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【開催レポート】テーマ「フリー(指定なし)」で知的書評合戦ビブリオバトル

みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。

4/28(月)は、新学期に入って初めての知的書評合戦ビブリオバトルを開催しました。

今回のテーマは「自由(指定なし)」です。6名のバトラーに、とにかくおすすめしたい本を紹介してもらいました。

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▲今回は6名中4名が初出場!
一年生バトラーも来てくれました。

書名:伝われ、愛 – 月曜のスタジオから
著者:中島 みゆき
出版社:新潮社

最初に登場したのは、昨年度に引き続き参加してくださったひろさんです。紹介する本は『伝われ、愛 – 月曜のスタジオから』。この本は、歌手の中島みゆきさんがラジオ番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティを務めていた頃に感じたことをまとめたエッセイだそうです。中でもひろさんの印象に残ったのは、番組宛てにリスナーから寄せられた手紙が収録された部分とのこと。中島みゆきさんとファンの交流を通じて、いろいろな愛の形を感じることができるそうですよ。

 

書名:神様のシナリオ
著者:松居 幸奈
出版社:講談社

二番目に登場したのは、初出場の一年生タローさんです。紹介する本は『神様のシナリオ』。タローさんはこの本を、受験が終わった時期にたまたま手にしたそうです。この本は、高校編→大学編→テレビ局編と、主人公が成長する過程を描く長編小説だそうです。タローさんはこの本を読んでから、自身が抱える悩みに対して「なんてちっぽけな悩みだったんだろう」と思えるようになったのだとか。タローさん「現在入手がしづらい状況にある本ですが、図書館などで読んでみて欲しいです」。

 

書名:県庁おもてなし課
著者:有川 浩
出版社:角川書店

三番目に登場したのは、職員(一年目!)バトラーのタニグチさん。紹介する本は『県庁おもてなし課』です。タニグチさんは、この本を以下の三点において面白いと感じたそうです。1)ものの見方 2)もてなし方の工夫 3)主人公の成長。タニグチさん自身は、働き始めてからこの本を読み直して「アイディアを実行することの難しさ」を再認識することができたそうです。ビジネス要素も、作者ならではの恋愛要素も含まれていて、読み応え十分の本だということでした。

 

書名:「できる人」という幻想―4つの強迫観念を乗り越える
著者:常見 陽平
出版社:NHK出版

四番目に登場したのはサミーさんです。紹介する本は『「できる人」という幻想―4つの強迫観念を乗り越える』。サミーさん「この本を読んで、自分たちに向けて発せられる”今の若者はダメだ”という言葉を深刻に受け止める必要はないということが分かりました。ただし、一方でそのようなことを言う中高年たちがどんな価値観を持っているのかを知っておくことは重要です」。なんとサミーさんは、著者が登壇する書店のイベントにも参加してきたそうですよ。

 

書名:忍耐の法―「常識」を逆転させるために
著者:大川 隆法
出版社:幸福の科学出版

五番目に登場したのはみっちーさん。紹介する本は『忍耐の法―「常識」を逆転させるために』です。みっちーさんは、この本について「人生哲学の本」だと紹介してくれました。中でも、この本の中に登場する「ネバーギブアップ」と「大きな志の精神」というふたつの考え方は、みっちーさん自身の生き方にも大きな影響を与えたのだそうです。みっちーさん「何かものごとにあたる時に『できない』のではなく『できる』という思いを持つことが大切だと実感しました」。

 

書名:いつでも会える
著者:菊田 まりこ
出版社:学研マーケティング

最後、六番目に登場したのはうさぎちゃんです。紹介する本は『いつでも会える』。この本は、「本が苦手」といううさぎちゃんに、うさぎちゃんのお母さんがプレゼントしてくれた本だそうです。またこの本は、とある女優さんが朗読したことでも有名なのだとか。実際にこの本と出会って以来、うさぎちゃんは本に対する苦手意識が薄らいだということでした。後半はギャラリーに向けて本の朗読をしてくれたうさぎちゃん、どうもありがとうございました。うさぎちゃん「朗読しなかった最終ページは、それぞれの目で確認して欲しいです!」。

以上で六名のバトラーによる本の紹介が終了しました。

次はお待ちかねの投票タイムです。さて、投票の結果は・・・・・・・。

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▲「せーの!」で投票。

接戦を制して見事チャンプ本に選ばれたのは、タニグチさんが紹介してくださった『県庁おもてなし課』でした!おめでとうございま~す。

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▲勝利の笑顔です。

では、チャンプ本に選ばれた『県庁おもてなし課』を紹介してくださったタニグチさんにインタビューしてみましょう。


Q:ビブリオバトルへの参加は何回目ですか?
A:1回目です。

Q:この本を選んだきっかけは?
A:学生の時に、購入して一日で読み切ってしまうほどおもしろく、タメになるような話題が多かったからです。この二つをみなさんに実感してほしく、選びました。

Q:今回の勝因は何だと思いますか?
A:・5分という中で、最初から最後まで構成を決めたこと。 
  ・一方的にしゃべるのではなく、聞いている人も巻き込んで、話に引き寄せる。
・・・以上の二つが勝因だと思います。

Q:最後に一言どうぞ!
A:私は初参加ですが、他の人の発表を聞きながら様々な表現方法があるのだと知ることができました。参加すれば得る物も多いと思うので、ぜひ参加してみてください。楽しんだ者勝ちだと思いますよ。
—–

巧みな話題構成、見事な時間配分で勝利を勝ち取ったタニグチさんのプレイスタイルは、今後ビブリオバトルへの参加を考えている人にとっても大いに参考になったのではないでしょうか。

それでは、次回のビブリオバトルでお会いしましょう!
詳細は追ってお知らせいたします。ではまた ヾ(*’▽’*)o

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