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綜合仏教研究所

【開催御礼】公開講座「16-18世紀のモンゴル仏教史研究」

綜合仏教研究所では、5月20日(月)に、内モンゴル大学准教授のエルデニバートル先生を講師にお迎えし、公開講座を開催いたしました。

以下、倉西 憲一 主任の報告レポートです。

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 インドに端を発した仏教は、本邦を含めアジア諸国に広く流布し、さらに、現在においては、その教えは、洋の東西を問わず、信仰されております。本講義は、1618世紀のモンゴルにおける仏教の歴史的展開を、清朝との関わりを視野に入れて、お話しいただきました。

 

 モンゴル仏教史は、19世紀初頭に研究が始められ、それ以降、大勢の研究者が成果を報告してきました。当研究所との関わりで言えば、モンゴル仏典研究会によって、大正大学歴史学科の窪田新一先生監修のもと、2002年に『『モンゴル佛教史』研究[一]』が刊行され、まさに本年度、最終巻の第五巻が出版されることになっております。

 

 本講義では、まず、これまでのモンゴル仏教およびその歴史に関する先行研究の紹介をしてくださり、モンゴルと清朝との関わりによって複雑に展開する1618世紀に焦点を当てて、文化的地理的な視点を織り交ぜながら、その特徴と傾向をお話しいただきました。特に、モンゴルに古くからあるシャーマニズムとの確執、清朝の仏教政策との関わりなどモンゴルにおける弘通の流れを明確に示してくだされたので、当時のモンゴル仏教の実際を知ることができました。仏教学は、とかくインドやチベット、中国や日本の仏教が研究対象とされがちです。モンゴル仏教の展開を知り、東アジア仏教の研究が進むことが、これからの仏教学に必要であると実感いたしました。

 

貴重なご講義を賜りましたバートル先生に心より御礼申し上げます。


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ご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお招きする予定です。予約不要・参加費無料ですので、ぜひふるってご参加ください。

綜合仏教研究所事務局