地域貢献・国際交流

深める地域との絆、広がる国際交流

協定留学生ブログ 上海大学(中国)から

多くを経験した一か月

3月から上海大学へ留学している学生からレポートが届きました!
充実した1か月を過ごしていることが伝わってきます。是非ご覧ください!(国際担当)

1.はじめに
私は中国の生活に関してはよく知っていたこともあり、留学に来てから公共交通機関の乗り方、飲食店での注文方法などは困らなかった。中国語があまり話せなくても中国の方と意思の疎通はできていた。しかし、中国語がちゃんと話せないと困ることが多くあり、悔しいと感じる。また、クラスメイトは中国人ではなく、話すときの共通語は英語であるため、英語でコミュニケーションが取れないことも悔しいと感じる。

2.学校生活
私は上海大学で中国語コースに所属しており、6クラスあるうちの「A+クラス」で学んでいる。中国語の授業は会話と読書きの2つの授業に分かれて行われている。A+クラスの授業はすべて135分から1645分まで行われている。
授業は自由な感じで楽しく授業を受けることができる。教科書を中心に単語、文法、文章を覚えていく。グループワークでは習った単語、文法を使って話しあう他、一枚の紙に自分の一日を書きお互いに中国語で紹介したり、ゲーム形式で学んだりすることもある。また、校内にある公園で授業をしたり、学校外に出て中国人にインタビューしたりすることがあった。
  

私は朝6時半に起き勉強をするが、ルームメイトが10時半まで寝ているため6時半から開いている食堂に行っている。
食事は食堂又は外で取っている。食堂は3階建てで、1階は簡単な朝食も取ることができる。昼食と夕食は以下の写真のように料理を選ぶとプレートに盛り付けてもらえ、2階は料理を選ぶと小皿に盛り付けてもらえる。1階、2階ともに定食、麺類、炒飯、餃子類が食べられる。1階は2階より安い。3階は円卓が並べられており催事や来賓の方々用の場所であるが、通常は学生も利用することができる。3階の料理は定食ではなく、麺類の他、中国の一品料理が食べられる。

 👈3階の食堂
  
 👈2階の食堂の料理

 👈1階の食堂の料理

買い物では徒歩15分圏内にアウトレットパークとスーパーマーケット、久光デパートがある。
スーパーマーケットは食品、衣類、文房具などの生活用品が全て取り揃えられており、現金しか使えない生活の時はネット通販が使えないのですごく助かった。
久光デパートは日本の店が多く入っていて、日本の商品が買えるが、値段が高いためあまり利用はしない。
そもそも大学生のほとんどは自分から買いに行くことはあまりなく、「淘宝」という通販サイトで物を安く買ったり、「美団」というデリバリーサービスで飲み物、食事を注文している。

3.観光
・外灘(ワイタン)
3月7日にスリランカ人のルームメイト、クラスメイトのタイ人、ベトナム人と外灘へ行った。
有名な外灘の景色は上海の象徴とも言える。
彼らと話すときは英語であるためコミュニケーションを取るのが難しかった。


・静安寺(セイアンジ)
ルームメイトと静安寺に行った。西暦247年に建てられたが、何度か火事、戦争に巻き込まれており、現在は木造及び鉄筋コンクリートの建物となっている。境内の全てから伝統的な文化が感じられ、神秘的で美しい場所であった。入場するのに50元かかり、予めネットで切符を買う。お賽銭は現金又は電子マネー(QRコードがある)で入れることができる。
ルームメイトはスリランカの仏教を信仰している。日本は神仏習合の影響でお祈りする時に二礼二拍手一礼をするが、一方でスリランカは手で祈るということや、線香は日本と同じく小さくて、床に砂がありそこに挿しこむことを教えてもらった。
他国の文化と歴史を共有し合うことが留学の中で一番興味深いと感じる。
  

・蘇州(ソシュウ)
44日から6日までは清明节(せいめいせつ)という中国の祭日で、インドネシア人、スペイン人、フランス人、日本人の友達と蘇州へ一泊二日で旅行に行った。
蘇州は古い街並みがある観光名所である。蘇州の歴史、料理、文化を少し堪能することができるが、ほとんどは古い建物を利用したショッピングモールのようであった。
連休であるため人がとても多く、街並みに入るのに入場制限があった。写真撮影のためにコスプレ、古い着物を着ている人が多かった。フランス人の友達は目の色が青く髪の色が違うためかよく子連れの家族に声かけられ一緒に撮影をしていた。


4.お金に関して
留学前は、中国のスマホ決裁アプリ「アリペイ」に日本のクレジットカードを連携し利用するつもりでいた。しかし、支払いの際SMSに認証が送られるが、中国SIMにしているため入力できず、利用できなかった。そこで、中国の電話番号を作りキャッシュレス決裁アプリ「Wechatpay」を利用することとしたが、それまでは現金で生活を送ることとなった。
中国では多くのお年寄りが現金を使用するため、現金はどこでも使用はできるが、紙幣が汚れていたり、しわしわであったりすると自動販売機は使用できないので不便である。
初日から1週間後に電話番号を作り、Wechatpayが使用可能となった。その週は母親の親族カードで生活費を賄った。2週間後に銀行カードが利用でき、その時持っていた現金を全て預金した。
寮代は電子マネーのみ対応可能で、銀行口座が使用できるまで支払いはできないと管理人に言ったが、一時期管理費を払ってない者は部屋の鍵が使用できなくなることがあり、ルームメイトに開けてもらっていた。寮代の他に電気代もかかる。

5.おわりに
初めの頃は中国にいるのにほぼ英語しか使用していない日々が続いたが、学校で中国語を学ぶにつれて、友達と話すときに習った単語、文法を使用する事が増えた。生活に慣れてからは時間が経つのが早いと感じ、中国語の勉強をさらに頑張っていこうと思った。
また、外国人はコミュニケーションを気軽にとれることが長所であると感じた。そのため、英語、中国語を積極的に使い、より交流を深められる。中国語の勉強、国際交流をはじめ、慣れないことが続いたが、多くのことを経験できた一か月であった。

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