地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ ミュンヘン大学(ドイツ)から

イベントが盛りだくさん!

長袖の季節となった9月は、オクトーバーフェストや旅行など、イベントが盛りだくさんでした!

九月の中旬に、同じ学部のイタリア人の友人の家に一緒に行きました。
アルプスをまたいでドイツと国境沿いにある南チロル地方という場所にあります。
そこの友人のお母さまが経営しているペンションに泊めていただいて、そこで山登りや観光を楽しみました。

  

ドイツと最も近いイタリアの都市ということもあり、公用語はイタリア語、ラディン語、ドイツ語で、街の人のほとんどはドイツ語が喋れるので驚きました。
また、ドイツ人の観光客もとても多いので、あまりイタリアに来た気がしませんでした。
それでも食事はドイツとは違い、イタリア料理なので食文化の違いは感じました。

  

本場のイタリア料理はとても美味しくて、特にカルボナーラとピザが衝撃的でした。カルボナーラは卵の黄身とグアンチャーレという胡椒が周りにしっかりとつけられた脂身の多いベーコンのみを使っていて、日本のように生クリームやそのほかの具材を入れていないことに驚きました。また、イタリアのピザは生地が薄いといいますが、本当に薄くてとてもサクサクでした。ヨーロッパの人は一枚のピザを丸々一つ食べるのが当たり前で、私もドイツで一枚分食べようとしたのですが、生地が厚くて全てを食べることができませんでした。それに比べてイタリアのピザは女性でも一人でピザを食べきることが可能なぐらい軽くて食べやすかったです。

また、アルプスが近いからか水道水の水はいつもキンキンに冷えていてとても美味しいです。山の近くに行けば湧き水を飲むこともできて、空気も澄んでいて、水も食べ物も空気も全て美味しい街でした。

イタリア人の友人は大学に行くまでずっとその街に住んでいたので、通りがかる人全員が友人のようで、年齢にかかわらずまるで旧友のようにハグして仲良さそうにしゃべっているのが印象出来てした。もちろんイタリア人の友人にだけでなく、私たちにもとてもフレンドリーでした。

南チロル地方は歴史的に見て、バイエルンのように独立心が強く、文化もいろいろな国のものが混じっていて独特ですし、とても興味深かったです。でもマナーはドイツとは全く違って、例えば食事の時にドイツはパスタをフォークとスプーンで食べることが多いのですが、イタリアはフォークだけだったり、お酒飲んだ後も運転できたり、アペロールというお酒をイタリアでは昼食の時にしか飲まなかったりします。ドイツとイタリアは近くてお互いの国に旅行に行ったり、仕事に行ったりするのに、「ドイツ人はほんとに~」「これだからイタリア人は~」と犬猿の仲なのが不思議です。性格的にもフレンドリーで陽気なイタリア人と真面目でルールに厳しいドイツ人とは気が合わないこともあるようです。もちろんどちらの国もお酒が大好きなので、イタリア人はワイン、ドイツ人はビールと、飲み方も違いますが、飲んでいる時はみんな楽しそうなのは万国共通ですね。

  

そしてイタリア人の友人に案内されながら近くの山を登ったのですが、全て2000m越えという高い山をイタリア人の友達はひょいひょいと登って行ってしまうので、ついていくのが大変でした。スピードがまるで違く、疲れのでかたも違っていました。それでも雄大な景色の中、美味しい手作りのブランチを食べれたのは最高の思い出です。


9月の下旬からはミュンヘンで恒例のオクトーバーフェストが行われました。とても盛大なパレードをやって、たくさんの外国人も見られました。普段よりも人が多く、外国人も多いので、ちょっと安全面が心配になりました。特に夜はオクトーバーフェスト帰りの酔っぱらいの男の人が多いので、地下鉄に乗る時には女性一人は気を付けたほうがいいと思います。また、オクトーバーフェストの会場も痴漢やレイプ被害に合う人も多く、女性は一人で行かない方がいいです。私も大人数で基本的に行ったのですが、テントの中は座席を予約していないとお昼ごろから急激に混み始めて座れないことも多いです。ですが、座席を予約するのは決まって何年も前から続けて予約している人だったり企業だったりするのでコネが無いと難しいみたいです。

  

  

私は4ユーロを払ってOide Wisenという区間に入りました。そこは、昔ながらの木でできた乗り物が多く、値段もとても安いです。子供連れや家族で来ている人が多くてのんびりした雰囲気でした。また、ミュージアムテントに入った時には、バイエルン方言のクイズあてゲームがあってみんな大苦戦していました。バイエルンに住んでいても都会の人や、若い人はあまり知らないみたいです。しかも問題数がとても多く、さらに紙ごとに問題が違うらしくて、バイエルン特有な言葉の多さに驚きました。私も見てみましたが、本当に全くわかりませんでした。ミュンヘン大学ではバイエルン方言の授業もあるらしいので少しとってみたいです。オクトーバーフェストのビールは通常の2倍か3倍の値段がするので何杯も飲めないのですが、その分度数が高く設定されているのですぐに酔いが回ってきます。隣の男の人に絡まれることも多かったので、本当に少人数で行くのは向かないと思います。

ドイツ人の中でも好き嫌いが分かれるみたいなので、伝統的なお祭でも経済効果を期待しすぎるあまり、ビールの値段をとんでもなく上げたり、富裕層しかテントの予約をでき無くしたり、治安やごみ問題がかなりネックになっているみたいでした。

ドイツ人の本音を聞くことでただ楽しい文化体験にならなくてよかったです。

10月からは大学もスタートするのでまた気を引き締めて勉学に励みたいです。



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