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ラーニングコモンズのブログ

夏休みに行きたい博物館

みなさんこんにちは、エプロン姿でいると喫茶店のマスターみたいと言われる図書館2年目職員の佐瀬です。初ブログなので上手く紹介できるか心配です・・・。

さて、7/11(金)は椎名一雄先生によるラーニングコモンズレファレンス(以下、LCR)が開催されました。 テーマは「夏休みに行きたい博物館」です。

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▲夏休み期間中に博物館で開催される先生お勧めの企画展等をご紹介します!

前回同様に椎名先生のLCRには、本学に職場体験で来ている滝野川紅葉中学校の中学生2人も途中参加するということで、先ずは先生と常連学生さんとの雑談?LCR。暫くして中学生2人も参加して前半スタート。

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▲緊張しながら?先生のお話を聞く中学生2人。
図書館での職場体験中なのでエプロン姿です。
中央の桐箱の上に置かれているのが「百万塔」のレプリカ。

好きな教科は数学と理科という2人に対し、先生は先ず2人の関心を引くためか?「縄文VS弥生」というカタログに載っている縄文時代風と弥生時代風の衣装を着た2人の女性モデルを見せながらお話をされていました。先生のお話に釣られて私もついつい覗き込んでしまいました(笑)

そのお話から千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館(以下、歴博)を紹介し、2003年、その歴博が加速器質量分析(AMS)で放射性同位体炭素14 年代測定法により科学的に測定し弥生時代が考古学の定説より約500年早まる(紀元前1000年頃)説を発表したお話をされました。2人に対し「歴史は決して文系だけでなく科学等も大きく係わり、その科学的な分析で歴史が変わることもある。科学からも歴史を考えていただきたい。」と話されていました。

また、歴博で7月15日から開催される企画展「弥生ってなに?!」や東京都江戸東京博物館(墨田区)で7月26日から開催される「発掘された日本列島2014」も合わせて紹介されていました。先生曰く歴博のある佐倉市は「うなぎ」がお勧めだそうです。私も佐倉市に行ったらちょっと贅沢をして「美味しいうなぎ」を食べてみたいと思いました。

最後に、2人には法隆寺等に残されている「百万塔」とその中に収められている刊行年代が明らかな現存 最古の印刷物の一つといわれる「陀羅尼」の本学図書館所蔵のレプリカを紹介されていました。ちなみに 北区王子の紙の博物館ではオリジナルを所蔵されているそうです。この博物館には先生が衝撃を受けた「紙の布団」も所蔵されているそうです。

ここで中学生2人は図書館での職場体験に戻るため退席。お疲れ様でした。

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▲後半は先生と常連学生さんと1対1のプライベートLCR

レポート作成の話から「見当を付ける」の語源にまつわるお話をされました。浮世絵製作は一枚を完成させるのに多色刷りなので、何枚も版木が必要で一枚の紙を何種類かの版木に何回も置くときにずれないように見当を付けて紙を置く。その版木の端っこにあるL字の目印を「見当」と呼んでいたとのこと。紙と印刷と 浮世絵からきている言葉だそうです。

また、50人の研究者(著者)が紹介する『地下からの贈り物―新出土資料が語るいにしえの中国 (東方選書)』(先生も著者中のお一人)を紹介し、「三國無双(ゲームソフト)を絡めて書き出している著者がいる」、「中国では井戸から史料が発見される!」などの話をされていました。

その他、先生や常連学生さんから様々なキーワードを出し先生がインターネットの検索サイトから画像や 地図を中心に検索し、それらについて先生から「へ~」的なお話をいただきました。・・・が、今回のLCRの 半分近くは先生と常連学生さんとの美味しいランチ等の「食に関する情報交換」で随分盛り上がっていました。歴史だけでなくお互いに食の知識も深められていたのですね(笑)。実は私もその話に乗っていましたが・・・(汗)

今回、先生からご紹介いただいた博物館の企画展等の詳細は以下の公式サイトをご覧ください。

★LCRについて椎名先生からのメッセージ・・・「多くの学生さんの参加を待っています。女子学生さんの参加が少ないので、歴女でも歴女でなくても気軽に参加してください。」

佐瀬の初ブログは如何でしたか?掲載写真が暗かったですね・・・すみません。

丸2時間、椎名先生のLCRに立ち会いましたが楽しかったですよ。椎名先生の春学期LCRは今回が最終回、秋学期の予定は決まり次第ご案内します。次回は、是非みなさんもご参加を!!

それでは、また!

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