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椎名一雄先生の論文が中国の学術雑誌『簡帛研究』に掲載されました

みなさんこんにちは、コンシェルジュの岩下です。

ショートプログラムをご担当いただいている椎名一雄先生の論文が、このたび中国の学術雑誌『簡帛研究』に掲載されました。
『簡帛研究』webサイト(掲載論文紹介ページ)→http://www.bsm.org.cn/show_news.php?id=574 ※リンク先は中国語です。
 

実はこの論文はもともと、2006年に刊行された『鴨台史学 (6)』に「張家山漢簡二年律令に見える爵制–「庶人」の理解を中心として」というタイトルにて掲載されたものです。今回は、中国の若手研究者によってこの論文が中国語に翻訳され、中国の論文に掲載される運びとなったのだそうです。

椎名先生に論文の内容をご紹介いただきました。

アニメ〝キングダム〟で知られる秦王政(後の始皇帝)の時代、一般民も兵士として戦場で敵の首を挙げると爵位を獲得することができた。ところが、〝民〟に属する人々でありながら一般民とは別に〝庶人〟という名称で分類され兵士になることが出来ない人々がいた。これまで、庶人は一般民として考えられていたが、ほぼ同時代の墓から発見された史料には従来の理解では解読できない記述があった。この論文は、最新(2006年時点)の出土史料から得られた知見を手がかりに、爵位を持つ一般民と〝庶人〟の違いを明らかにし、爵位の機能に新たな解釈を提示したものである。

日本語論文が収録された雑誌『鴨台史学 (6)』は、もちろん大正大学の図書館にも所蔵されています。内容に興味を持った方は、ぜひ論文を読んでみてくださいね!

それでは、また ヾ(*'▽'*)o

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