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綜合仏教研究所
【開催御礼】特別講座「日本人の死生観を問い直す」
綜合仏教研究所では、東京大学名誉教授の島薗進先生を講師にお迎えし、全10回の特別講座を開催いたしました。
以下、講座内容の概要です。
※講義レジュメから引用しております。
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第1回「グリーフケアへの関心(上)」:遠ざかる死と死生の文化、グリーフケアと弔いの儀礼文化、震災と宗教的・スピリチュアルなニーズ、自殺・引きこもり・孤立
第2回「グリーフケアへの関心(下)」:フロイトと「喪の仕事」、フロイト以後の悲嘆の臨床理論、死生学とキュブラー=ロス、日本の死生学受容とデーケン神父、グリーフケアの集いの形成
第3回「魂のふるさと(上)」:唱歌・童謡と魂のふるさと、死者とともに生きる、魂のふるさとを求めて、近現代の詩と魂のふるさと、当麻曼荼羅と折口信夫
第4回「魂のふるさと(下)」:いのちの源から離れない生き方、『苦海浄土』と苦難とともにある生、石牟礼道子が描く地域の宗教文化、おわりに
第5回「無常観と日本人(ⅰ)」:生老病死・愛別離苦・無常、悲しみから仏道へー明恵、無常を悟る者の慈しみ—深沢七郎『楢山節考』—、日本仏教と葬儀、葬送を媒介にした仏教の浸透
第6回「無常観と日本人(ⅱ)」:亡くなった子どもを思う漢詩、亡くなった子どもを思う和歌、近代中国の小説が描く子どもの死、無常観とうき世、憂き世から浮き世へ、近代のうき世観―福沢諭吉の場合
第7回「「うき世」の思想」:一茶と悲しみをたたえたしたたかさ、弱さ・罪深さの自覚と共鳴する力、子どもたちと妻の死を超えて、現代人とうき世―金子兜太と一茶
第8回「近代人と死生観(ⅰ)」:死生観への関心、明治期の内村鑑三の宗教と死生観、教養青年と死生観による自己確立
第9回「近代人と死生観(ⅱ)」:吉田満と生き残りの悲しみ、黒澤明「生きる」と大衆の痛みの地平、高見順の詩と死
第10回「死を前にして生きる」:死者は生きている、去りゆく者の慈しみと悲しみ—深沢七郎『楢山節考』—、宮沢賢治:痛みと孤独の彼方、宮沢賢治:死の彼方

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貴重なご講義を賜りました島薗進先生とご来場いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
綜合仏教研究所では、今後も研究の第一線で活躍されている先生方を講師としてお呼びする予定です。
予約不要・参加費無料ですので、皆様ぜひ、ふるってご参加ください。
綜合仏教研究所事務局
