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カウンセリング研究所

平成22年度 地域精神保健研修会

連続講座「日常を生きるための臨床」 

 平成22年度の地域精神保健研修会では、「日常を生きるための臨床」を共通テーマとして、4回にわたる連続講座を開催いたします。

 臨床家がクライエントと出会う心理臨床の場は、クライエントにとっては日々持続する生活のほんの一部でしかありません。この限られた短い時間を、クライエントにとって真に意味のあるものとするためには、クライエントの日常生活への総体的かつ細やかな視野が欠かせません。その方の日常のリアリティを想像し、感じ取りつつ話を伺うことができて、はじめてクライエントがよりよく生きるための方向性や具体的工夫も見いだされると言えましょう。日常で気づかない、ご本人なりの努力や家族をはじめとする周囲からの支えを自身の貴重な資源ととらえることができるとき、クライエントは面接室を離れて自律的に生きていくことができるのではないでしょうか。

 このような意味で様々な領域で卓越した実践をしておられる先生方をお招きし、日常生活と臨床という視点からご講演いただくことを企画いたしました。



    <第1回> 「日常の中での育ち」 終了いたしました。
             講師:滝川 一廣 先生(学習院大学 教授)
             日時:6月18日(金)18:30~20:30
             会場:本学1号館2階 大会議室  

     <第2回> 「虐待を受けた子どもの回復を支える―親との和解という視点から」
                                          終了いたしました    
             講師:犬塚 峰子 先生(大正大学教授) 
             日時:平成22年9月10日(金)18:30~20:30 

     <第3回> 「生活を大切にする治療とは」  終了いたしました
             講師:青木 省三 先生(川崎医科大学教授)
             日時:平成23年2月4日(金)18:30~20:30

     <第4回> 「生活と心理臨床」  終了いたしました
             講師:村瀬 嘉代子 先生
                (大正大学客員教授 北翔大学大学院教授 日本臨床心理士会会長)
             日時:平成23年2月26日(土)14:00~16:00

           
            *第2回以降の会場については、当日正門入り口に掲示いたします

 
 


講師紹介


滝川 一廣 先生(学習院大学教授)
名古屋市立大学医学部卒業後、同精神医学教室に入局。岐阜精神病院(現・岐阜病院)に赴任。名古屋児童福祉センターの児童相談所部門の医師および情緒障害児短期治療施設部門の長を務める。青木病院における勤務、愛知教育大学障害児教室教授、大正大学教授、同カウンセリング研究所長を経て、現在学習院大学教授。主な著書に「家庭のなかの子供、学校のなかの子ども」(岩波書店)、「「こころ」はだれが壊すのか」「「こころ」はどこで壊れるか」(共著、洋泉社)、「不登校を解く」(共著、ミネルヴァ書房)、「「こころ」の本質とは何か」(筑摩書房)他がある。

犬塚 峰子 先生 (大正大学 教授)
名古屋大学医学部卒業、大学病院、東京都児童相談センターを経て、2009年より本学人間学部教授。『子どもの福祉とメンタルヘルス』(共著、明石書店)、『不登校対応ガイドブック』(共著、中山書店)、『非行-彷徨する若者・生の再構築に向けて』(共著、ゆまに書房)、『子ども虐待と関連する精神障害』(共著、中山書店)『児童虐待 父・母・子へのケアマニュアル~東京方式』(共著、弘文堂)他多数がある。

 青木 省三 先生 (川崎医科大学 教授)
岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部神経精神医学教室助教授を経て、1997年より川崎医科大学精神科学教室教授。主な著書に「青年期の精神医学」(編著、金剛出版)、「思春期 こころのいる場所」「僕のこころを病名で呼ばないで」(岩波書店)、「思春期の心の臨床」(金剛出版)、「心理療法における支持」(編著、日本評論社)他多数がある。

 村瀬 嘉代子 先生  (大正大学客員教授 北翔大学大学院教授 日本臨床心理士会会長)
奈良女子大学文学部心理学科卒業。文学博士。家庭裁判所調査官、大正大学カウンセリング研究所講師、助教授、教授を経て現職へ。主な著書に「心理療法の実践」(編著、誠信書房)、「子どもと大人の心の架け橋」「子どもの心に出会うとき」「子どもと家族への統合的心理療法」「統合的心理療法の考え方」「心理療法とは何か」「心理臨床という営み―生きるということと病むということ」「心理療法と生活事象」(金剛出版)、「小さな贈り物」(創元社)、「聴覚障害者への統合的アプローチ」(日本評論社)他多数がある。



<申し込み方法>

以下の郵便振替口座番号に参加費を振り込んでください。
郵便振替口座番号:00100-6-391431

郵便振替加入者名:大正大学カウンセリング研究所研修委員会
参加費(講座1回ごと):一般2,000円 学生1,000円

 以下の注意事項を必ず守ってください。

 振替用紙にはお名前(ふりがなもふってください)、申込区分(一般・学生)、ご住所・ご連絡先の他、「連続講座参加」とご記載の上、必ず参加される回(複数記載可能です)をご記載ください。

申し込みは郵便振替による振込みをもって完了となります。他に申込み用紙等をお送りいただく必要はありません。ただし研修会当日は郵便振替の半券をご持参ください。
    * なお、振替用紙を使わずにご自身の口座から直接振込みをなさる場合も必ず通信文に「連続講座参加」とご入力の上、必ず参加される回(複数記載可能です)を入力してください。明記されていない場合は正しく処理されないのでご注意ください。
    * 参加者の方々のご都合によるキャンセルの場合の返金は出来ません。
    * 申し込みは研修会の1週間前に締め切らせていただきます。ただし本研修会は会場に合わせて定員を決めていますので締め切り日前であっても、参加申込みが定員に達した場合は、申込の受付を終了させていただきます(これ以降お振込みになった方でご参加できない方にはこちらからご連絡を差し上げます)。お申込をしていただく事前に必ずホームページで申し込み状況をご確認ください。ホームページがご覧になれない方は当研究所までお電話かFAXでご確認ください。

定員:100名程度


 

問い合わせ:大正大学カウンセリング研究所

担当 佐藤、日笠、亀田、米田

TEL. 03-5394-3035 FAX. 03-5394-3041

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