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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座 『穢土の思想-「九相図」における不浄から無常への展開』

綜合仏教研究所では、10月19日に山本聡美先生(共立女子大学文芸学部教授)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。

以下、大八木隆祥研究員の報告レポートです。

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 山本先生は日本中世絵画史がご専門で、「九相図」研究の第一人者でいらっしゃいます。先生には今回『穢土の思想-「九相図」における不浄から無常への展開』と題してご講義頂きました。

 九相図は、僧侶が肉体への執着を離れるため、死体が腐敗し白骨となるまでの9つの段階を観察する「九相観」という修行に用いられる図像です。

 講義ではまず九相観の典拠の1つである『摩訶止観』の文と共に対応する図が画像で紹介されました。

続いて、九相観が日本に受容されて不浄から無常へと展開し、やがて九相図と九相詩を合わせた「九相詩絵巻」が成立する過程やその特徴が解説されました。さらに九相詩を用いた絵解きの登場、近・現代における新しい九相図なども幅広くご紹介いただきました。

 以上、『九相図』を中心に九相観から発展した様々な文化的事象を、多くの画像と分かりやすい解説でご紹介いただいた濃密な90分でありました。


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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局