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綜合仏教研究所

【開催御礼】平成27年度 佛教文化学会 第25回学術大会 について

綜合仏教研究所が事務局運営を務める佛教文化学会では、去る平成27 年12 月5 日(土)に、佛教文化学会第25 回学術大会を開催いたしました。 本年は『地域社会と仏教〜仏教文化の再発掘・創生〜』を大会テーマとし、午前中は研究発表会、午後はシンポジウムを行いました。

午前の研究発表会では、本研究所在籍者を含む30 名の研究者の方々が、各専攻分野での研究成果を発表されました。 仏教学を専門とする若手研究者をはじめ、年齢・分野を超えた先生方にもご参加いただき、充実した発表会となりました。

午後のシンポジウムでは、基調講演・発表・ディスカッションを三部構成で行いました。
落合崇志先生(大正大学教授)をコーディネーターに、以下のプログラムにて進行しました。


Ⅰ.基調講演
「地域社会と仏教〜市民と学生院生と宗教者に囲まれて〜」
   弓山 達也 先生(東京工業大学 教授)

Ⅱ.発表
「過疎地寺院をめぐる現状と課題」
   名和 清隆 先生(浄土宗総合研究所 研究員/亜細亜大学・淑徳大学 講師)

「これからの寺院を巡る課題と展望」 
   鵜飼 秀徳 先生(日経ビジネス 記者)

「墓地をめぐる文化の展開」
   長江 曜子 先生(聖徳大学 教授/聖徳大学生涯学習研究所 所長/SOA 校長)

Ⅲ.ディスカッション
 弓山 達也先生
 名和 清隆先生
 鵜飼 秀徳先生
 長江 曜子先生
 落合 崇志先生(コーディネーター)



本年8 月まで本学教授として教鞭を執られていた弓山達也先生は、多くの仏教者が所属する大正大学と巣鴨地域の交流をモデルケースとして、地域社会の中で僧侶や寺院に何が出来るのか、何が求められているのかについてお話し下さいました。

名和清隆先生のご発表は、過疎地域の寺院へのアンケート調査によって明らかになった、寺檀関係の希薄化や後継者不足といった過疎地寺院が抱えるさまざまな問題点のご報告でした。

大変話題となった『寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」』(日経BP社 発行)の作者である鵜飼秀徳先生は、ご自身が浄土宗教師でもあり、「ゆうパック」による送骨サービスやロッカー式永代供養墓の開設など、時代の流れに応じて行動を起こした僧侶の事例紹介を通じて、今後の寺院のあり方をお話し下さいました。

長江曜子先生は、墓地と環境問題という視点から、海外の墓地事情も踏まえながら、持続可能な墓地の重要性や追悼の場としての墓地をどう維持するかといった課題をご指摘下さいました。

その後のディスカッションは、以上の四先生にコーディネーターとして落合崇志先生を加えて、会場からの質問に答える形で行われました。

時代の変化とともに新たな仏教のあり方が問われている昨今、仏教の担い手である寺院や僧侶が地域社会とどのように関わっていくかは、仏教にたずさわる方々にとって、特に関心の高いテーマといえます。 当日は大勢の方がご来場下さり、今後の仏教の指針となるような発表に真剣に耳を傾けていました。
また、ディスカッションでも活発な議論が交わされ、大盛況の内に大会を終了することができました。




【午前:研究発表会の様子】
(写真左:第5部会 井上智裕 綜仏研究員による成果発表)
 写真右:第3部会 寺山賢照 綜仏研究員による成果発表)
DSC_9166DSC_9196


【午後:シンポジウムの様子】
(基調講演:弓山 達也 先生)

弓山先生弓山先生2

(ご発表:名和 清隆 先生)
名和先生名和先生

(ご発表:鵜飼 秀徳 先生)
鵜飼先生鵜飼先生2

(ご発表:長江 曜子 先生)
長江先生長江先生2


(ディスカッション)
ディスカッションディスカッション2
司会 落合先生(司会・コーディネーター:落合崇志先生)

 


ご来場の皆様に厚く御礼を申し上げ、ご報告に代えさせて頂きます。


佛教文化学会事務局
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