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文学部 人文学科 哲学・宗教文化コース

文学部 人文学科哲学・宗教文化コース

世界とは?人間とは?哲学と宗教、2つの視点から人類普遍の問いを探究する。

こんなキミに学んでほしい

  • 「幸せとは何か」「善悪とは何か」など人間にとって根本的な問題について考えることに関心がある人
  • 世界のさまざまな思想や宗教、民族、民俗文化(祭り、神話、食、儀礼、妖怪等)について学びたい人
  • 「当たり前のこと」に「なぜ」と疑問を持ち、世界や人間はどう捉えられてきたのかについて関心を持っている人
  • なぜ自分と異なる思想、宗教、習慣があるのか、いかに異なる他者と共生できるかを考えたい人

この分野が学べます

  • 哲学
  • 宗教学

このコースのめざすこと

哲学と宗教は、ともに人間存在の根源にアプローチする視点をもっています。様々な思想の歴史や体系に触れながら、「世界とは何か」「人間とは何か」といった普遍的なテーマに接近します。昨今は、情報化や科学技術の進歩によって従来では考えられない摩擦や分断が起きています。また国内外の社会のあり方も大きく変化しています。こうした諸問題に対応するために、西洋哲学・東洋哲学・諸宗教の叡智を学ぶとともに、現代思想や様々な宗教学理論、フィールドワーク、アーギュメントに取り組みます。

このコースのポイント

  1. 1

    社会や人生の問題を西洋哲学を通して考える

    西洋哲学は、ヘレニズム(ギリシャ)、ヘブライズム(ユダヤ・キリスト教)、ケルト・ゲルマン文化の葛藤と調停の産物であり、現代の経済や政治など、社会における諸制度の基礎を成すものでもあります。さまざまな哲学者の知的冒険の歴史を学ぶことで、現代社会が抱える問題を解決する鍵を手に入れることができます。

  2. 2

    より良く生きる術を
    東洋哲学に見出す

    東洋哲学は、現代日本の考え方に深く影響を与えています。儒教・仏教・道教・諸子百家を足がかりに東洋哲学の総体を捉えることで、人生をより良く生きるヒントや、世の中をうまく治める方法を学びます。「自身」と「他者」の考え方や人間としての振る舞い方を学ぶことは、あらゆる社会活動において有効です。

  3. 3

    世界を理解する視点を宗教文化を通じて得る

    仏教、神道、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった世界的宗教の思想や文化を学ぶだけでなく、オリエントや北欧、アジア、アメリカの神話・伝統に至るまで幅広く知識を習得します。また、原理主義や新宗教などの諸問題についても宗教学の観点から分析。複雑化している世界を体系的に理解する視点を養います。

在学生が教える、こんな学びがおもしろい!

カリキュラム・授業内容

建設的な議論の方法や説得的なプレゼンテーション、論文執筆の技法を修得するために、基礎ゼミならびに課題研究ゼミ、そのほかのゼミ形式の授業を1年次から4年次にわたって設けています。現代に生きる者の根源に関わる問題を取り上げ、グループワークなどを通じて双方向型の授業を展開します。そのなかで学問の基本的な方法、知識、課題を発見する思考法、そして、卒業後も続く意欲と関心を養います。

期待される主な進路

  • 教員・教育産業
  • 出版・編集業
  • 観光業
  • 公務員
  • 図書館員、博物館員
  • ブライダル・冠婚葬祭業
  • その他一般企業

物事を論理的に捉え、問題解決のためにアプローチしていく力は、あらゆる分野で求められています。教員やインストラクタ一、営業、コンサルタン卜など、さまざまな業種への進路選択が可能です。

進路選択に役立つ資格や教員免許状を取得できるよう教育課程を編成しています。

カリキュラム・授業内容

教育方針

ディプロマ・ポリシー(DP)

人文学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、人文学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を身につけた学生に学位を授与します。

知識技能
  1. 哲学、思想、宗教、文化、言語の諸分野に関する深い教養を体系的に身につけている。
  2. 哲学、思想、宗教、文化、言語の諸分野における研究を通じて、学問の基本的な方法を身につけている。
思考判断表現
  1. 哲学、思想、宗教、文化、言語の学問的領域の分析方法を応用し、多面的かつ国際的に、学際的な視点でものごとをとらえることができる。
  2. 立場や見解の異なる者に対しても公平な理解を示し、建設的な議論や判断をすることができる。
  3. 学問知、実践知を自分のことばで表現し、文章や口頭で他者に伝えることができる。
  4. 知識集約型社会を見据えて、自らの専門分野の学問領域と他の学問領域を統合的に学び、多面的・重層的な思考をすることで、複雑で多様な現代社会の課題に応えることができる。
関心意欲態度
  1. 哲学、思想、宗教、文化、言語の諸分野における学問的経験を活かし、未来において起こる新たな思潮を理解し、つねに自らの学問知を刷新しようとする意欲を有している。
  2. 自らの能力を社会に還元する意思と、社会のなかで自らを高める意欲を持ち、自らの生き方について責任を果たす姿勢を身につけている。
  3. コミュニティの重要性を理解し、その発展に貢献する積極性と協調性を身につけている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

人文学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に備えた学生を育成するために、哲学ならびに宗教学を基盤としてさまざまな思想や事象を研究する「哲学・宗教文化コース」、及び、英語力の向上も含め、コミュニケーション能力を涵養し、学際的視点に基づいて多様な文化を多角的に研究する「国際文化コース」において、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  1. 知識を身につけ、学問の基本的な方法を修得し、卒業後も続く意欲と関心を養うために、学年にそって、哲学、思想、宗教、文化の諸分野を学ぶ科目を設けます。
    • 哲学領域においては、西洋哲学ならびに東洋哲学の基本的な流れと主だった哲学者の思想を学び、発展的に美学・芸術論や現代社会論などを学ぶための科目を配置します。
    • 宗教学領域においては、宗教史、宗教民俗学、宗教社会学、宗教人類学などを幅広く学び、異文化間理解と宗教、生命倫理など、現代的な問題を考察するための科目を配置します。
    • 文化領域においては、文学、哲学、文化人類学、批評理論を学び、多岐にわたる文化現象を学際的に分析し、議論するための科目を配置します。
    • 英語コミュニケーション領域においては、国際社会で活躍するのに十分な英語運用力を習得し、言語や英語教育に関する専門的な知見を得るための科目を配置します。
  2. 知的好奇心と社会性を身につけ、建設的な議論の方法やプレゼンテーション、論文執筆の技法を修得するために、基礎ゼミならびに課題研究ゼミ、その他のゼミ形式の授業を1年次から4年次にわたって設けます。
  3. いずれの科目においても、多様な価値観を認め、コミュニティの発展に寄与するための姿勢を育てます。
教育方法
  1. PBL*の実践:1年次から4年次まで、ゼミをベースとしたPBLの実践で、問題発見力と問題解決力を鍛錬し、仲間とともに学ぶ機会をつくります。(*PBL=Project Based Learning)
  2. チーム・ティーチングの実践と学際的視点の涵養:現代に深く関わる問題をチーム・ティーチングで取り上げ、学際的に考える機会をつくります。
  3. 自立学習支援:自主的な研究会やシンポジウムの企画をサポートし、意欲の高い学生がさらに力を伸ばすことのできる環境を整えます。
  4. アクティブ・ラーニング型講義科目:大学教育の一方に少人数ゼミがあれば、もう一方に多数の学生がともに学ぶ講義があり、講義科目においても、部分的にグループワークを取り入れ、発表機会を設けるなどの工夫により、双方向型の授業を展開します。
  5. WAC*の実践:人文学を汎用性の高い能力とするために、とくに論文指導に力を入れ、1年生のゼミから論文指導を徹底します。あわせて研究上の倫理性も育みます。
    (*WAC=Writing Across Curriculum)
評価
  1. 卒業論文は4年間の集大成と位置づけ、複数教員の口述試験を経て、ルーブリックを用いた合議で評価します。
  2. DP達成度を「卒業時アンケート」によって確認し、その結果を教育課程の改善に役立てます。
  3. 毎学期、各授業における学生の定性的情報を交換し、個々の問題に対応するとともに、学科の教育課程の改善を図ります。
  4. 本学科の学びの特徴に応じたカリキュラムアセスメントを実施し、カリキュラムの中間評価を行います。

アドミッション・ポリシー(AP)

人文学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に備えた学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。

知識技能
  1. 高等学校で履修する教科のなかで、とくに国語、地理歴史、公民、外国語について教育内容を理解し、哲学、思想、宗教、文化の諸分野の専門的な学習に必要な高等学校卒業相当の知識と技能を身につけている。
思考判断表現
  1. ものごとを順序立てて論理的に考えることができる。
  2. 文章や口頭で、自身の考えをわかりやすく述べることができる。
関心意欲態度
  1. 文化や歴史、人間の生活にかかわるさまざまな問題に対して深い関心を持っている。
  2. 高度な読解力や分析力を身につけることに意欲がある。
  3. 自らの学びを通して社会に積極的に関わっていこうとする意欲がある。
  4. 他者の立場に立ってものごとを考え、行動する態度を身につけている。
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