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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「農耕のための仏教儀礼文献『ヴァジュラトゥンダサマヤ』」

綜合仏教研究所では、2月18日(月)に、大英博物館研究員のGergely Hidas先生を講師にお迎えし、公開講座を開催いたしました。

 以下、倉西 憲一 主任の報告レポートです。

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インド仏教の僧院は、農地の寄進を受けて、自らの、いわゆる荘園を保有していたことが、最近の考古学的見地から明らかにされつつあります。そうした農地や周囲の人々の農業を支えるために祈雨といった気象コントロールが必要であったと考えられるのは言うまでもないでしょう。本講座で紹介された陀羅尼文献『ヴァジュラトゥンダサマヤ』は、まさにその目的のために編纂されました。ヒダシュ先生は、この文献の読解と通じて、仏教徒と農地との関係の一端を明らかにすることができることを、文献内の記述を挙げつつ、解説してくださいました。また、現在のネパールでおこなわれている祈雨儀礼とその聖地の紹介もしてくださり、今でも様々な形で宗教と農業との関わりが伝承されている証左を示してくださいました。

 本講義を通して、インド仏教と農業の関わりについて、文献学・考古学・文化人類学といった綜合的多角的な見地から研究する必要性を教えていただきました。貴重な講義を賜りましたゲルゲリー・ヒダシュ先生に心より御礼申し上げます。

 

  

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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局