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自学・自習の課題について

自学・自習にあたって

学長　多田孝文

　大正大学は本年もめでたく卒業生を送り、新入生を迎え新年度の教育活動が始まろうとしていた。その矢先3月11日、突如東北関東大地震と大津波が発生し、日本中が非常な事態に陥ってしまった。

　本学は、諸事不安な状況下、学生の安全を第一に考え、3月15日の学位授与式（卒業式）の中止、4月1日の入学式の延期を決断した。言うまでもなく新学期のはじめは、新入生には大学への導入教育、在学生は修学の向上として大切な時期である。しかしながら上記の理由でやむを得ず、4月1日から24日の間を全学的に学生諸君の自発的修学を期する自学自習の期間と定めた。

　いま、被災地をはじめ、日本国中の多くの人々が、この難局を乗り越えようと努力している。学生が学生としての本分である学修と思考を全うし、将来、社会に貢献できる人間として完成することが、この大災害に報いる最も大切なことと確信している。教育の効果は、教員の補助を必要とするが、その目的を達成するためには学生の活発で自発的な精進も不可欠である。

　本学では、「全学部共通の課題」、「学科・コース別に設定された課題」、「2011　TSRシップ　鴨台ボランティアプロジェクト（参加）」を提示し、教員は諸君の学習促進のために所定の日に相談に応ずる用意をしている。学習法をはじめ、教えを受け、さらに各自が思考を凝らした時、はじめて学習の実効が生ずるものである。なお教室内で授業が開講出来ないことから、通学可能な学生に対しては、教員の直接的な指導やアドバイスを実施し、出来ない者には、コンピューターを利用して十分なコミュニケーションがとれるよう最大の配慮をする予定である。

　人々は、悲しみ、苦しみ、痛みを秘め、復興に向いながら、諸君が「４つの人となる」の自覚をもって人格を陶冶されることを待望している。

　4月1日から22日までは、大学は図書館をはじめすべての機能を開き、積極的に運営している。いつでも来学を歓迎するが、通学には十分注意することを望む。

　是非、有意義な学修の時間であることを祈念してやみません。

【 課題の提出について】

【課題】

全学部共通の課題