少人数による丁寧な指導により、日本文学および日本語学の専門的な研究能力、および、国語教員、日本語教員、学芸員などの専門性を必要とする職業に適応する力を身に着けます。また、それらを発信、実践していく能力を育てます。
研究キーワード
- 古典文学
- 近現代文学
- 日本語学
将来の活躍イメージ
- 教員
- 研究者
- 日本語教員
- 学芸員
- 一般企業
学びの特色
幅広い研究分野に取り組める環境と多様な講義
懇切丁寧な指導により、日本文学、日本語学の高度な学びを提供
仏教文学をはじめとした一般的な研究科目の他、特殊研究において、各院生に対して懇切丁寧な指導を行っています。指導は、毎週行うことで細やかなフォローをしていきます。学内外での研究発表、論文発表そして、修士論文、博士論文の執筆と院生の研究活動を丁寧にサポートします。
国語教員、日本語教員、学芸員を目指す人に最適な研究環境を用意
国語教員や日本語教員、または学芸員といった専門性を活かした仕事に就きたい人に、最適な学びの環境を提供します。また、適宜、就職相談や支援を行っていきます。
研究発表会や研究誌の発行など、院生の自主的活動をサポート
伝統ある国文学専攻では、院生による研究発表会の開催、研究誌の発行など、自主的な活動が行われています。このような院生主導の活動についても、教員が適宜サポートする体制が整っています。
修士課程
学生同士で助言・指導を行い研究活動を豊かなものにする
国文学専攻博士前期(修士)課程は以下のようなポリシーを持って運営します。
- 1.特論科目・特殊研究科目の目的
- 日本語学・日本文学・国語教育の各分野おける基本的知識を身につけるための基礎科目、専門的知識と基本的技能を習得するための特論科目、そして、実証的・論理的な論文の作成のための特殊研究科目を設けています。
- 2.論文指導ポリシー
- 論文指導では、主に特殊研究科目において研究指導計画に基づく個別指導体制を確立します。
- 3.院生同士の助言・指導
- 指導教員による個別指導に加え、指導会形式で研究成果の中間発表会を9月に開催し、全教員からのみならず院生相互に助言・指導をうけることのできる機会を設けています。
博士課程
地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識を育てる
国文学専攻博士後期課程は以下のようなポリシーを持って運営します。
- 1.特論科目・特殊研究科目の目的
- 日本語学・日本文学の各分野おける専門的知識を身につけるための専門科目、調査研究および発表の発展的な技能を習得するための特論科目、関連の学術領域の成果の中に独創的成果として位置づけられる、実証的・論理的な論文の作成のための特殊研究科目を設けています。
- 2.地域・社会・世界の発展に寄与する人材の育成
- いずれの科目においても、自己とは異なる意見、価値観を共感的に受け止め、価値多様性を尊重し、共生の精神に基づいた地域・社会・世界の発展に寄与するための姿勢と問題意識が育つように指導していきます。
- 3.院生同士の助言・指導
- 指導教員による個別指導に加え、指導会形式で研究成果の中間発表会を9月に開催し、全教員からのみならず院生相互に助言・指導をうけることのできる機会を設けています。
卒業後の主な進路
- 大学教員
- 高専教員
- 中学・高校教員
- 日本語教師
- 一般企業
教育方針
ディプロマ・ポリシー(DP)
国文学専攻は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする大学院生を育成するために、国文学専攻の教育課程を修了し、以下の能力・資質を備えた大学院生に学位を授与します。
博士前期課程 | 博士後期課程 | |
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知識・技能 |
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思考・判断・表現 |
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関心・意欲・態度 |
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カリキュラム・ポリシー(CP)
国文学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、各課程において、以下のカリキュラムを編成します。
博士前期課程 | 博士後期課程 | |
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教育内容 |
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教育方針 |
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評価 |
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アドミッション・ポリシー(AP)
国文学専攻は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている大学院生を育成するために、以下の能力・資質を備えた大学院生を求めます。
博士前期課程 | 博士後期課程 | |
---|---|---|
知識・技能 |
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思考・判断・表現 |
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関心・意欲・態度 |
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担当教員
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- 教授
- 梅澤 亜由美
- 専⾨分野:
- 日本近現代文学
研究キーワード
- 私小説
- 自己語り
- 自伝的小説
- 自伝
- 日記
- 東アジア文学
研究テーマ・領域テーマ
〈自己語り〉文学、特に日本の私小説の研究を専門としています。私小説は、自伝や日記といったその他の〈自己語り〉とどう違うのか、あるいは東アジア地域をはじめ海外の〈自己語り〉と比べるとどうなのか、などを研究しています。そこから更に視野を広げて、文学、活字という媒体を越えて、〈自己語り〉、自己表現の問題を研究したいと思っています。
担当授業科目
文学と国語教育
受験⽣・学⽣へのメッセージ
生涯学習という言葉があるように、勉強、あるいは学問は大学を卒業したら終わりではなく、その後も継続していくものです。“学校”を卒業しても、それぞれの興味、関心にあわせて学び続ける、現代はそのような社会となっています。
特に、国文学専攻においては、国語教員、日本語教員、あるいは学芸員といった専門的な職業につきたい、あるいはついた人たちにとっての継続的な学びの場の役割を果たします。
どんなに勉強しても、この世界には分からないことばかりです。教員である自分自身も、いつもそのような思いに駆られています。勉強すること、追究すべきテーマはたくさんあります。そのような思いをもって、学び続けることはとても素敵なことだと思っています。
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- 教授
- 中川 祐治
- 専⾨分野:
- 日本語学、日本語教育学
研究キーワード
- 副詞
- 若者言葉
- 新語
- 地域日本語教育
- 年少者日本語教育
研究テーマ・領域テーマ
- 副詞的な語彙に関する研究
- 若者言葉、新語、流行語に関する研究
- 地域日本語教育に関する研究
- 年少者日本語教育、外国につながる子どもの支援に関する研究
担当授業科目
言語文化論Ⅰ・Ⅱ
受験⽣・学⽣へのメッセージ
日本語をウチとソトの二つの視点から見つめ、理論と実践を往還することで、メタ的、批判的な思考力や多様性を受容できる態度が育まれていくと思っています。テキストとフィールド、学問と社会を行き来することで、一人ひとりの学びを深めていってもらいたいと思います。
大学院で共に、理論と実践を有機的に結びつけた日本語学・日本語教育の研究を深めていけることを期待しています。
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- 教授
- 古田 正幸
- 専⾨分野:
- 日本古典文学
研究キーワード
- 平安朝文学
- 仮名文学
- うつほ物語
- 落窪物語
- 源氏物語
- 和歌
- 私家集
研究テーマ・領域テーマ
- 日本の平安朝における仮名文学の研究。語彙、用例からの帰納的な文学作品の解釈の検証を行っています。
- 平安朝の私家集における人物の研究。私家集の詞書に登場する人物の検証を行っています。
- 『源氏物語』を中心とした平安朝の作り物語における「引歌」の研究。物語作品が、本文中に先行する和歌を取り込む技法の検証を行っています。
- 平安朝の仮名文学を中心とした古典籍の調査研究。平安朝の仮名文学作品の伝本の調査を行っています。
担当授業科目
文芸特論Ⅱ
受験⽣・学⽣へのメッセージ
『源氏物語』をはじめとする、日本の平安朝の仮名の文学作品には、まだまだ多くの「謎」があります。何しろ1000年以上前のことですから、全てが解決出来る「謎」とは限りませんが、資料や作品そのものを丁寧に読んでいくことで、1つでも自分の考えで解決策が提示できたら、それは素晴らしいことだと考えています。
その際、本や資料を読むことは一人でも出来ますが、出てきたアイディアを人に納得させる「論」に昇華させていくことは、なかなか一人ではできません。自分で見付けた「問い」を、私を含めた同じ研究分野を志す仲間と共に追究していくことは、大学院でしか出来ないものだと思います。
大正大学大学院において、私と一緒に平安朝の文学作品を考えてくださる受験生、学生のみなさんを心待ちにしています。
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- 教授
- 山内 洋
- 専⾨分野:
- 日本近現代文学
研究キーワード
- 日本近現代文学
- 文芸批評
研究テーマ・領域テーマ
- 日本近現代文学
- 中島敦研究及び「山月記」と国語教材
- 安岡章太郎を中心とする第三の新人研究
- 増田みず子研究
- 文芸批評及び文芸批評論
担当授業科目
文芸批評論
受験⽣・学⽣へのメッセージ
文学について論じることの面白さは、「社会学」「哲学」「歴史学」等、あらゆる人文科学の問いと隣接していること、時にはそれらを包摂できることだと思います。また本専攻の学生が専攻のカリキュラムで得た高度な学びの達成や自らの研究テーマを手に、中学や高等学校、そして大学の教壇に立ってくれることを期待しています。
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- 教授
- 渡辺 麻里子
- 専⾨分野:
- 日本古典文学
研究キーワード
説話集、『今昔物語集』、『宇治拾遺物語』、談義書、『法華経』、注釈書、くずし字、記家文字、了翁、鉄眼版、大蔵経
研究テーマ・領域テーマ
中世文学、仏教文学、説話文学、談義書、文献資料学、寺院資料調査
- 中世の説話集や仏教説話集の研究
『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』について、一話一話を解読する。 - 談義書・論義研究
学僧たちが経典を学ぶ時、師について、師の講義に学ぶ。学問を行う寺院(談義所)では多くの講義が行われ、受講生は講義を筆録した。学僧の学問研究を研究する。 - 文献資料学・寺院資料調査
中世の談義書資料は、厖大な量が遺されているが、未調査・未整理のものも多い。伝本研究・翻刻・解題作成など、研究の俎上に載せるための基礎研究を行う。関連して、寺院資料の中でも大蔵経の調査研究を行う。
担当授業科目
文芸特論Ⅰ
受験⽣・学⽣へのメッセージ
日本古典文学の世界は、仏・神とともに人々が生きていました。仏教は日本の文化の隅々まで行きわたり、生活に溶け込んでいます。古典文学を読み解くのに、仏教からの視点を持つと、より深く学ぶことができます。
日本の文化を広く深く知るためにも、仏教文学を学んでみませんか?
仏教文学は、「仏の教え」を説くばかりではありません。古典の世界では、仏様はまるで人間のように生き生きと活動し、人々と接点を持ってやりとりしています。
また仏者(僧侶)の記した文学作品も多くあります。古典文学の世界を、仏教の視点を取り込みながら、広く深く、一緒に学びましょう。
それから、古典文学の世界は、漫然と読んでもその良さがわかりません。仏教・思想・歴史・美術、隣接分野の知識も取り入れながら、広く深く読み進め、リアルにその世界に近づくことを目指したいと思います。昔の人が、何を考え、どのように生きていたのか、「実感」することを目指して、読んでいきましょう。 -
- 准教授
- 高田 三枝子
- 専⾨分野:
- 日本語学
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- 准教授
- 田中 仁
- 専⾨分野:
- 日本古典文学
研究キーワード
- 国文学
- 日本近世文学
- 江戸時代の文学
- 和歌
- 古典学
- 書誌学
研究テーマ・領域テーマ
江戸時代の文学、とくに江戸時代中期から幕末明治期にかけての和歌や歌人に関する研究。
- 江戸時代中期から明治期にかけての和歌表現
- 江戸時代から明治期にかけての公家や大名(旧華族)、士族、国学者、歌人たちの文学活動
- 諸家集(歌集)の制作・流布の実態などに関心を持って調査・研究を行っています。
担当授業科目
文学と国語教育
受験⽣・学⽣へのメッセージ
日本の古典文学の中で、とくに江戸時代の文学は、ジャンルも内容も多岐にわたります。学部4年間で触れることができる江戸時代の文学作品は、やはりどうしても限られていますので、より幅広くあるいはより深く江戸時代の文学作品について考えてみたい方には、大学院(国文学専攻)への進学をお薦めします。
大学院では、自分が関心を持つ作品や作家について、調査・考察したことを大学院ゼミで討議したり、論文にまとめて公表したりしながら、自身の研究の基礎固めをします。
また、国語科教員(中学校・高校)や学芸員をめざす方には、それぞれの職種に必要とされる専門知識や専門的な技能を身につける場にもなっています。教員・学芸員ともに、博士前期課程(修士課程)修了している(教員であれば、「専修免許」を取得している)ことがその後の就職に結びつくということもあるようです。
進学先として大正大学大学院(国文学専攻)を志望してくださる皆さんを大いに歓迎したいと思っております。
カリキュラム
科目履修方法
修士課程
各自の研究分野にしたがい、講義22単位以上、特殊研究8単位、合計30単位以上を修得するものとする。
博士後期課程
特殊研究12単位修得するものとする。
特殊研究・課題研究・研究指導・実践分析研究・事例研究について
1年次からの必修であり、修了までのあいだ、継続的に履修しなければなりません。また科目の履修にあたっては専攻の指導にしたがってください。ただし、修了要件として認定できる単位数は修士課程8単位・博士後期課程12単位までとします。
研究テーマ例
- 森鷗外研究 ー「普請中」を中心にー
- 田村俊子研究 ー芸術観と恋愛観ー
- 現代日本語の感情表現の研究
- 教材としての『平家物語』の研究
- 漢字政策の推移と社会への影響
- 大正大学蔵『源氏物語』本文研究
- 金子みすゞ研究
- 更級日記研究
- 樋口一葉研究 ー「うもれ木」を中心としてー
- 法然上人絵伝研究
大学院生の興味を出発点として、全国的な学会誌に研究成果を投稿すべく指導を行っています。