

研究を通じて蓄積した知を広く社会に還元できる人物を育成することを目指します。
本研究科は、仏教学に関する高度な研究と教育を行う、日本で数少ない研究機構であります。大正大学の成り立ちが示しているように、本研究科の研究領域は、インド・チベット・東南アジア・東アジアで発達した仏教思想と文化から、中国・日本での各宗の祖師方の著作、さらには仏教を基調とした日本文化に至るまで、幅広いものとなっており、その研究において学会をリードしてきています。また、現代社会に相応できる人材の育成のために、臨床宗教師養成講座も開講しています。本研究科の目指すところは、仏教学という学問を学ぶ、すなわち厳密な文献学的研究を行うというだけではなく、建学の理念「智慧と慈悲の実践」を可能ならしめる人材の育成に力を入れ、学会・各宗派・地域社会のリーダーを輩出することにあります。
研究・教育・実践等の場で指導的役割を果たすことができる人材を養成します。
本研究科は、修士課程は社会福祉学専攻、臨床心理学専攻、人間科学専攻の3専攻から構成されており、博士後期課程は福祉・臨床心理学専攻として修士課程の3専攻が独立しつつも統合された形で運営されています。社会福祉学専攻と臨床心理学では、仏教思想を基盤としてヒューマン・サービスの理論と技術論を体系的・実践的に学び、今日的課題に柔軟に対応できる高度な専門性を有した人材を養成します。人間科学専攻ではより広い視野で人間の科学的理解にアプローチできる人材を養成します。いずれの専攻においても新たな福祉・心理・社会・教育の研究領域を開拓し、複眼的視野に立った高度な分析力・理解力を備えた研究者及び高度専門職の職業人・実践的国際人を養成することを目指しています。


多様な価値観を尊重して、人類の文化遺産を理解し、情報発信できる人材を養成します。
人類の諸活動によって生み出された宗教、哲学、歴史、文学、言語は、実に多種多様です。本研究科では宗教学、史学、国文学の三専攻を設置し、古今東西の人々が遺した文化について、高度な専門的な知識と幅広い視野を身につけ、日本の文化と社会に寄与できる人材の育成を目指しています。
宗教学専攻では宗教学・西洋哲学・東洋哲学・言語文化、史学専攻では日本史・東洋史・美術史・考古学、国文学専攻では日本文学・日本語学を対象としています。共通の教育目標は、座学にとどまらず、現地に赴いての資料調査や聞き取り調査などを通じて、多様な価値観を尊重し、実践的に研究を進める力を養うことにあります。