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TSRシップ 鴨台プロジェクト報告【第2弾】Part2

opj1.gif Part1に引き続き、TSRシップ鴨台ボランティアプロジェクトである南三陸町入谷地区での現地支援活動の第2日程の様子をお伝えします。

 

 

 DVD上映・綿菓子班の活動は、入谷公民館から少し離れた入谷小学校の避難所で、1日2回映画を上映するというものです。つい最近までは電気も復旧されていませんでしたので、持参の発電機を用いて、映画を上映し、避難所で生活されている方のストレスの緩和につながることを目指した支援活動です。

 

 晴天の日には綿菓子を被災者の方にお配りしました。子どもだけでなく、高齢の方にとっても綿菓子は好評でした。懐かしさを感じるとの声が聞こえました。DVD映画の上映に当たっては、対象を大人と子どもに分けていました。午後の上映は子ども向けのDVDを選びました。その上映直前の昼休みには、物資仕分け班の学生も加わって、子どもたちと一緒に運動場でサッカー等を楽しみました。

 

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入谷小学校体育館でのDVD上映

 

 第2日程には6名のアーバン福祉学科の学生がいました。彼ら彼女らは、大学での学びを通じて子供と遊ぶことが得意です。昼休みには子供たちの笑い声が大きくこだましました。しかし、夜のミーティングで4年生が被災地の子どもたちのストレスレベルが高い可能性を指摘していました。遊びを通じて子どものストレスサインに気付いたようです。臨床心理学科の卯月研次教授がその議論に加わり、子どもたちへどのような関わり方がよいのかについてフィードバックを行いました。また、人間科学科の女子学生は、避難所の体育館で大学受験に不安を抱える高校生と深くかかわり、次のグループの学生ボランティアにその想いを託す姿も見られました。

 

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子供たちに綿菓子つくり 子供たちと風船を創って遊ぶ

 南三陸町ボランティアセンター班は、現在の南三陸町の中心拠点となっているベイサイド・アリーナにおいて、ボランティア登録を行い、支援活動に従事させていただきました。上記の3つのボランティア活動とは異なり、南三陸町のボランティアセンターが主体の支援活動に携わるため、毎朝現地に行ってからその日の活動内容が分かります。日によっては避難所の清掃活動などもありましたが、第2日程では、津波で流された住宅から回収されたアルバム等の写真の洗浄活動を中心に行ってきました。これらの写真が持ち主に戻ることを願いながら、泥や海水で汚れた写真を一枚ずつ洗浄しました。

 

 上述してきましたように、第2日程のメンバーは被災された方々の生活が少しでも上向くように支援活動を行い、第1日程から引き継いだバトンを無事に第3日程のメンバーへ渡すことができました。その背後には、毎晩行われるミーティングで学生が主体的に反省点を出し合い、さらに改善された支援活動を行っていくために方策を議論するなどの「姿勢」がありました。そこに教職員が加わり、当初目標にしていた一体となって努力する「姿勢」がありました。TSRシップ「4つの人となる」で謳われている共生の「姿勢」です。被災地でのボランティア活動を通じて、私たちが成長させていただいていると実感する毎日でした。

 

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第2日程の参加メンバー

 

 電気が復旧し、復興の兆しが出始めた南三陸町入谷地区において、必要とされる支援活動が少しずつ変化しているのかもしれません。第3日程の教員リーダーは地域貢献活動を積極的に行ってきた人間教育学科の弓山達也教授です。PTSDなどの専門家である臨床心理学科の玉井邦夫教授もメンバーの一員です。これまで引き継いできたボランティア活動に加え、大正大学の専門的資源を生かした支援活動が加わっていくことが期待されます。

 

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