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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「敦煌の仏頂尊勝陀羅尼経変相図-唐代に栄えた仏教文化の華-」

綜合仏教研究所では、10月13日に下野玲子先生(早稲田大学會津八一記念博物館 主任研究員)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。

以下、野々部 利生 研究生の報告レポートです。

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早稲田大学 會津八一記念博物館の主任研究員であらせられます下野玲子先生に、「敦煌の仏頂尊勝陀羅尼経変相図-唐代に栄えた仏教文化の華-」というテーマでご講義を賜りました。

仏頂尊勝陀羅尼経変相図とは、その名の通り『仏頂尊勝陀羅尼経』の教説を図絵にしたものであります。『仏頂尊勝陀羅尼経』には、序文において仏陀波利という僧侶によって『仏頂尊勝陀羅尼経』がインドより中国にもたらされた縁起などが記され、本文においては善住天子が仏頂尊勝陀羅尼の様々な功徳によって救済されるという内容が説かれます。

今回は、敦煌の莫高窟郡のなかから、8世紀初頭に造営された第217窟 南壁に描かれる仏頂尊勝陀羅尼経変相図(壁画)について、その経典内容と変相図の厳密な比較対照の成果を明快にご説明していただきました。 

217窟の仏頂尊勝陀羅尼経変相図は、敦煌にいくつか現存する変相図のなかでも特に『仏頂尊勝陀羅尼経』「序文・本文」の内容が忠実に描かれており、美術的価値もさることながら、唐代の『仏頂尊勝陀羅尼経』への信仰を窺い知ることのできる大変貴重なものであるといいます。

この度の講義で唐代仏教の文化・美術・信仰に触れるとともに、「文献⇔図像」の対照によって新たな研究成果が得られるという研究の視座をも学ぶことができ、大変貴重な講義となりましたこと御礼申し上げます。



 

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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局