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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「大乗仏教における定の意義-『菩提道灯』における禅定、神通、利他」

綜合仏教研究所では、11月2日に宮崎 泉 先生(京都大学 文学研究科 教授)をお迎えし、標記の講座を開催いたしました。

以下、大塚 惠俊 非常勤講師の報告レポートです。

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 今回の綜合佛教研究所公開講座は、京都大学文学研究科教授の宮崎泉先生を講師にお迎えし,「大乗仏教における定の意義 —『菩提道灯』の説く禅定,神通,利他—」と題した御講義を賜りました.

宮崎先生は,後伝期におけるチベット仏教の再興に尽力したアティシャ(出家名:ディーパンカラシュリージュニャーナ)の専門家であり,今回の講座では,アティシャの主著『菩提道灯』とその自註『菩提道灯細疏』に説かれる大乗仏教の実践について解説してくださいました.特に詳細にご説明いただいた内容は,小乗・大乗の区別なく重要視される三学のうちの「定」であります.アティシャは,前掲の著作を通じて,「戒」の円満を前提とした「定」によって「神通力」を生じ,さらにこの「神通力」によって「利他」を行うべきだと主張しており,宮崎先生の解説により,そこには「定」→「神通力」→「利他」という一連の流れを読み取ることができました.
 この他にも,『瑜伽論』や『二万五千頌般若経』などの主要な大乗仏教文献に説かれる「神通力」の諸相をご紹介いただき,アティシャの説く「神通力」の理解をより深めることができました.

 お忙しい中,貴重なご講義を賜りました宮崎先生に心より御礼申し上げます.

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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局