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鴨台会報・ホームページ連載企画「My Way -私の歩んできた道-」・・・第8回(最終回)『英語は自分自身を映す鏡』が掲載されました

鴨台会報NO.94のホームページ連載企画

「My Way -私の歩んできた道-」(表現学部長 西蔭 浩子 教授) 

 

今回は続編 第8回(最終回)

『英語は自分自身を映す鏡』です。

「自分の英語が通じない!」というショッキングな体験から始まった先生のキャリア。挫折や失敗があったからこそ今が輝く。ご自身の経験に重ね合わせた方も多いのではないでしょうか。先生の研究への夢、期待、英語に対する思いを聞いてみました。

 

 

●今、研究で関心を持っていることは?

 

 これまでもお話ししてきましたが、日本人の学生が外国語を習得するときに非常に  難しい表現がいくつかあります。文化・習慣に由来する表現の違いです。今このテーマに取り組んで研究会を行っています。日本語・英語・中国語・韓国語では表現方法に  どのような違いがあるかを比較しています。日本語の場合、「地震が起きたら、安全なところに身を隠しましょう、そして壁から離れましょう」と呼びかけますが、英語や中国語ではそういう言い方はしません。「壁から1メートル離れなさい」というように、具体的に命令するスタイルなんですね。料理のレシピブックを見ても、何分何秒まで細かく書いてあります。このようにどうして表記が違うのか、母語である日本語の正体をつかむことで、英語をもっと効果的に身につけることができるのではないかと考えています。

 

 

 

 

●先生にとって英語とはなんでしょう?

 

 英語は日本語の特徴を浮き彫りにしてくれる存在なのかもしれませんね。英語があるから日本語がわかり、日本文化がわかる。その違いや表現の面白さがわかる。ひょっとすると、英語を介して非英語圏のほかの国の言葉や文化もわかるかもしれない・・・。やはり、英語は「鏡」なのでしょうね。

 人とのコミュニケーションも同じなのではないでしょうか。あまり、自分の視点だけで見過ぎてしまうと、考えたり悩んだりしてしまいますが、鏡に映すと言いますか、人と話してみると、だんだんと前向きな気持ちになることがあります。それがコミュニケーションの素晴らしさです。ですから、英語について言えば、決してネイティブのように話せる必要はない。“訛り英語”でも、世界の人とつながることができるなら、それでいいのではないかと。英語を使って今の時代とつながる、発信することのほうが大事です。間違いは  そんなに気にしないで、気楽に話していくほうがいいような気がしますね。

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