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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「デジタル時代の仏教文献の扱い方」

綜合仏教研究所では、5月18日に永崎研宣先生(一般財団法人人文情報研究所)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。

以下、別所弘淳研究員の報告レポートです。

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SAT DBは、今やほとんどの仏教研究者が活用していると言っても過言ではなく、過去にはある程度認められていた「この文献にこんなことが書いてありました」研究は、この画期的な検索機能の出現によって現在では中々評価されなくなってしまったほどです。

 しかし、この画期的なデータベースを我々は本当に使いこなせているのでしょうか?この度の講座では、SAT DBの活用方法を、実際にPC画面を操作していただきながら具体的に教えていただきました。

 はじめに、トップページの右ウインドウと左タブの説明がありました。右ウインドウには電子仏教辞典などが、左タブには大正蔵の分類に沿った「Index」や、実際の大正蔵を画像で見ることができる「Image」などがあります。

 検索機能についての説明では、「settings」の活用により、検索結果の表示方法が選択できることをお教えくださいました。例えば、検索したキーワードに関する用例を一覧したい場合には「KWIC」を選択し、また検索したキーワードが登場する経典を一覧したい場合には「Text」を選ぶなど、検索者の要望に沿って検索結果を表示することができるそうです。

 また、左タブにある「Tools」を活用することで、SAT DB大蔵経データベースをより有効的に活用することができることも教えていただきました。ツールウインドウには辞典や英訳大蔵経などの検索・表示、INBUDSCiNiiなどの書誌データベースの検索も可能であるとのことです。また特筆すべきは、高麗大蔵経、嘉興蔵やチベット大蔵経ともリンクされていることでしょう。

 最後に、大正蔵経図像部の公開についてもお話いただきました。図像部が公開されたことにより尊名や各種述語で図像を検索することが可能となりました。図像研究にとって革新的な出来事であろうと思われます。今後、大正蔵経と図像部を網羅的に検索できるような機能も付加していくとのことでした。

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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局