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【大学の取り組み】「令和7年度データサミット（学内IR報告会）」を開催しました

2025年10月10日

2025年8月28日（木）に、本学教学IR推進部会主催「令和7年度データサミット（学内IR報告会）」を開催しました。
本学では、大学教育の内部質保証の実質化をめざし「学内外の必要な情報を収集・蓄積・分析・共有する」IRの取り組みを推進してきました。
学内におけるIR文化をより一層醸成するため、データサミットの開催（毎年）や、IRデータに関するメールマガジンの配信（毎月）等を行っています。

今回のデータサミットでは、全教職員を対象に「入学者に関する状況」「教学に関する状況（在学生の意識、学びの特徴等）・学びの特徴に関する状況」「就職に関する状況」の3つのテーマを中心としたIRデータについて報告。138名が参加しました。

はじめに、神達知純学長が開会の挨拶を行いました。
その後、福島真司エンロールメント・マネジメント研究所長より、全国的な入試動向や本学の志願者推移、基礎学力調査、PROGレポート、新入生・保護者アンケートの傾向など「入学者に関する状況」について報告がありました。ここでは特に、年内入試の増加や通信制高校出身者の増加が顕著である点が強調され、日下田岳史エンロールメント・マネジメント研究所副所長（現在は客員准教授）が、近年増加している通信制高校出身者の特徴について補足を行いました。
これに対し、山内洋副学長から「入試環境の変化を踏まえた本学の広報戦略やアドミッションポリシーの重要性に触れ、受験生の多様性を受け止めつつ、本学の魅力を的確に発信していく必要がある」とコメントがありました。

次に福島所長は「教学に関する状況（在学生の意識、学びの特徴等）・学びの特徴に関する状況」について、在学生対象のTSR調査や大学IRコンソーシアム調査を基に、学生の学習意欲や満足度、大学の魅力に対する評価が向上していることを報告しました。一方で、ブランド力や国際交流といった分野は課題が残ると指摘。日下田副所長からは、近年の退学者数の推移および退学理由の特徴について、報告がありました。
神達学長は「データ分析を通じて、学生の多様な状況を理解することの意義が述べられた。特に退学要因の複合性を踏まえた上で、教育支援やカリキュラム改善に反映させていく必要がある」とコメントを行いました。

そして「就職に関する状況」について、本学卒業生の就職率や進路満足度の現状、さらに企業等を対象としたTSR総合調査を基に、社会から見た卒業生の評価について福島所長より報告がありました。就職満足度は概ね高い一方で、今後の社会的ニーズに対応する人材育成の必要性が示されました。
これに対し、白土健副学長からは「学生のキャリア形成を早期から支援する体制の強化や、産業界との連携を通じた実践的な学びの機会をさらに拡充していく必要がある」とコメントがありました。

おわりに、林田康順副学長より閉会の挨拶がありました。林田副学長は「本日の報告を通じて、入学者・在学生・卒業生それぞれのデータが、相互に関連していることが確認できた」と述べました。「特に入試の多様化や在学生の学修意欲の変化、そして就職先からの評価が連動して、本学の教育力を形づくっていることを改めて認識する機会となった」との総括が示されました。併せて、今後もデータサミットや日常的なIR活動を通じて「教職員が一体となり『データに基づく教学マネジメント』を実践し続けること」の重要性が強調されました。 

本学では今後も、データを活用した教学マネジメントを一層推進することで、内部質保証を実質化し、教育・研究の発展につなげてまいります。

令和7年度データサミット（学内IR報告会）
日　　時：8月28日（木） 13:00-14:30
開催形式：オンライン
対　　象：全教職員
進　　行：
司　　会 林田康順副学長
開会挨拶 神達知純学長

報告1：入学者に関する状況（入試環境・状況、新入生アンケート調査等）
（1）報告者：福島真司エンロールメント・マネジメント研究所長・日下田岳史エンロールメント・マネジメント研究所副所長（現在は客員准教授）
（2）報告内容：
①福島所⻑
●全国⼤学の入試状況
●本学の入試状況（入試レポート）
●本学入学者の特徴（基礎学⼒調査/PROG レポート）
●同（新入生アンケート調査/新入生保護者アンケート調査）
②日下田副所⻑
●年内⼊試と年明⼊試の違い：学修・就職の視点から
（3）コメント：山内洋副学⻑

報告2：教学に関する状況（在学生の意識、学びの特徴等）・学びの特徴に関する状況
（1）報告者：福島所長・日下田副所⻑
（2）報告内容：
① 福島所⻑
●本学在学生の意識（TSR 総合調査報告（在学生対象））
●本学在学生の学びの特徴（⼤学IR コンソーシアム調査）
② 日下田副所⻑
●データに見る通信制高校出身者の平均像
（3）コメント：神達学長

報告3：就職に関する状況（企業調査等）
（1）報告者：福島エンロールメント・マネジメント研究所長
（2）報告内容：
●就職率と進路意識（学校基本調査/就職満⾜度調査）
●企業から見た本学卒業生（TSR 総合調査（企業等対象調査））
（3）コメント：⽩土健副学⻑

閉会挨拶 林田副学長