にオンラインでもらう証明書は仮のものになっているので、おそらく授業が始まる2週間前にきちんとした証明書がオンラインで確認できると思います。

最初のビザ申請はオンライン上で行われるので直接KVR(市役所)に行く必要はありません。その後、仮のビザができたことがメール上で知らされるので、指定された予約日に証明写真とパスポートを持っていきます。しかし、その仮ビザが受け取れるまで、ほとんどの人が2ヶ月以上かかります。そして、ビザを受け取るのも2ヶ月以上かかる場合が多いので、もしヨーロッパ旅行をしたい場合はできるだけ早く申請することをお勧めします。8週間以上たっても、仮ビザやビザが来ない場合は、KVRのNotfallという緊急連絡先があるので、その連絡先や、他の該当する連絡先にひたすらメールや電話をした方がいいです。繋がらなかったりメールの返信がこなかったりする場合もあるので、そうなってもめげずに頑張ってください。もし住居をミュンヘンの外に移動してしまった場合は、担当するKVRがミュンヘンではなく他の街になってしまうので、また自分の住んでいる街で住民登録をして、そしてその街のKVRに行って事情を説明してください。ミュンヘンは外国人が多すぎて予約が無いと建物内に入ることができないのですが、ミュンヘン郊外だと、予約がなくても住民登録やビザ申請(ビザは予約があった方がスムーズです)ができるので、とりあえず行ってみてください。

ミュンヘンは移民が多いので、住民登録やビザに時間がかかりすぎると思います。ビザが届かなくても、驚かずにとりあえず自分ができることをやってみてください。ちゃんと申請すれば自分自身は何も悪くないので、焦らず自分の正当性を主張すればなんだかんだドイツはしっかり対応してくれます!日本と違って自分から積極的に動く必要はありますが、これも経験だと思ってめげずに頑張ってください。

(Hさん)

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