カウンセリング研究所

平成22年度　公開事例研究会(今年度の受付は、終了いたしました)

公開事例研究会の概要

臨床実践の力を向上させるには、事例研究が第一であるといえましょう。本研究会では、次の諸点を中心課題として事例検討をしていきたいと思います。

   1. 初回面接、導入期での交流のあり方
   2. 諸資料をどう照合し統合して治療に活かすか
   3. 他職種の人々、他機関との連携のあり方

 なお、回を重ねるごとに、検討内容の積み重ねができることを願って、研究会終了後、1.参加者全員が感想やコメントを事例提供者に葉書で送り、2.次回の研究会の始めに前回の事例提供者がそれらの要点を紹介し、自分の感想、考えを述べる、という方法をとります。
また今年度も、個々の事例検討に加えて、方法としての事例研究のあり方について、1.教育・訓練2.研究、の二つの側面から取り上げ、討議を積み重ねることを予定しております。発表された事例で、ご希望があれば論文として研究所紀要に掲載される場合もございます。
研究所所員一同、少しでも参加者の皆様にとって実り多い会にしていきたいと考えております。
 

 ＊本研究会は臨床心理士資格取得後の教育・研修会として申請中です。

 

講師および世話人紹介

伊藤直文
立教大学大学院心理学専攻修士課程修了,本学人間学部教授
『非行少年と家族』犯罪心理学研究,『異常心理学』(共訳)誠信書房,『十代の心理臨床実践ガイド−揺らぐ十代と向き合うために』(共訳)エイド出版他

犬塚峰子
名古屋大学医学部卒業、本学人間学部教授
『子どもの福祉とメンタルヘルス』（共著）明石書店、『不登校対応ガイドブック』（共著）中山書店、『非行ー彷徨する若者・生の再構築に向けて』（共著）ゆまに書店、『子ども虐待と関連する精神障害』（共著）中山書店

 小林隆児
九州大学医学部卒業,福岡大学医学部精神医学教室入局,大分大学教育学部教授,東海大学健康科学部教授を経て本学人間学部教授着任,医学博士
『広汎性発達障害にみられる「自明性の喪失」に関する発達論的検討』精神神経学雑誌 第101巻第8号,『自閉症とことばの成り立ち』ミネルヴァ書房,『自閉症の関係発達臨床』（共編者）日本評論社,『よくわかる自閉症』法研他

 玉井邦夫
東北大学大学院教育学研究科心身障害学専攻修士課程修了,情緒障害児短期治療施設セラピスト,山梨大学教育人間科学部障害児教育講座准教授を経て本学人間学部教授着任
『瞬間（とき）をかさねて～「障害児」のいる暮らし～』ひとなる書房,『ダウン症ハンドブック』（共編者）日本文化科学社,『ふしぎだね、ダウン症のおともだち』（監修）ミネルヴァ書房,『学校現場で役立つ子ども虐待対応の手引き』明石書店

日笠摩子
東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程満期退学、本学人間学部教授
『セラピストのためのフォーカシング入門』金剛出版、『フォーカシング指向心理療法』（上・下巻）監訳 金剛出版、『パーソン・センタード・セラピー』（訳）金剛出版、『解決指向フォーカシング療法』監訳 金剛出版　他

村瀬嘉代子
奈良女子大学卒,本学客員教授,文学博士
『子どもの心に出会うとき』金剛出版,『子どもと家族への統合的心理療法』金剛出版,『統合的心理療法の考え方−心理療法の基礎となるもの』金剛出版, 『小さな贈り物−傷ついたこころにより添って』創元社,『心理療法とは何か−生きられた時間を求めて』金剛出版,『聴覚障害者への統合的アプローチ−コミュニケーションの糸口を求めて』日本評論社他

森岡由起子
茨城大学教育学部教育心理学専攻科修了,本学人間学部教授,医学博士
『あたらしい精神保健』(共訳)医学出版社,『サイコロジストからみた向精神薬療法の問題点』こころの科学116号日本評論社、『サイコセラピューティックな看護』（共編著）金剛出版 他

大正大学カウンセリング研究所員も,会の進行のお手伝いをさせていただきます。