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ビブリオバトル体験レポート

こんにちは、はじめまして、学習サポーターズの岸本花穂です! わたしの紹介をさらっとすると、お猫さまと音楽と創作・小説を書くことがすきです。
今回は初心者マークをひっさげ、ビブリオバトルデビュー戦に臨んできたので、そのレポートをお届けします(・∞・)<どんどんぱふぱふー!

ビブリオバトルがどんなものかというと、単純明快かんたんに言ってしまえば、テーマに沿ったおススメの本を紹介し合おうぜ! というものです。
ちなみにバトルとつくように、最後には投票でチャンプ本を決定します。

ビブリオバトルに出ることに……と聞いたわたしの知人は「カードゲームのカードみたいなものだよ、ビブリオバトルは本と言葉で戦う」とざっくりした説明をしてくれました。まあ、おすすめ本はポケモンでいうところの最初のパートナー、きみに決めたってやつでしょうか。

さて、今回のテーマは「秋」でした。今回のバトラーさんは、わたしを含め、4人。
同じ学習サポーターズであるさくまくんは時間の都合上、トップバッターに。
それ以降は、じゃんけんで決めるとのことだったので、じゃんけんをしたところ1人負けをしました。ははは。
ただ、小規模での開催だったので、たいへんやりやすいデビュー戦でした。

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トップバッター・さくまくんのおすすめの本は星新一著作の『未来いそっぷ』。
選んだ理由は「夏とかじゃなく秋に読みたい話なので」とのこと。さくまくん、あまり本を読まない子だったらしいのですが、それを心配したご両親が買ってきてくれたというコメントが印象的でした。

そうこうしているうちにわたしの番です。話せなくなる可能性が捨てきれないぞ、と作成した緊急用メモと本を持ち、腹をくくってタイマーをぽちっと。

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やるからには勝ちたいな、とわたしが選んだ本は、青桐ナツ著作の『flat』という漫画。
男子高校生・平介とその従弟・あっくんとその周りを描いた群像劇で、選んだ理由は「あっくん」の正式なお名前が「秋くん」だからということから。
正直、あまり話した内容を覚えていないんですが、予想よりはどうにかなったというところです。けど、手元にメモをおくと、どうしてもそっちに目が向くので、ポケットにしまいこみ、頭に叩き込むのがベターだなあと学習しました……あと勢いに乗ると話しやすくなるぶん、早口になるので注意ですね……。

3番手は図書館職員さんのうっしーさん。おすすめの本は『リンダ・リンダ・リンダ』。
選んだ理由は「文化祭の話なので、秋だろ!と思って」とのこと。高校生のお嬢さん方が文化祭でバンド発表するまでの3日間の話で、実写映画化もしていると紹介していました。話し始めた瞬間に思ったのは「あー、この人、話すのが強い人だー」です。うーん、話し方がうまい。

4番手は常連バトラーの勇梨桜(ゆうりお)さん。おすすめの本は『異世界居酒屋のぶ』
選んだ理由は「食欲の秋ということで」とのこと。舞台となる居酒屋のぶは異世界にあり、人間ならざる者なお客さんがたくさんおとずれると紹介していました。うっしーさんと比べ、のんびりとした語り口が印象的でした。

さてはて、4冊の本が出そろいました!

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どの本がチャンプ本になったかというと、うっしーさんの『リンダ・リンダ・リンダ』でした。うーん、やっぱり話すの上手だったもんなあ。

なにがよかったのかなあ、と考えていくと5分と短い時間のなかで、いかに相手をひきつけるかが鍵なのである、とたどりつきました。そして、うっしーさんのあとにも次のバトラーさんが控えていたので、どれだけ自分の印象を持続させられるのかもミソかと思います。正直、うっしーさんの紹介を聞いたら、わたしの印象すっとんだと思いますもの……。

ディベートの際に相手を説得しないといけないとき、小説を書くときにも言えることですが、なにか言葉にまつわるものを武器にして戦うとき、「揺るがされない強い言葉」というのを切り札として持っているとバトラーとして大きな強みになるのではないかなあと思いました。
うっしーさんの「揺るがされない強い言葉」がなんだったのか、と思い返せば、序盤で話していた「つまらない」という言葉だった気がします、おすすめの本を紹介という前提のなかでは印象に残る言葉ですよね。そのあとから、「でもリアリティがあって、そこがいい」と流れるような口調でにこにこと話をされてしまえば、ノックアウト~! ってなる気がします。

きっと自分のスタイルにあったものがあるでしょうし、「揺るがされない強い言葉」を作り上げ、どのように活用していくかは、研究が必要そうですね。ううむ、ビブリオバトル奥が深い……。
初心者マークをひっさげての参戦とはいえ負ければ悔しいので、次回参加に向け、戦略を練っていきたいものです(・∞・)
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