国際教養コース

吉水快聞氏・特別講義「材料と技法からみる日本仏像史」


   国際教養コース・プレップセミナ―の授業で、吉水快聞(よしみずかいもん)先生をお招きし特別授業「材料と技法からみる日本仏像史」が開講されました。

奈良県ご出身の吉水先生は、彫刻家として創作・仏像の制作等を行う傍ら、仏像修復師、大学講師としてもご活躍のお方です。我が大正大学でも、客員教授をお勤めになられております。

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今回90分の授業の中で、仏像が生まれた背景、仏像の歴史、仏像づくりについて、彫刻家のお立場から丁寧に紐解いていただきました。信仰の対象として誕生した文様調モティーフは、やがて人物像と化し、作り手によってその作風は様々です。また、仏像をつくる材料も、吉水先生が主として用いられる木材の他、各種ご紹介いただきました。

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木材といっても、木にはそれぞれの性質や向き不向きがあり、仏像をつくる上で木との対話はとても重要なプロセスだとお伝え頂きました。授業では、奈良からお持ちいただいた4種の木材を学生達が実際に触れ嗅ぎ分けることが出来ました。

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仏像に魂を宿らせる意味合いで大切な「目を入れる」作業に関しましては、吉水先生がお使いになっている「玉眼(ぎょくがん)」の手法を丁寧にご説明いただきました。

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講義の最後には、吉水先生の作品をご紹介いただきながら、「截金(きりかね)」という金箔を細い線状に切ったものを膠(水で溶いたもの)を使って貼っていく手法のデモンストレーションを行っていただきました。「截金」は、まず薄い金箔を1ミリ以下の厚さに切断しなくてはなりません。吉水先生は切断に使う身の回りの道具を手づくりされているそうです。

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今回の授業では、大変近くでデモンストレーションを拝見することが出来ました。

改めて特別授業振り返ると、1コマの中で実に沢山の仏像に関する知識と技法を学ぶことが出来ました。
吉水先生、ありがとうございました!


文責:野村島弘美