地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ 上海大学(中国)から

留学生活二か月目を終えて

 

上海に来て約二カ月が経過し、生活のリズムも徐々にできてきました。先月よりも外国人の友達は増えましたし、行きつけのお店の店員さんにも顔を覚えてもらえるようになりました。最近はそのような繋がりが少しずつ増えていくのを嬉しく感じています。
 10月1日(土)から7日(金)までは、国慶節という中国の建国記念日で学校もインターンシップも休みでした。その間は洋服市場の入った七浦路(チープールー)服飾市場という大きな建物に行ったり、花火を見に行ったり、豫園に観光に行ったりと充実した連休を過ごすことができました。
 七浦路服飾市場は、広い建物に小さな服や靴、バッグなどのお店が隙間なく並び、人がすれ違うのも一苦労です。しかもその広さは中のお店を一日では見て回れないほどです。ここではお店の人と値段交渉することで商品を安く買うことができます。わたしも最初の値段から割り引いてもらいバッグやスカートを買いましたが、今思うともっと安く買えたのではないかと少々後悔が残っています。
この七浦路でもう一つ驚いたのがトイレです。ここのトイレは和式でドアが全く無く、横からは丸見えの状態です。友達から話は聞いていたので様子を見に行ったのですが、本当に便器と便器の間に低めの仕切りがあるだけだったので驚きました。ここを見ると、日本のトイレの素晴らしさが身にしみます。
 
また、七浦路の周りは、ブランドのバッグや時計を買わせようと宣伝してくる人がたくさんいて、日本人と分かるとすぐに声をかけてきます。特に私は日本人顔をしているようで、黙って歩いているだけでも日本語で声をかけられます。しつこい人は両肩を掴んできたりもするので、すぐに振り払い無視して逃げます。
さらに、この辺りは「黒タク」もたくさんいます。いわゆる無許可営業のタクシーのことで、日本だと「白タク」と呼びますが、中国では「黒車」と書くので日本人には「黒タク」と呼ばれているようです。見た目は完全に普通の車で、「○○まで○元で行ってあげるよ」と言われその交渉により値段が決まるようです。私たちが七浦路の帰りに普通のタクシーを待っていたら、日本人観光客だと思ったのか黒タクの男の人が車の中からずっと私たちに声をかけてきていました。無視していると車から降りてきてこちらに近づいてきました。そのときはそれが黒タクというものだとは知らなかったのですが、見た目が完全に一般のワゴン車ですし、中国の現地の人たちも利用していなかったのでちょっと恐いと思いすぐに逃げました。
 
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花火大会は、中国人と日本人のハーフの女の子が誘ってくれて、日本人男女9人とアメリカ人の男の子1人で見に行きました。アメリカ人の男の子は名前をジェイソンと言い、人種的には中国人だけれどずっとアメリカで生活していたそうです。しかし中国語は堪能で、クラスもF班だそうです。公表されているのは初心者クラスのA班から上級者クラスのE班までで、F班は存在自体知りませんでした。クラスの人数も3人だそうです。
地下鉄で世紀公園駅まで行き、駅前の道路は時間になると車の規制が入るので、その路上で花火を観ました。この日の花火のプログラムはドイツとポルトガルの花火でした。とても豪華な花火が続いて素晴らしかったです。10月なのに花火が見られてとても嬉しかったです。
 
豫園は中国人の上海大の本科生の女の子二人と、日本人5人で行ってきました。豫園は初めて行ったのですが、中華風の建物や庭園が美しい場所でした。豫園の周辺は観光で来ている日本人も多く、いくつかのグループの人と話をしたり写真を撮り合ったりという交流もありました。一緒に行った中国人の女の子たちとは、今後も交流してお互いに語学を学び合えればと思います。
再び学校が始まってからは、宿題やインターンシップ、レポート課題などがあり、とても忙しい生活がまた始まりました。インターンシップは毎日行くと通常の授業に響いてしまうので、週二程度の頻度で行くようにしています。主な仕事はパソコン上で雑誌の記事をバッグ特集ならバッグのフォルダに振り分けるなど、雑誌のページの整理をしています。しかし先日は、雑誌の企画用プレゼンテーションの中国語の文章を、会議に参加する日本人用に日本語に訳す仕事をしました。難しい表現や専門用語もたくさんあり、分からなかった部分もありましたが、出来る部分は辞書を片手に自分なりに翻訳してゆきました。日本のファッション用語はカタカナ用語が多いですし、ファッション系の語彙力も無いので時間もかかり苦労しましたが、その分終わったときは達成感があります。これがもっとすらすらと出来るようになりたいと思いました。
 
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10月の始め頃には、寮の電気代の超過料金の9月文が貼り出されました。私の部屋は42元と書いてありました。エアコンをずっとつけている友達でも26元で、私はエアコンも使っていなかったのにおかしいと思い調べてもらったところ、次の日に「あれは間違いだったからやっぱり払わなくて大丈夫。」と言われました。念のため確認してもらって正解でした。また、10月中旬頃から選択授業の中国歌を始めました。登録料は50元でした。毎週中国の有名な歌を一つずつ教えてもらえます。毎週どんな歌を教えてもらえるのかとても楽しみにしています。
23日(日)は大学が企画した上海市内の観光がありました。参加は自由で登録料は10元です。金茂ビルという88階が展望台になっているビルと、豫園周辺へバスで行きました。この観光は宝山も合同で、そこで出会った日本人や韓国人の人たちと色々話をしました。宝山キャンパスは大変広く、寮から教室まで1キロ以上あるそうです。しかし学食はあちらの方が安いようですし、向こうには日本語学科があるので、その生徒たちとの相互学習をしてもらえるそうです。そこはとても羨ましい部分だと思います。連絡先を交換したので、今度宝山キャンパスを案内してもらおうと考えています。
 
中国に来てもうすぐ二カ月になろうとしています。私は中国語のリスニングがとても苦手で焦りを感じています。また、外国人の子と中国語で話そうとしても語彙力が無く、言いたいことが十分に表現できません。もっと外国の人との交流を増やし、中国語の映画やドラマを観るなど日常の中で中国語に触れる機会を増やさなければと思っています。
学校の授業は、最近やっと先生の話が以前よりも分かるようになってきました。授業の開始当初からは慣れてきたためだと思いますが、そこまで中国語が上達したという実感もあまりないのでもっと頑張らなければと思っています。先生の話は分かってきても、街に出ると街中の人の話はまだ全く聞き取れないので、もっとリスニング力や単語力をつけなければと思います。よく通う中国料理のお店のおばさんがいつも気さくに話しかけてくれるのですが、聞き取れないのがとてももどかしいです。ちゃんと会話が出来るようになってそのおばさんたちと話せるようになりたいです。
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