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綜合仏教研究所

【開催御礼】平安貴族の病気治療 -モノノケへの対処をめぐって

綜合仏教研究所では、10月18日に小山聡子先生(二松學舍大学 教授)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。

以下、駒井 信勝 研究員の報告レポートです。

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二松学舎大学教授の小山聡子先生を講師にお迎えし、「平安貴族の病気治療–モノノケへの対処をめぐって」と題したご講義を賜りました。医療の発展していなかった当時、平安貴族たちはどのように病気の治療を行っていたのか、病気の主な原因は何と考えられていたのか。今回は、このような疑問に対して、わかりやすく解説していただきました。

 私たちは、病気になるとお医者さんに治療してもらうために病院へ行きます。現代では当たり前のことですが、今からおよそ1000年前の平安時代では、かなり事情が異なっていました。平安時代の貴族は、病気になるとお医者さんではなく、陰陽師を呼んでいました。陰陽師は占いによって病気の原因を特定します。当時は、病気や死の原因の一つにモノノケが考えられていましが、病気の原因がモノノケであった場合には、僧侶が治療を行います。このような当時の様子を『紫式部集』、『長秋記』、『台記』、『権記』、『玉葉』、『今鏡』など、多くの文献を頼りにご説明いただきました。また、あわせてモノノケの治療をおこなう場面が描かれている絵巻などのスライドをお見せいただくことで、理解もより一層深まりました。

 貴重なお話を賜りました小山聡子先生に心より御礼申し上げます。


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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局