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ラーニングコモンズのブログ

2017年11月29日 ビブリオバトルレポート

みなさん、こんにちは。学習サポーターズの教育人間学科・教職コースの増山です。
ブログを書くのも、ビブリオバトルも初めてです。どうぞよろしくお願いいたします!

11月29日(水)に行われたビブリオバトルのテーマは「なし(フリー)」でした。

秋学期初ビブリオバトル&私含め初参戦の方が3人ということで、緊張感漂う中のスタートです。(私が一番緊張していただけかもしれません)

(5人のバトラーのおすすめの本を紹介していきます。)

トップバッターは、わんこさんです。

書籍名:背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録
著者:古野まほろ
出版社:角川書店

孤島にある探偵養成学校に通う3人の女子高校生が主人公のミステリ小説です。今回紹介していただいたのは、シリーズの2作目で学校の恒例行事である春合宿が舞台となっています。道中、バスの運転手が倒れ、さらに生徒たちは気を失ってしまいました。合宿が始まってからではないと事件が起こらないはずなのですが……。気が付いたら閉ざされた村に到着していて……殺人事件が発生します。
閉鎖的かつカトリックという殺しが起きるはずのない村で起こった事件。どう解決するのでしょうか。

わんこさんのおすすめポイントは、
3人がそれぞれ犯人、手口、動機、を推理するところだそうです!それぞれが推理してどうまとまっていくのでしょうか。
また、いろいろな作品のオマージュが詰め込まれているようで、楽しむポイントがたくさんあるようです。

2番目は、のとうさんです。

書籍名:邪眼は月輪に飛ぶ
著者:藤田 和日郎
出版社:小学館

「うしおととら」や「からくりサーカス」で有名な藤田 和日郎さんの作品です。
このお話は、1冊で完結しています
視界に入ったものはみんな死んでしまう、という特殊能力を持つフクロウが放たれた東京が舞台となっています。そのフクロウを、老いた漁師、その娘、そしてフクロウを手に入れたいアメリカ人たちが追います。娘さんはフクロウの力を弱めることができるのだそうで、頼もしいですね。

のとうさんのおすすめポイントは、サクッと読めるのに、1本の映画を見たような読後感があるところだそうです。話を聞くだけでも壮大な感じが伝わってきました。
また、主人公である老いた漁師が「カッコよく、強いジジイ」らしいですよ!

3人目は、私、ますやまです。


書籍名:橙は、半透明に二度寝する
著者:阿部 洋一
出版社:講談社

橙町を舞台にしたファンタジーな漫画です。
友達の首を切った女の子、ドキドキしすぎると死んでしまう、爆死病の女の子、日常に退屈して非日常を求める女の子、その隣でどんどん大きくなる女の子……。
奇妙で不思議で現実にはあり得ないけれど、でも、何か伝わってくるものがある、そんなお話が7話入っております。

……持ち時間の5分中1分半くらいで言うことがなくなってしまいました。魅力を伝えることの難しさを痛感しました。

4人目は、もろみざとさんです。


書籍名: 魔弾の王と戦姫
著者:川口士
出版社:メディアファクトリー

ブリューヌ王国とジスタート王国の戦争のさなか、主人公ティグルと戦姫エレンが出会うことから始まるファンタジーです!
主人公は戦姫エレンの捕虜になるという衝撃のスタート。その理由は、ティグルの弓の腕に一目ぼれしたから……!物語の展開はもちろん、今後の二人の関係も気になります。

もろみざとさんは、この作品をアニメで知ったそうです。その後、原作の小説、漫画版を読んで、原作が一番良かったとのことでした。全18巻で読み応えばっちりですね!

5分という持ち時間を活用して詳しく説明してくれました。私の短い発表の後だったため、なおさらすごいと思いました!

最後は、いじちさんです。


書籍名:わたしを離さないで
著者:カズオ・イシグロ
出版社:早川書房

海外文学ですが、日本でドラマ化もした作品なのでご存知の方もいるのではないでしょうか。

普通の子とは違う環境の施設で育った3人の男女の物語です。
……詳しくはネタバレになるため言えません!!

いじちさんは、逃れられない境遇で懸命に生きる登場人物たちの姿に感動されたそうです。
ドラマ版を見たという方も、海外文学を読んでみたいという方にもおすすめです!

今回は観戦者の方が4人いらっしゃって、合計9人で投票です
チャンプ本に輝いたのは……

9票中5票獲得
わんこさんの『背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録』です。
おめでとうございます!

今回はバトラーの数も多くて、チャンプ本決定時は多くの人の投票でワイワイできました。

また、ビブリオバトル終了後にお話しできるのがいいですね。
私の場合は、偶然にも私が紹介した漫画の著者をご存知の方がいらっしゃいました。
好きな本があっても、同志がいない……という方はビブリオバトルで出会うかも!です。

私は、初参戦でも温かな皆さんのおかげでとても楽しい時間を過ごせました。
ビブリオバトルに興味がある方はぜひ!まずは見学したい、という方も大歓迎です。
皆様のご参加をお待ちしております。
以上、次回が楽しみで仕方がない増山でした!

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